2024年度前期デザイン基礎演習

曜日・時限 木曜日1時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング HB131001
開講学科等 総合情報学部-ゲーム&メディア学科
教員名 渡部 隆志
渡部 隆志
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e6%b8%a1%e9%83%a8%e3%80%80%e9%9a%86%e5%bf%97

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目的

【デジタルツールを利用したビジュアルコミュニケーションデザインの基礎】
ビジュアルコミュニケーションデザインの本質は、さまざまな社会要素の関係を調整し、他者に対して利益を図る新たな提案の視覚化にあります。
デザイナー自身が、社会のあらゆる動向に目を向け、深く論理的に考えつつ、自分自身のそして他者の情動を感じ取ることにも敏感であること、そして真摯に「かたち」や「しくみ」の具体化に取り組むことが、社会にとって有益なデザイン表現へとつながるのです。
デザインワークのプロセスが、コンピュータ機器とアプリケーションソフトウェアによって広く一般に解放されたことにより、今後、ビジュアルコミュニケーションデザインの考え方や表現技術は、社会生活を送るうえで欠くことのできないものとなるでしょう。だれもが自分の思考や感性を可視化する表現者として存在することが求められるのです。
そうした背景を踏まえて、この科目ではデジタルエンタテインメントコンテンツ分野でのデザイン表現の基礎的な能力を身に付けることを目指します。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A・C 授業の概要
Photoshopによる画像編集の基本操作 1
事前学修 シラバスを読んで、興味関心のあるキーワードについて調べておくこと(1時間)
事後学修 Photoshopによる画像編集の基本操作について復習する(3時間)
2 A・C Photoshopによる画像編集の基本操作 2
課題[写真から絵画へ]1 課題説明・ターゲットイメージの選定
事前学修 授業前に更新される講義資料を閲覧し、興味関心のあるキーワードについて調べておくこと(1時間)
事後学修 課題[写真から絵画へ]の制作に取り組む(4時間)
3 E 課題[写真から絵画へ]2 制作・レポートシートの作成 事前学修 授業前に更新される講義資料を閲覧し、興味関心のあるキーワードについて調べておくこと(1時間)
事後学修 課題[写真から絵画へ]の制作およびレポートシートの作成に取り組む(4時間)
4 A・E 課題[イメージプロットによる色彩構成]1 課題説明
Illustratorによる図形編集の基本操作 1
課題[写真から絵画へ]3 提出
事前学修 授業前に更新される講義資料を閲覧し、興味関心のあるキーワードについて調べておくこと(1時間)
事後学修 課題[イメージプロットによる色彩構成]の制作に取り組む(4時間)
5 A・E Illustratorによる図形編集の基本操作 2
課題[イメージプロットによる色彩構成]2 ・レポートシートの作成
事前学修 授業前に更新される講義資料を閲覧し、興味関心のあるキーワードについて調べておくこと(1時間)
事後学修 課題[イメージプロットによる色彩構成]の制作およびレポートシートの作成に取り組む(4時間)
6 E 課題[イメージプロットによる色彩構成]3 制作・提出 事前学修 授業前に更新される講義資料を閲覧し、興味関心のあるキーワードについて調べておくこと(1時間)
事後学修 課題[イメージプロットによる色彩構成]の制作成果について自己検証しておくこと(4時間)
7 G 課題[写真から絵画へ]4 レビュー
課題[イメージプロットによる色彩構成]4 レビュー
事前学修 授業前に更新される講義資料を閲覧し、興味関心のあるキーワードについて調べておくこと(1時間)
事後学修 課題[写真から絵画へ]および課題[イメージプロットによる色彩構成]のレビューの感想をまとめる(3時間)
8 A・C 文字と視覚表現を考える
Illustratorでのグリッド機能の活用
事前学修 授業前に更新される講義資料を閲覧し、興味関心のあるキーワードについて調べておくこと(1時間)
事後学修 Kern Type, the kerning gameをプレイする(2時間)
9 A・E タイポグラフィ領域の拡張
課題[レタースペーシングとテクスチュア]1 課題説明
事前学修 授業前に更新される講義資料を閲覧し、興味関心のあるキーワードについて調べておくこと(1時間)
事後学修 課題[レタースペーシングとテクスチュア]の制作に取り組む(4時間)
10 A・E 課題[レタースペーシングとテクスチュア]2 ・レポートシートの作成
IllustratorとPhotoshopの連携した活用
事前学修 授業前に更新される講義資料を閲覧し、興味関心のあるキーワードについて調べておくこと(1時間)
事後学修 課題[レタースペーシングとテクスチュア]の制作およびレポートシートの作成に取り組む(4時間)
11 A・E 課題[ポートフォリオの試作]1 課題説明
課題[レタースペーシングとテクスチュア]3 制作・提出
事前学修 授業前に更新される講義資料を閲覧し、興味関心のあるキーワードについて調べておくこと(1時間)
事後学修 課題[ポートフォリオの試作]の制作に取り組む(4時間)
12 A・E 課題[ポートフォリオの試作]2 制作
誌面レイアウトの考え方
事前学修 授業前に更新される講義資料を閲覧し、興味関心のあるキーワードについて調べておくこと(1時間)
事後学修 課題[ポートフォリオの試作]の制作に取り組む(4時間)
13 A・G 課題[レタースペーシングとテクスチュア]4 レビュー
レポート試験について
授業アンケートへの回答
事前学修 授業前に更新される講義資料を閲覧し、興味関心のあるキーワードについて調べておくこと(1時間)
事後学修 ポートフォリオとして制作した課題作品の整理と保存に取り組む(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

この科目を修得することで、ゲーム&メディア学科の定めるディプロマポリシー(1)専門知識・技能を修得し、実践する力として、デジタルゲームとエンタテインメントコンテンツ分野における基礎的な専門知識を包括的に有し、それらを適切に応用する能力を備えることを主に、加えてディプロマポリシー(2)コミュニケーション力(3)課題を発見し、問題を解決する力の獲得を目指します。
具体的には、
 ・視覚表現の技術について理解し、Adobe Photoshopを活用した画像編集、Adobe Illustratorを活用した平面設計ができる。
 ・ビジュアルコミュニケーションデザインに関する知識と技術を理解し、制作業務に携われる実務的能力の基礎を獲得する。
ことを到達目標とします。

科目に関連するディプロマポリシー項目
〇2024年度入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科名称のカリキュラムポリシー下段の
 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。

 ●2023年度以前の入学生
  修得する資質・能力:知識・理解力【DP-B-1-1】
            コミュニケーション力【DP-B-2-1】
            創造力【DP-B-4-1】

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 20% 100% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 20% 40% 30% 30% 100%
レポート、宿題 0%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 60% 50% 10% 30% 10% 100%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 58% 6% 6% 18% 12% 100%

教科書・参考書

参考書
「表現メディアの編集と表現」 有賀妙子・渡部隆志・由良泰人 共著 実教出版株式会社

オフィスアワー

面接型オフィスアワーは、木曜日2時限10-303渡部隆志教員室にて。
なお、学内外の用務のため、オフィスアワーでも教員が教員室に不在の場合もあります。事前のメール連絡などがあれば、確実な対応ができるように調整します。
電子メールによる質問は、takashi@oecu.jp まで。
学生各自所有の教材コンピュータを使用し、講義資料ウェブサイトの閲覧、課題制作をおこないます。
講義資料ウェブサイトURLは、http://www.headheart.com/lecture/idb/idb0101.html です。
課題制作に必要となる材料などは、その都度連絡しますので、学生各自で用意してください。
積極的かつ能動的な受講と制作への取り組みが望まれます。

その他

課題作品やレポートは内容チェックの上、授業内での講評や、メディアを活用したコメントとしてフィードバックします。

実務経験のある教員による授業科目

担当教員は1989年のスタジオ設立以来、ビジュアルコミュニケーションデザインの実務に取り組んでいます。その分野は幅広く印刷メディアからウェブ、空間演出デザインまでさまざまな活動を展開してきました。大学内でのさまざまなデザイン案件についても、実務経験を活かし積極的に関わりを持っています。
これまでのデザイン設計事例については、授業内で適宜紹介します。デザインワークにおけるプロフェッショナルとしての視点や思考、多くのメンバーとの協働を通して具現化させるためのコミュニケーションスキルなど、現場での多彩なエピソードも交えて伝えたいと考えています。