2025年度後期コンピュータモデリング手法

曜日・時限 金曜日1時限 期別 後期 週時間数 2
ナンバリング HT330805
開講学科等 総合情報学部-情報学科
教員名 升谷 保博
升谷 保博
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e5%8d%87%e8%b0%b7%e3%80%80%e4%bf%9d%e5%8d%9a

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目的

世の中の事象をモデル化しコンピュータ内でシミュレーションする対象や方法には様々なものがある。本講義では、シミュレーションの対象を剛体多体系の力学に絞って、モデル化の方法や実際のプログラムの作成を学ぶ。そのために、プログラムをゼロから作るのではなく、ライブラリODE(Open Dynamics Engine)を用いる。しかし、「CGプログラミング演習」でUnityを使った場合に比べると、シミュレーションの内部に立ち入る必要があり、その仕組みを学ぶことができる。シミュレーションの題材としては、ロボットを用いる。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A, C 物理シミュレーション1(ODEの概説、ODEのインストール)、課題1
事前学修 シラバスを読み,授業の目的を理解する(1時間)。
事後学修 授業に必要なプログラミング環境を整え、課題に取り組むる(5時間)。
2 A, C 物理シミュレーション2(剛体の力学(並進))
事前学修 前回の資料を読み直す(1時間)。
事後学修 授業中に扱ったプログラムを自分のPCでビルド・実行し、発展させる(3時間)。
3 A, C 物理シミュレーション3(剛体の力学(回転))
事前学修 前回の資料を読み直す(1時間)。
事後学修 授業中に扱ったプログラムを自分のPCでビルド・実行し、発展させる(3時間)。
4 A, C 物理シミュレーション4(フィードバック制御)、課題2

事前学修 前回の資料を読み直す(1時間)。
事後学修 課題に取り組む(5時間)。
5 A, C 物理シミュレーション5(衝突の力学)

事前学修 前回の資料を読み直す(1時間)。
事後学修 授業中に扱ったプログラムを自分のPCでビルド・実行し、発展させる(3時間)。
6 A, C 車輪のシミュレーション1(台車のモデル化)

事前学修 前回の資料を読み直す(1時間)。
事後学修 授業中に扱ったプログラムを自分のPCでビルド・実行し、発展させる(3時間)。
7 A, C 車輪のシミュレーション2(ボールを追いかける)

事前学修 前回の資料を読み直す(1時間)。
事後学修 授業中に扱ったプログラムを自分のPCでビルド・実行し、発展させる(3時間)。
8 A, C 車輪のシミュレーション3(サッカーロボット)、課題3

事前学修 前回の資料を読み直す(1時間)。
事後学修 課題に取り組む(5時間)。
9 A, C 車輪のシミュレーション4(障害物回避)

事前学修 前回の資料を読み直す(1時間)。
事後学修 授業中に扱ったプログラムを自分のPCでビルド・実行し、発展させる(3時間)。
10 A, C 直鎖リンク系のシミュレーション1(ロボットアームのモデル化)
事前学修 前回の資料を読み直す(1時間)。
事後学修 授業中に扱ったプログラムを自分のPCでビルド・実行し、発展させる(3時間)。
11 A, C 直鎖リンク系のシミュレーション2(位置の逆運動学)
事前学修 前回の資料を読み直す(1時間)。
事後学修 授業中に扱ったプログラムを自分のPCでビルド・実行し、発展させる(3時間)。
12 A, C 直鎖リンク系のシミュレーション3(運搬作業)、課題4
事前学修 前回の資料を読み直す(1時間)。
事後学修 課題に取り組む(5時間)。
13 A, C 直鎖リンク系のシミュレーション4(速度の運動学)
事前学修 前回の資料を読み直す(1時間)。
事後学修 授業中に扱ったプログラムを自分のPCでビルド・実行し、発展させる(3時間)。

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

○修得する資質・能力: 知識・理解力、応用力【DP-T-1-1】

<JABEE学習・教育到達目標: C>
(1) 剛体多体系の力学のモデル化の基礎となる理論を知る。
(2) 剛体多体系の力学のコンピュータシミュレーションの仕組みを知る。
(3) コンピュータシミュレーションを利用するプログラミングについて理解する。
(4) コンピュータシミュレーションによる問題解決について理解する。

先修が望まれる科目: ベクトルと行列、空間幾何、微分積分演習、力学
関連科目: CGプログラミング演習

<評価基準>以下の評価項目の配点に従い100点満点で60点以上を合格とする。
評価項目(対応する授業目標)[配点]…評価内容
・モデル化の基礎(1)[20]…剛体多体系の力学のモデル化の基礎を知っている。
・シミュレーションの仕組み(2)[20]…剛体多体系のシミュレーションの仕組みを知っている。
・プログラミング(3)[30]…コンピュータシミュレーションを利用するプログラムの作り方を理解している。
・問題解決(4)[30]…コンピュータシミュレーションによる問題解決の方法を理解している。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 100% 50% 50% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 50% 50% 0% 0% 0% 100%

教科書・参考書

教科書: なし
参考書:ロボットシミュレーション、出村公成、森北出版、2007、ISBN:9784627846913 

オフィスアワー

情報学科Moodleを参照すること。
学内外の用務のため、オフィスアワーでも教員が教員室に不在の可能性がある。 

その他

課題の評価は、Moodleで通知する。
授業に関する質問は、授業中とオフィスアワーなどに受け付ける。
出席確認を小テストで行う場合、得点が50%未満であれば早退扱い(0.5回欠席相当)とする。
欠席が4回以上の場合は、未受験になるので注意すること。
期限外提出の課題は評価を0.5倍する。 

実務経験のある教員による授業科目