2025年度前期集中特別キャリア演習

曜日・時限 不定期その他 期別 前期集中 週時間数 1
ナンバリング FL431507
開講学科等 医療福祉工学部-医療福祉工学科
医療健康科学部-医療科学科
教員名 松村 雅史
松村 雅史
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e6%9d%be%e6%9d%91%e3%80%80%e9%9b%85%e5%8f%b2

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目的

 キャリアは、大学卒業時の就職に特化したものだけでなく、人生の各段階で求められる能力、態度、意識なども含み、徐々に積み重ね、築いていくものです。これは4年間の大学教育だけで築き上げられて完成するものではないが、その基礎として、論理的な考え方、将来についての構想や展望(ビジョン)を持つことが重要です。
 近年の医療技術の発展により、数多くの疾患が“死の病”から“治療可能な病気”に変わりつつあります。しかし、癌・循環器疾患をはじめとして未だ多くの根治不能な疾患が存在し、更にパーキンソン病など今後より一層問題となるであろう難病が存在しています。今後の医工学研究の推進には、医学系、工学系・情報系の各分野の知識を横断的に修得した人材が、疾患の病態を十分に理解した上で、治療・診断技術の現状・問題点を十分に把握することが強く求められるでしょう。
 本科目では、ICT化が進む超スマート社会・健康社会の観点から、「論理的な考え方」、「専門分野の理解」ならびに、各学生のビジョンを描けるようになることを目的とします。具体的には、(1)夢や目標を育む、(2)臨床医工学・情報学に関連する最新技術を学ぶ、(3)論理的な考え方を育む、(4)自己表現を育むことを学びます。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 遠隔AC 【臨床医工学系】光パルスオキシメーターを体験するとともに(機器を用いて)、その測定原理について講義する。
事前学修 生体組織の光学的特性、呼吸器系の障害、睡眠障害について調べる(1時間)
事後学修 生体組織の光学的特性、呼吸器系の障害、睡眠障害についてまとめる(3時間)
2 遠隔AC 【臨床医工学系】超音波診断、心電図測定を機器を用いて体験するとともに、その測定原理について講義する。
事前学修 心臓循環器系の解剖整理について調べる(1時間)
事後学修 超音波断層像、心電図の検査などについてまとめる(3時間)
3 遠隔AC 【医学・医療系】PET・MRIなど各種診断法について講義する。

事前学修 医用画像診断装置について調べる(1時間)
事後学修 PET・MRIの撮像原理や診断についてまとめる(3時間)
4 遠隔AC 【臨床医工学系】循環動態の計測として血圧測定、血流測定を中心にそれらの測定原理と現状について講義する。

事前学修 血圧測定、血流測定の原理について調べる(1時間)
事後学修 血圧測定、血流測定の原理と課題についてまとめる(3時間)
5 遠隔AC 【臨床医工学系】循環器の機能及び疾患について講義する。シミュレーションを用いた新たな診断・治療法とともに、心臓機能・心筋細胞シミュレーションによる薬物治療効果の予測法などについて講義する。
事前学修 循環器の機能及び疾患について調べる(1時間)
事後学修 心臓機能・心筋細胞シミュレーションによる薬物治療効果の予測法についてまとめる(3時間)
6 遠隔AC 【臨床医工学系】弾性力学・流体力学など工学的見地から心臓バイオメカニクスについて講義する 事前学修 弾性力学・流体力学の基礎知識と心臓バイオメカニクスについて調べよう(2時間)
事後学修 心臓バイオメカニクスの利点についてまとめる(3時間)
7 遠隔AC 【臨床医工学系】シリコンバレー流 課題発見型革新的医療・ヘルスケアプロジェクト立案方法について講義する。
事前学修 ヘルスケアについて考える(2時間)
事後学修 シリコンバレー流 課題発見型革新的医療・ヘルスケアプロジェクトについてまとめる(3時間)
8 遠隔AC 【臨床医工学系、医学・医療系共通】医学統計について講義する。
事前学修 統計学の基礎について学修する(2時間)
事後学修 医学統計でできたこと、難しいことをまとめる(3時間)
9 遠隔AC 【医学・医療系】口腔疾患について病理・病態・診断・治療の観点から概説する。
事前学修 口腔疾患について調べる(2時間)
事後学修 口腔疾患について病理・病態・診断・治療についてまとめる(3時間)
10 遠隔AC 【医学・医療系】脳疾患について病理・病態・診断・治療の観点から概説する。
事前学修 脳疾患について調べる(2時間)
事後学修 脳疾患について病理・病態・診断・治療についてまとめる(3時間)
11 遠隔AC 【医学・医療系】消化器疾患(肝臓)について病理・病態・診断・治療の観点から概説する。
事前学修 消化器疾患(肝臓)について調べよう(2時間)
事後学修 消化器疾患(肝臓)について病理・病態・診断・治療についてまとめる(3時間)
12 遠隔AC 【医学・医療系】消化器疾患(腸管)について病理・病態・診断・治療の観点から概説する。
事前学修 消化器疾患(腸管)について調べる(2時間)
事後学修 消化器疾患(腸管)について病理・病態・診断・治療についてまとめる(3時間)
13 遠隔AC 【医学・医療系】悪性腫瘍について病理・病態・診断・治療の観点から概説する。
事前学修 悪性腫瘍について調べる(3時間)
事後学修 悪性腫瘍について病理・病態・診断・治療についてまとめる(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

本学部は、人々の生活の質の向上を目指し、医療、健康、福祉及びリハビリテーションに活用可能な技術の基礎知識及び応用を教授研究し、当該分野で主体的に活躍できる人材を育成することを目的としている。
この授業では「医療人・健康サービス・プロフェッショナルとして、社会に貢献する」ことを目指し、自己理解と将来目標の探索を進める。自己の専門分野と社会との関係やどのような進路があるかを、事前に収集した資料・データ、社会人(卒業生)の事例など、自己理解を深め、知識とスキルを身につけて即戦力人材に変身して、成功へのビジョン策定を行う。

到達目標
〇汎用的技能【DP-L-2-1】、【DP-L-2-2】
(1)「臨床医工学・情報学分野で働く」、「地域社会との関わり」について説明することができる。
(2)医療工学分野の仕事についてコミュニケーションをとることができる。
(3)臨床医工学の最新技術について調べることができる。

〇総合的な学習経験と創造的思考力【DP-L-4-2】
(1)専門分野が異なる職業を含めた総合力・協調性を身につけている。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 10% 40% 40% 20% 100%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 80% 40% 40% 20% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 資格取得講座、広域大学連携支援事業、プログラミング実習::::::::::::::::::::::::: 10% 50% 50% 100%
その他2(具体的に: 0%
100% 36% 32% 16% 9% 7% 100%

教科書・参考書

授業中に指示する。

オフィスアワー

火曜日、水曜日5限、松村研究室
会議などで不在の場合があります。質問等についてはOECUメールでも対応します。
授業に関する資料はOECUメールで提供します。

その他

広域大学連携支援事業「臨床医工学・情報学」高度人材育成教育プログラムの受講対象者とする。
このプログラムでは、プロジェクト学習(面接)がありますので、詳細な案内(Moodle)を必ず確認すること。
医科医療事務検定、ME技術実力検定,プログラミング講座など学科が実施する資格取得講座の受講生は評価において加味する。

実務経験のある教員による授業科目