2025年度後期数値計算演習

曜日・時限 木曜日1時限 期別 後期 週時間数 2
ナンバリング HT330406
開講学科等 総合情報学部-情報学科
教員名 中原 匡哉
中原 匡哉
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e4%b8%ad%e5%8e%9f%e3%80%80%e5%8c%a1%e5%93%89

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目的

本講義では、数値計算、すなわち、コンピュータで数式を解く際のソフトウエアについて説明する。数値計算の歴史はコンピュータの歴史であり、この間ずっと数値計算ソフトウエアの質の向上が図られてきた。したがって、情報系の初学者が数値計算を学習するには、そのようなプロが作ったソフトウエアを利用しながら考えるのが近道であり、実用性も高い。ここでは、数値計算のフリーソフトOctaveを用いて各種の問題を解きながら、数値計算の実務を学ぶ。最後に本講義は、情報システムなど進化し続けるITについての学びに対応します。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A Octaveの使い方 事前学修 教科書(Linux数値計算ツール)の該当部分(最初からp.11まで)を下調べし、学生同士でディスカッションする(2時間)。
事後学修 OctaveやScilabが正しく動作するか確認する(2時間)。
2 A 連立一次方程式を解く 事前学修 教科書の該当部分(pp.12-15)を下調べし、学生同士でディスカッションする(2時間)。
事後学修 教科書の該当部分(pp.12-15)や講義ノートを熟読し、学生同士でディスカッションする(2時間)。
3 A 行列の和・差・積、転置行列(1) 事前学修 教科書の該当部分(pp.16-19、pp.28-29)を下調べし、学生同士でディスカッションする(2時間)。
事後学修 教科書の該当部分(pp.16-19、pp.28-29)や講義ノートを熟読し、学生同士でディスカッションする(2時間)。
4 A 行列の和・差・積、転置行列(2) 事前学修 教科書の該当部分(pp.16-19、pp.28-29)や講義ノートを熟読し、学生同士でディスカッションする(2時間)。
事後学修 教科書の該当部分(pp.16-19、pp.28-29)や講義ノートを熟読し、学生同士でディスカッションする(2時間)。
5 A 逆行列 事前学修 教科書の該当部分(pp.20-21)を下調べし、学生同士でディスカッションする(2時間)。
事後学修 教科書の該当部分(pp.20-21)や講義ノートを熟読し、学生同士でディスカッションする(2時間)。
6 A 行列式 事前学修 教科書の該当部分(pp.26-27)を下調べし、学生同士でディスカッションする(2時間)。
事後学修 教科書の該当部分(pp.26-27)や講義ノートを熟読し、学生同士でディスカッションする(2時間)。
7 C 連立一次方程式を解く・行列の和・差・積、転置行列・逆行列・行列式の復習と小テスト 事前学修 第1週~第5週の教科書該当部分と講義ノートの練習問題をすべて復習する。解き方がわからない場合、学生同士でディスカッションしながら講義資料まで遡って確認する(4時間)。
事後学修 学生同士でディスカッションしながら小テストの解答を製作する。いわゆる小テストの振り返りである(3時間)。
8 A 固有値 事前学修 教科書の該当部分(pp.32-38)を下調べし、学生同士でディスカッションする(3時間)。
事後学修 教科書の該当部分(pp.32-38)や講義ノートを熟読し、学生同士でディスカッションする(3時間)。
9 A 数値積分法 事前学修 教科書の該当部分(pp.44-51)を下調べし、学生同士でディスカッションする(3時間)。
事後学修 教科書の該当部分(pp.44-51)や講義ノートを熟読し、学生同士でディスカッションする(3時間)。
10 A 非線型方程式(1) 事前学修 教科書の該当部分(pp.58-63)やMoodleの参考資料を下調べし、学生同士でディスカッションする(3時間)。
事後学修 教科書の該当部分(pp.58-63)や講義ノートを熟読し、学生同士でディスカッションする(3時間)。
11 A 非線型方程式(2) 事前学修 教科書の該当部分(pp.58-63)やMoodleの参考資料を下調べし、学生同士でディスカッションする(3時間)。
事後学修 教科書の該当部分(pp.58-63)や講義ノートを熟読し、学生同士でディスカッションする(3時間)。
12 A 常微分方程式 事前学修 教科書の該当部分(pp.64-67)やMoodleの参考資料を下調べし、学生同士でディスカッションする(3時間)。
事後学修 教科書の該当部分(pp.64-67)や講義ノートを熟読し、学生同士でディスカッションする(3時間)。
13 A 全ての評価項目の学習 事前学修 講義中に実施した第1週~第14週の練習問題をすべて復習する。解き方がわからない場合、学生同士でディスカッションしながら講義資料まで遡って確認する(4時間)。
事後学修 これまで学んだ内容を総復習する(3時間)。

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

内容・目標
<修得する資質・能力(ディプロマポリシー)>
・知識・理解力、応用力【DP-T-1-1】
<授業目標>
[JABEE学習・教育目標:C,E]
(1)線形代数学分野の問題を知り、それを解けるようになる。
連立一次方程式、行列の和・差・積、転置行列、逆行列、行列式、固有値の問題をフリーソフトOctaveで解けるようになる。
(2)数値積分の問題を知り、それを解けるようになる。
数値積分法の問題をフリーソフトOctaveで解けるようになる。
(3)非線形方程式の問題を知り、それを解けるようになる。
非線形方程式の問題をフリーソフトOctaveで解けるようになる。
(4)常微分方程式の問題を知り、それを解けるようになる。
常微分方程式の問題をフリーソフトOctaveで解けるようになる。
(5)数値計算についての英単語[JABEE項目番号:E4]
数値計算についての英単語を知っている。

先修が望まれる科目:ベクトルと行列、数学基礎演習、基礎解析演習
関連科目:モデリング手法

評価基準・評価方法
<評価基準>以下の評価項目(a)~(j)の配点に従い100点満点で60点以上を合格とする。
評価項目(対応する授業項目)[配点]…評価内容
(a)連立一次方程式を解く(1)[20]…ガウスの消去法などを知っている。Octaveを用いて連立一次方程式を解くことができる。
(b)行列の和・差・積、転置行列(1)[10]…行列の和・差・積、転置行列を知っている。Octaveを用いてそれらの行列計算ができる。
(c)逆行列(1)[10]…逆行列を知っている。Octaveを用いて逆行列の計算ができる。
(d)行列式(1)[10]…行列式を知っている。Octaveを用いて行列式の計算ができる。
(e)固有値(1)[10]…固有値を知っている。Octaveを用いて固有値の計算ができる。
(f)数値積分法(2)[10]…Octaveより数値積分の問題を解くことができる。
(g)非線形方程式(3)[10]…Octaveを用いて非線形方程式を解くことができる。
(h)常微分方程式(4)[10]…Octaveを用いて常微分方程式を解くことができる。
(i)英単語(5)[10]…数値積分の英単語を知っている。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 100% 80% 20% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 0%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 80% 20% 0% 0% 0% 100%

教科書・参考書

教科書:Linux数値計算ツール、大石進一著、コロナ社、ISBN-10:4339023787、ISBN-13:978-4339023787

オフィスアワー

質問時間:金曜日昼休み(12:40~13:30)
連絡先:中原匡哉(1-220)
欠席回数が4回以上で不合格(未受験:E評価)になるので注意のこと。

その他

情勢の変化によって定期試験の実施が困難となる可能性を考慮し、「授業内での総合評価」といたします。

実務経験のある教員による授業科目