2025年度前期心の健康増進

曜日・時限 火曜日1時限 期別 前期 週時間数 0
ナンバリング FY330307
開講学科等 医療福祉工学部-理学療法学科
医療健康科学部-理学療法学科
教員名 高田 雅章
高田 雅章
職務履歴

目的

この講義では、心理学の基本的な歴史を踏まえて臨床の現場で生かされる心理学的な支援の視点、知識、技術などを学ぶことを目的としています。
また、統合失調症、感情障害、依存症、認知症などの精神医学の基礎的な知識を学ぶことも目的とします。
理学療法士として対人援助職の仕事をするうえで必要な心理的サポートの基礎的な理解を得て、臨床の場で生かせるようになります。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A 臨床心理学のオリエンテーション。基本的な臨床心理学を紹介し、今後学ぶ内容を総論的に理解する。
心理学の歴史を学ぶ。
事前学修 臨床心理学とは何かをネット等で調べる。(2時間)
事後学修 配布資料の確認をし理解を深める。(2時間)
2 A 基礎心理学および様々な応用心理学について理解する。 事前学修 身近にある心理学の予習をする。(2時間)
事後学修 配布資料の確認をし理解を深める。(2時間)
3 A 学習、動機について学ぶ。 事前学修 学習、動機について体験で説明できる事例をまとめる。(3時間)
事後学修 配布資料の確認をし理解を深める。(2時間)
4 A 防衛機制、フロイトの心理学について学ぶ。 事前学修 精神分析について予習をする。(2時間)
事後学修 防衛機制の特徴をまとめて理解を深める。(3時間)
5 A 発達について学ぶ。 事前学修 人間の発達段階について調べて理解を深める。(2時間)
事後学修 配布資料の確認をし理解を深める。(3時間)
6 A カウンセリングマインドを理解する。対人援助や傾聴、受容について特に学ぶ。 事前学修 対人援助職の取り組みを調べる。(2時間)
事後学修 カウンセリングマインドの要点をまとめる。(3時間)
7 A ストレス、メンタルヘルスについて学ぶ。
精神医学に関する基本的な事項を総論的に学ぶ。
事前学修 メンタルヘルスの一般的な意味を調べる。精神疾患についてネットで調べる。(2時間)
事後学修 自身の体験と照らし合わせて理解を深める。(3時間)
8 A 統合失調症の症状等を学ぶ。病理や症状、治療などについて特に学ぶ。 事前学修 統合失調症についてネット等で調べる。(2時間)
事後学修 配布資料の確認をし理解を深める。(3時間)
9 A 気分障害について学ぶ。特にうつ病について学ぶ。 事前学修 うつ病について現時点で知っている事柄をまとめる。(2時間)
事後学修 気分障害の症状や治療についてまとめる。(3時間)
10 A 認知症について学ぶ。 事前学修 認知症に関する基礎的なデータを調べる。(2時間)
事後学修 認知症患者への対応についてまとめる。(2時間)
11 A 神経症性障害について学ぶ。特に不安について学ぶ。 事前学修 様々な神経症について調べる。(2時間)
事後学修 配布資料の確認をし理解を深める。(2時間)
12 A 依存症について学ぶ。特にアルコール依存症、薬物依存症について学ぶ。 事前学修 様々な依存症についてネットなどで調べる。(2時間)
事後学修 依存の問題点をまとめる。(3時間)
13 A 発達障害、高次脳機能障害ほか最近の精神障害について学ぶ。 事前学修 発達障害について基本的なデータを調べる。(2時間)
事後学修 配布資料の確認をし理解を深める。(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

○修得する資質・能力:知識・理解力【DP-Y-1-1】【DP-Y-1-2】
1.臨床心理学で学ぶ内容と目的を知る。心理学の歴を知る。
2.社会に中で実用されている心理学について知る。
3.学習、動機のメカニズムを理解する。
4.防衛機制の種類とその効用を知る。
5.年齢による発達段階を知る。
6.カウンセリングマインドの重要性、臨床での活用を理解する。
7.ストレスとは何かを知り、その対処を知る。精神医学に関して大まかな理解ができる。
8.統合失調症とは何かについて基礎的な理解をする。
9.うつ病について基礎的な理解をする。
10.認知症の症状を知る。
11. 神経症、特に不安障害について知る。
12. 依存症の問題点、医学的、社会的な原因と問題点を理解する。
13. 発達障害、高次脳機能障害の症状やリハビリについて理解する。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 80% 80% 20% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 20% 80% 20% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 80% 20% 0% 0% 0% 100%

教科書・参考書

指定の教科書はありません。授業の際にレジュメを配布します。また、参考となる書籍、文献などは授業中に紹介します。
映像資料も交えて心理学や精神疾患について身近に感じてもらうようにします。

オフィスアワー

質問がある場合は授業終了直後に時間をとって対応します。

その他

欠席回数が4回以上の学生は定期試験を受けたとしてもE評価とします。(感染症に伴う隔離期間や学外活動など正当な理由と認める場合もありますので事前および事後に申し出てください。)

実務経験のある教員による授業科目

精神保健福祉士として地域の障害者支援施設(地域活動支援センター、相談支援事業所等)で精神障害者の生活支援を行っており、障害当事者に対して心理的な援助も行っています。
精神医学、精神障害者リハビリテーション、精神保健福祉援助技術の知識、援助技法、援助に関する価値観を有し、適切な支援を展開しています。
その他対人援助技術職としての専門性を授業の中でも活用して伝えます。