2025年度後期後半理学療法管理学

曜日・時限 水曜日3時限,水曜日4時限 期別 後期後半 週時間数 0
ナンバリング FY330609
開講学科等 医療健康科学部-理学療法学科
教員名 木村 佳記
木村 佳記
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e6%9c%a8%e6%9d%91%e3%80%80%e4%bd%b3%e8%a8%98

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目的

理学療法士の養成において,理学療法士作業療法士養成校指定規則の改正が行われ,病院や施設での管理者としての理学療法士の教育が義務化されています。これは,毎年,理学療法士が約1万人国家試験に合格しており,従来よりも現場の管理運営を行える”現場のリーダー”としての理学療法士の教育が必要とされているからです。生涯に渡って理学療法士を職業とする以上,経験を積み医療職としての理学療法士の能力の向上が求められているばかりではなく,理学療法部門,あるいはリハビリテーション部門の管理者としての理学療法士としての業務の理解が必要となっています。将来,現場の管理者になるために,国家試験での管理学の要求レベルを参考に,理学療法士に求められている職場管理,効率的な運用,医療経済から見た理学療法などを理解することを目的とします。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 AF 管理マネジメントの概要 理学療法士のマネジメントとはどのようなものか? 事前学修 教科書第1章を読み、理学療法管理学とは何か考える。理学療法管理について知っていること、知りたいことを挙げる(3時間)
事後学修 講義で学んだ重要語句をまとめる。自身が理学療法士になって,臨床経験10年を想像し,講義で学んだ管理業務で何をするかをまとめる(3時間)
2 AF 理学療法士の職業倫理とはどのようなものか? 事前学修 教科書第3章を読み、職業倫理とは何か考える(2時間)
事後学修 自身の医療を受けた経験と照らし合わせて,今回の講義で学んだ現在の医療を患者としてどう感じたかをまとめる(2時間)
3 AF 組織運営と管理(1) 病院における管理・運営 事前学修 教科書第5章を読み、疑問点を挙げる(2時間)
事後学修 組織(病院)の管理を学ぶことの必要性についてまとめる(2時間)
4 AF 組織運営と管理(2) 介護保険関連施設における管理・運営 事前学修 教科書第6章を読み、疑問点を挙げる(2時間)
事後学修 組織(病院以外)の管理を学ぶことの必要性についてまとめる(2時間)
5 AF リスク管理(1)理学療法における有害事象と管理、医療安全 事前学修 教科書第4章ー1,2を読み、疑問点を挙げる(2時間)
事後学修 講義で学んだ有害事象が目の前で起こった場合の行動を考えまとめる(2時間)
6 AF リスク管理(2)理学療法における有害事象と管理、感染症管理 事前学修 教科書第4章ー2,3を読み、疑問点を挙げる(2時間)
事後学修 講義で学んだ問題が起こった場合の行動を考えまとめる(2時間)
7 AF リスク管理(3)ハラスメント、メンタルヘルス 事前学修 一般的なハラスメント、メンタルヘルスとは何かインターネットで検索する(2時間)
事後学修 理学療法におけるハラスメント、メンタルヘルスについてまとめる(2時間)
8 AF 理学療法業務と管理 事前学修 理学療法の業務にはどのようなものがあるか挙げてみる(2時間)
事後学修 講義で学んだ理学療法業務の管理の中で、特に意識すべき点を挙げる(3時間)
9 AF 保健・医療・福祉の諸制度と理学療法管理
診療・介護報酬と収益構造
事前学修 社会保障制度、診療報酬について、インターネット検索する。自身の健康保険を確認する(2時間)
事後学修 理学療法の診療報酬制度についてまとめる(3時間)
10 AF 情報管理・情報リテラシー 事前学修 一般的な情報管理、情報リテラシーとは何か調べる(2時間)
事後学修 理学療法における情報管理・情報リテラシーとはどのようなものかまとめる(3時間)
11 AF リハビリテーション関連職種とチームケア 事前学修 リハビリテーションに関連する専門職種を調べる(2時間)
事後学修 チームケアにおける理学療法士の様々な役割と管理についてまとめる(3時間)
12 AF 教育・研究の管理 事前学修 第8章を読み、疑問点を挙げる(2時間)
事後学修 教育研究を業務としてどう取り込めばよいかまとめる(3時間)
13 AF 学習到達度最終確認 事前学修 理学療法管理学のまとめ(2時間)
事後学修 学習到達度最終確認の復習(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

【到達目標】
・理学療法士国家試験に合格するレベルの理学療法管理学の総合的知識を有している。
・管理職の理学療法士として必要なマネジメントの基礎知識を有し,かつ保健・医療・福祉の各領域の業務に従事できる専門知識を有している。
・豊かな人間性を持つとともに,責任感,倫理観,奉仕の精神などの医療従事者としての基本的な考え方を身に着けている。

〇 2024年度以降の入学生
下記リンク先のカリキュラム・マップを参照.
URL: △△△△△△

〇 2023年度以前の入学生
修得する資質・能力: 
 知識・理解の修得:知識・理解力【DP-Y-1-1】【DP-Y-1-2】
 態度・指向性の修得:態度・指向性【DP-Y-3-2】

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 80% 100% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 20% 20% 20% 20% 20% 20% 100%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 0%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 84% 4% 4% 4% 4% 100%

教科書・参考書

教科書:齋藤昭彦、下田信明(編):PT・OTビジュアルテキスト リハビリテーション管理学、羊土社、2020
参考書:細田多恵(監)、中島喜代彦他(編):理学療法概論テキスト、南江堂、2022

オフィスアワー

水・金曜日 12時40分~13時30分 5-212号室で対応します。
学内外の用務のために,オフィスアワーでも教員が教員室に不在の可能性があります。その場合は,OECUメールでも質問などを受け付けます。

その他

原則として13回の講義のうち1/3を超える回数を欠席した場合は,定期試験の受験資格を失います。
グループワークではPCを使用します。グループごとに結果をまとめて提出してもらい評価します。
理由なく欠席し、グループワークに参加しない場合は、各グループワークの評価の対象外とします。
各講義の理解度を確認するため、ノート提出にて評価します。

実務経験のある教員による授業科目

大学病院での勤務経験を有する教員が実務を踏まえて講義します。