2025年度前期デッサン演習

曜日・時限 金曜日1時限,金曜日2時限 期別 前期 週時間数 0
ナンバリング
開講学科等 総合情報学部-デジタルゲーム学科
総合情報学部-ゲーム&メディア学科
教員名 上田 和浩
上田 和浩
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e4%b8%8a%e7%94%b0%e3%80%80%e5%92%8c%e6%b5%a9

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目的

この実習では1年次開講「デッサンの基礎・実習」で学んだことを更に掘り下げ、パースや楕円、質感等の表現のレベルアップをはかり、3DCGやイラストレーション、映像、Web、グラフィックデザインなどに必要な観察力や描写力を強化し身につけていくことを目的とする。
また授業冒頭に短時間のクロッキーをおこない、ものの印象、動きを瞬時に捉え、描写する訓練をし、モチーフの本質を理解していく。デッサンの上達は、とにかく観察し、描き、考え、修正し、また描くことを繰り返すことで得られるため、努力を惜しまず、真正面からデッサンに取り組む姿勢で技術を修得していく。
 なお、この授業は1年次開講の「デッサンの基礎・実習」の単位取得済、またはそれ相当の技術、知識をもっていることを前提としています。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A,E ガイダンス
良いデッサンとは何か?
クロッキー
事前学修 人体クロッキーについて制作動画を視聴しておくこと。
シラバスを読んでおくこと
(1時間)
事後学修 講義内容を復習し、授業概要を理解すること。
クロッキーをおこなうこと。
(1時間)
2 A,E 課題1:パースと質感表現 (その1/3・課題説明 / 制作開始)
【モチーフ:ボックスティッシュ・荷造り用縄】

ボックスティッシュのパースを正確に描き、縄の質感を表現する。
モチーフのクロッキーをおこない、レイアウトの確認をおこなう。

正確な形を確認しながら、大まかな陰影をつけていく。

授業冒頭にクロッキーをおこなう。
事前学修 消失点、アイレベルなど、遠近法の概念を見なおしておくこと
実際にパースを意識して箱などのクロッキーをおこなうこと
(1時間)
事後学修 制作中の作品の写真撮影をすること。
次週はどう描き進めるかをイメージしておくこと
(1時間)
3 A,E 課題1:パースと質感表現 (その2/3・ 制作/個別チェック)
【モチーフ:ボックスティッシュ・荷造り用縄】

パースの確認、形の修正をおこない、細部を手前から描く
授業冒頭にクロッキーをおこなう。
事前学修 撮影した作品の写真をみて、レイアウトやパースの狂いを再度チェックすること
(1時間)
事後学修 制作中の作品の写真撮影をすること。
個別チェックで指摘されたことを修正すること
(1時間)
4 A,E 課題1:パースと質感表現 (その3/3・ 最終チェック/完成)
【モチーフ:ボックスティッシュ・荷造り用縄】

縄とボックスティッシュの描き込み、全体の最終調整をおこなう。

授業冒頭にクロッキーをおこなう。
事前学修 撮影した作品の写真をみて、最終的な仕上げのイメージをしておくこと。(1時間)
事後学修 最終チェックで指摘された点について修正すること。
完成した作品を撮影し、データを提出すること
(2時間)
5 A,E,F 課題2:パースと想定デッサン ( 1/1・課題説明・制作開始・完成)
【モチーフ:想定したキューブ3つ】

3つのキューブを想定し、同じ空間に浮いている状態を描く
制作はこの週のみ

授業前半に課題1の講評会をおこなう。
授業冒頭にクロッキーをおこなう。
事前学修 楕円とパースの概念を見なおしておくこと
(1時間)
事後学修 最終チェックで指摘された点について修正すること。
完成した作品を撮影し、データを提出すること
(2時間)
6 A,E,F 課題3:モチーフを用いた構成デッサン(その1/3・課題説明 / 制作開始)
【モチーフ:手・ステンレスマグカップ】

手の構造を理解する。骨、筋肉、皮膚を理解した上で、細密に描写する。
マグカップの楕円、映り込みなどもおこなう
モチーフを効果的にレイアウトする。

レイアウトのアイデアスケッチをおこない、構成をきめる。
手とカップの大まかな形をとり、大きな陰影をつける。

授業前半に課題2の講評をおこなう。
授業冒頭にクロッキーをおこなう。
事前学修 手のクロッキーをおこなうこと(1時間)
事後学修 制作中の作品の写真撮影をすること。
個別チェックで指摘されたことを修正すること
(1時間)
7 A,E 課題3:モチーフを用いた構成デッサン(その2/3・制作/中間チェック)
【モチーフ:手・ステンレスマグカップ】

手の形の狂いを修正し、細部の描き込みを始める。

授業冒頭にクロッキーをおこなう。
事前学修 制作中の作品の写真をみて、修正箇所の確認をおこなうこと
(1時間)
事後学修 制作中の作品の写真撮影をすること。
中間チェックで指摘された点についてまとめること。
(1時間)
8 A,E 課題3:モチーフを用いた構成デッサン(その3/3・制作/最終チェック/完成)
【モチーフ:手・ステンレスマグカップ】

細部の描きこみをおこない、空気感を意識して全体の最終調整をおこなう。

授業冒頭にクロッキーをおこなう。
事前学修 制作中の作品の写真をみて、修正箇所の確認をおこなうこと
(1時間)
事後学修 制作中の作品の写真撮影をすること。
中間チェックで指摘された点についてまとめること。
(1時間)
9 A,E,F 課題4:総合的静物デッサン(その1/4・課題説明 / 制作開始)
【モチーフ:紙袋・トイレットペーパー・リンゴ】

様々な要素をもつ複数のモチーフを描く。
モチーフの組み合わせ、画面レイアウトを検討し、アイデアスケッチをおこなう。
おおまかな形を描き、おおきな陰影を描く。

授業前半に課題3の講評をおこなう。
授業冒頭にクロッキーをおこなう。
事前学修 静物デッサンの動画、書籍などをみておくこと。
(1時間)
事後学修 制作中の作品の写真撮影をすること。
次回の制作の進め方をイメージしておくこと。
(1時間)
10 A,E 課題4:総合的静物デッサン(その2/4・制作/中間チェック)
【モチーフ:紙袋・トイレットペーパー・リンゴ】

陰影の付け方をすこしずつ細かくし、手前の描きこみをはじめる
授業冒頭にクロッキーをおこなう。
事前学修 制作中の作品の写真をみて、修正箇所の確認をおこなうこと
(1時間)
事後学修 制作中の作品の写真撮影をすること。
次回の制作の進め方をイメージしておくこと
(1時間)
11 A,E 課題4:総合的静物デッサン(その3/4・制作/中間チェック)
【モチーフ:紙袋・トイレットペーパー・リンゴ】
事前学修 制作中の作品の写真をみて、修正箇所の確認をおこなうこと
(1時間)
事後学修 制作中の作品の写真撮影をすること。
次回の制作の進め方をイメージしておくこと
(1時間)
12 A,E 課題4・総合的静物デッサン(その4/4・最終チェック/完成)
【モチーフ:紙袋・トイレットペーパー・リンゴ】
事前学修 制作中の作品の写真撮影をすること。
次回の制作の進め方をイメージしておくこと
(1時間)
事後学修 制作中の作品の写真をみて、最終的な仕上げのイメージをおこなうこと
(2時間)
13 A,F 課題4の講評会と総合的講評会 事前学修 講評会で発表出来るように制作した作品の反省点、改善点をまとめておくこと。(1時間)
事後学修 講評会で指摘された点についてまとめること。(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

科目に関連するディプロマポリシー項目
〇2024年度以降入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科名称のカリキュラムポリシー下段の
 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。


○修得する資質・能力:知識・理解力、応用力
・適切なレイアウトができる。
・モチーフの形を正確にとらえることができる。
・モチーフの質感の描き分けができる。
・陰影の繊細な描き分けができる。
・パースペクティブや楕円を概念を理解できる

○修得する資質・能力:創造力
・レイアウト、形、陰影、質感、空気感など、良いデッサンとはなにかを説明できる。
・目の前にある三次元のモチーフの特徴や要素を二次元の画用紙に自分の表現力を加えて適切に描写できる。


評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 10% 25% 25% 50% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 0%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 10% 25% 25% 50% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 80% 25% 25% 50% 100%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 25% 25% 0% 0% 50% 100%

教科書・参考書

授業時に指示する。必要に応じてプリント等を配布。

オフィスアワー

木曜日 13:30-13:50 6号館3階309 教員室(変更がある場合は授業内で知らせる)
または、メールにて随時対応する{アドレスはMoodleに記載}

その他

○課題提出は期限を厳守すること。

○課題のフィードバック
・課題のフィードバックは,講評会で行う。希望者への個別指導でのフィードバックも随時受け付ける。

○欠格条件等
・授業を4回以上欠席の場合はE判定とする。
・不正な出席登録をした者は、その時点でE評価とする。

○デッサン道具について
デッサンの道具を毎回用意すること。
必要な道具:鉛筆(4B、3B、2B、B、F、HB、H、2H、3H、4H)、4つ切り画用紙、消しゴム、練り消しゴム、カッター、クロッキー帳、他

実務経験のある教員による授業科目

この科目はグラフィックスデザインおよびゲーム制作会社の実務経験を有する教員による実践的な指導と課題設定を含む