2025年度後期デッサンの基礎演習

曜日・時限 火曜日1時限,火曜日2時限 期別 後期 週時間数 2
ナンバリング HB131204,HW130202
開講学科等 総合情報学部-デジタルゲーム学科
総合情報学部-ゲーム&メディア学科
教員名 廣瀬 俊彦
廣瀬 俊彦
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e5%bb%a3%e7%80%ac%e3%80%80%e4%bf%8a%e5%bd%a6

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、由良 泰人
由良 泰人
職務履歴

目的

本授業ではデッサンの初心者を対象としてデッサンの始め方、描画方法の基本を学ぶことを中心に、
ビジュアルに関わるクリエーターを目指す学生に重要な技能である「デッサン力」を身に付けることを目的としている。
ゲーム、グラフィック、映像、CG、その他、全てのビジュアルに関わるものを創り出そうとするとき、その根源的な力となるのがデッサンであり、そのデッサンの基本は「見極める」ことにあるため、物体を徹底的に観察し、その形を追い、光を感じることで、物体の本質が見えてくるということを学ぶ。また3次元のものを2次元に描き写すことによって、その物がもつ究極の美しい造形美を知ることができる。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A ガイダンス
・デッサンとは何か?
・授業で必要な道具について
・参考作品紹介

課題1:描画トレーニング
事前学修 シラバスを読んでおくこと。
(1時間)
事後学修 講義内容を復習し、授業概要を理解すること。(1時間)
2 A,E 課題1:デッサン基礎知識と基礎描画
【描画トレーニング】

デッサン用具の使い方
 数種類の鉛筆と練り消しゴムの使い方を学ぶ。
事前学修 デッサン用具について調べておくこと。
(1時間)
事後学修 鉛筆の使い方と描画効果について理解して、繰り返し描画トレーニングを行う。
(1時間)
3 A,E 課題2:パースと理解と描画
【モチーフ:木のキューブ】

遠近法の理解と描画方法習得する。
事前学修 遠近法、ハッチング等の技法を理解し、練習しておく。
(1時間)
事後学修 授業内に指摘された点について修正すること。
完成した作品を撮影し、データを提出すること
(1時間)
4 A,E 課題3:楕円と理解と描画
【モチーフ:木の円柱】

楕円の描写における考え方と描写方法を習得する。
事前学修 制作した作品の反省点、改善点をまとめておく。(1時間)
事後学修 授業内に指摘された点について修正すること。
完成した作品を撮影し、データを提出すること
(1時間)
5 A,E 課題4:パースと楕円 複数モチーフの制作
【モチーフ:木のキューブと紙コップ 】

複数モチーフの描画方法を学び、パースと楕円の復習をおこなう。
事前学修 制作した作品の反省点、改善点をまとめておく。
(1時間)
事後学修 授業内に指摘された点について修正すること。
完成した作品を撮影し、データを提出すること
(2時間)
6 A,E 課題5:構造の理解と細密描写(その1/3・課題説明 / 制作開始)
【モチーフ:靴 】
・工業製品の構造を理解し、細密な表現を学ぶ。

授業開始時に数分間のクロッキーを行い、レイアウトを決定する
靴の形を大きくとらえ、おおまかな陰影をつけていく。
事前学修 モチーフとなる靴の選定とその構造をよく観察しておくこと。
(1時間)
事後学修 制作中の作品の写真撮影をすること。
次週はどう描き進めるかをイメージしておくこと
(1時間)
7 A,E 課題5:構造の理解と細密描写(その2/3・制作/中間チェック)
【モチーフ:靴 】

レイアウトと形の修正をおこない、細部の描き込みをおこなう。
事前学修 撮影した作品の写真をみて、次回の制作進め方のイメージをしておくこと。
(1時間)
事後学修 制作中の作品の写真撮影をすること。
次週はどう描き進めるかをイメージしておくこと
(1時間)
8 A,E 課題5:構造の理解と細密描写(その3/3・制作/中間チェック)
【モチーフ:靴 】

徹底的に細密な描写をおこない、空気感を意識して最終調整をおこなう。
事前学修 撮影した作品の写真をみて、次回の制作進め方のイメージをしておくこと。
(1時間)
事後学修 最終チェックで指摘された点について修正すること。
完成した作品を撮影し、データを提出すること
(2時間)
9 A,E 課題6:総合的静物デッサン(その1/4・課題説明 / 制作開始)
【モチーフ:お玉・木のキューブ・布】

様々な要素をもつ複数のモチーフを描く。
モチーフの組み合わせ、画面レイアウトを検討し、アイデアスケッチをおこなう。
おおまかな形を描き、おおきな陰影を描く。

授業前半に前回の課題の講評をおこなう。
授業冒頭にクロッキーをおこなう。
事前学修 静物デッサンの動画、書籍などをみておくこと。
(1時間)
事後学修 制作中の作品の写真撮影をすること。
次週はどう描き進めるかをイメージしておくこと
(1時間)
10 A,E 課題6:総合的静物デッサン(その2/4・制作/中間チェック)
【モチーフ:お玉・木のキューブ・布】

陰影の付け方をすこしずつ細かくし、手前の描きこみをはじめる
授業冒頭にクロッキーをおこなう。
事前学修 撮影した作品の写真をみて、次回の制作進め方のイメージをしておくこと。
(1時間)
事後学修 制作中の作品の写真撮影をすること。
次週はどう描き進めるかをイメージしておくこと
(1時間)
11 A,E 課題6:総合的静物デッサン(その3/4・制作/中間チェック)
【モチーフ:お玉・木のキューブ・布】

布の描き込み、お玉の映り込みなど、細密な部分をより深く描写する
事前学修 撮影した作品の写真をみて、次回の制作進め方のイメージをしておくこと。(1時間)
事後学修 制作中の作品の写真撮影をすること。
次週はどう描き進めるかをイメージしておくこと
(1時間)
12 A,E 課題6:総合的静物デッサン(その4/4・制作/中間チェック)
【モチーフ:お玉・木のキューブ・布】

徹底的に細部の描き込みをおこない、空気感を意識して、最終調整をおこなう。
事前学修 制作中の作品の写真撮影をすること。
次週はどう描き進めるかをイメージしておくこと
(1時間)
事後学修 最終チェックで指摘された点について修正すること。
完成した作品を撮影し、データを提出すること
(2時間)
13 A 講評会
これまで制作した作品のポートフォリオの作り方のポイントを習得する。
事前学修 完成した作品をみて、自分なりの評価を考えておくこと。
(1時間)
事後学修 これまで制作した作品をポートフォリオの形式でまとめて、PDF形式のデータにまとめること。
(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

 1.描画対象をよく観察し,状況を理解できる態度を身に付けることができる。
 2.描画ツールそれぞれの特徴を理解した上で描画する技能を身に付けることができる。
 3.パースと空気遠近法を理解し,画面に奥行きを描く技能を身に付けることができる。
 4.明暗法を理解し、光源を意識した光と陰を描き立体を表現する技能を身に付けることができる。
 5.構図の取り方によって画面の印象が変わることを理解し効果的に創造的な空間を組み立てることができる。
 6.描く方法を理解し,知識を得ることで,自身の作品を客観的に評価できるようになる。
 7.以上の要素を総合的に活用し、細密描写の技能を向上させることによって創造的思考ができるようになる。

科目に関連するディプロマポリシー項目
〇2024年度以降入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科/専攻名称のカリキュラムポリシー下段の
 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。

◯2023年度以前の入学生
 修得する資質・能力:知識・理解力【DP-W-1-1】【DP-B-1-1】
                              態度・志向性【DP-W-3-3】【DP-B-3-3】
                              創造力 【DP-W-4-1】【DP-B-4-1】


評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 10% 40% 10% 50% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 0%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 10% 40% 30% 30% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 80% 30% 70% 100%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 32% 0% 0% 4% 64% 100%

教科書・参考書

授業時に指示する。必要に応じて資料配布もしくは公開する。

オフィスアワー

○オフィスアワー(授業期間中)について
 時間:後期水曜日13:15-13:50  
 場所:10号館4階405 廣瀬教員室  (対面のみ)

※授業期間外、オフィスアワー以外の時間以外に質問がある場合は、授業内および事前に、メールでアポイントメントをとることが望ましい。
※学内外の用務のため、オフィスアワーでも教員が教員室に不在の可能性がある。

その他

○課題提出は期限を厳守すること。

○課題のフィードバック
 課題のフィードバックは,講評会で行う。希望者への個別指導でのフィードバックも随時受け付ける。

○欠格条件等
 授業を4回以上欠席の場合はE判定とする。
 不正な出席登録をした者は、その時点でE評価とする。

○デッサン道具について
デッサンの道具を毎回用意すること。
必要な道具:鉛筆(4B、3B、2B、B、F、HB、H、2H、3H、4H)、4つ切り画用紙、消しゴム、練り消しゴム、カッター、クロッキー帳、他

実務経験のある教員による授業科目

映像制作会社にてデレクターとして様々な企業CMなどの映像制作に携わった経験がある教員が担当する。映像制作や3DCG制作において重要になる遠近法や光の設定、質感などを、繰り返し描画することで得られること伝え、その技術向上を図っている。