2025年度後期医用機器学概論

曜日・時限 月曜日2時限 期別 後期 週時間数 2
ナンバリング FL131502,FS131502,FY131502
開講学科等 医療福祉工学部-医療福祉工学科
医療福祉工学部-健康スポーツ科学科
医療健康科学部-医療科学科
健康情報学部-健康情報学科 医療工学専攻
健康情報学部-健康情報学科 理学療法学専攻
健康情報学部-健康情報学科 スポーツ科学専攻
教員名 橘 克典
橘 克典
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e6%a9%98%e3%80%80%e5%85%8b%e5%85%b8

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目的

今から50年前には想像もしなかった医用機器が現実に運用され,医療の発展に大きく貢献し,多くの疾患を克服している。今後も医用機器は発展しその重要性はますます増していくと考えられる。本講義では,各種医用器機の概要について知り,それらを理解できるようになることを目的とする。具体的には、医用機器の動作を考察することにより,その原理・構造について理解できるようになる。更に,理解した知識をレポートとしてまとめることにより,ドキュメント作成ができるようになる。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A 医用機器と関連技術
(医用工学とその臨床応用)

医用機器の人体への適用
(各種エネルギーの人体への危険性と有効性)
事前学修 ヒトの心臓の解剖、心臓の興奮伝導系、心電図、電撃に対する人体反応について調べる。(3時間)

事後学修 医用機器と関連技術、および医用機器の人体への適用の授業内容について、レポートを作成する。(3時間)
2 A,C 治療用機器概論 1-1
手術用機器である電気メスを出力させて起こる現象を確認し,それについてまとめる。
電気メスについてのキーワードを授業中に提示する。
事前学修 電気メスについての概要を調べる。(2時間)
事後学修 電気メスに関するキーワードについて調べ,レポートを作成する。(2時間)
3 A 治療用機器概論 1-2
手術用機器である電気メスに関する講義を行なう。
事前学修 作成した電気メスに関するレポート内容・キーワードについて復習しておく。(2時間)
事後学修 レポートに講義内容を加筆し,電気メスに関するレポートを作成する。(3時間)
4 AC 治療用機器概論 2-1
電気的治療用機器である除細動器を出力させて起こる現象を確認し,それについてまとめる。
除細動器についてのキーワードを授業中に提示する。
事前学修 除細動器についての概要を調べる。(2時間)
事後学修 除細動器に関するキーワードについて調べ,レポートを作成する。(2時間)
5 A 治療用機器概論 2-2
電気的治療用機器である除細動器に関する講義を行なう。
事前学修 作成した除細動器に関するレポート内容・キーワードについて復習しておく。(2時間)
事後学修 レポートに講義内容を加筆し,除細動器に関するレポートを作成する。(3時間)
6 AC 治療用機器概論 3-1
機械的治療用機器である輸液ポンプを動作させて起こる現象を確認し,それについてまとめる。
輸液ポンプについてのキーワードを授業中に提示する。
事前学修 輸液ポンプについての概要を調べる。(2時間)
事後学修 輸液ポンプに関するキーワードについて調べ,レポートを作成する。(2時間)
7 A 治療用機器概論 3-2
機械的治療用機器である輸液ポンプに関する講義を行なう。
事前学修 作成した輸液ポンプに関するレポート内容・キーワードについて復習しておく。(2時間)
事後学修 レポートに講義内容を加筆し,輸液ポンプに関するレポートを作成する。(3時間)
8 AC 生体計測・監視用機器概論 1-1
循環器系で使用される観血式血圧計を動作させて起こる現象を確認し,それについてまとめる。
観血式血圧計についてのキーワードを授業中に提示する。
事前学修 観血式血圧計についての概要を調べる。(2時間)
事後学修 観血式血圧計に関するキーワードについて調べ,レポートを作成する。(2時間)
9 A 生体計測・監視用機器概論 1-2
循環器系で使用される観血式血圧計に関する講義を行なう。
事前学修 作成した観血式血圧計に関するレポート内容・キーワードについて復習しておく。(2時間)
事後学修 レポートに講義内容を加筆し,観血式血圧計に関するレポートを作成する。(3時間)
10 AC 生体体機能代行補助機器の構成と原理 1-1
循環器系で用いられる人工心肺装置を動作させて起こる現象を確認し,それについてまとめる。
人工心肺装置についてのキーワードを授業中に提示する。
事前学修 人工心肺装置についての概要を調べる。(2時間)
事後学修 人工心肺装置に関するキーワードについて調べ,レポートを作成する。(2時間)
11 A 生体体機能代行補助機器の構成と原理 1-2
循環器系で用いられる人工心肺装置に関する講義を行なう。
事前学修 作成した人工心肺装置に関するレポート内容・キーワードについて復習しておく。(2時間)
事後学修 レポートに講義内容を加筆し,人工心肺装置に関するレポートを作成する。(3時間)
12 AC 生体体機能代行補助機器の構成と原理 2-1
呼吸器系で用いられる経皮的心肺補助(ECMO)を出力させて起こる現象を確認し,それについてまとめる。
経皮的心肺補助(ECMO)についてのキーワードを授業中に提示する。
事前学修 経皮的心肺補助(ECMO)についての概要を調べる。(2時間)
事後学修 経皮的心肺補助(ECMO)に関するキーワードについて調べ,レポートを作成する。(2時間)
13 A 生体体機能代行補助機器の構成と原理 2-2
呼吸器系で用いられる経皮的心肺補助(ECMO)に関する講義を行なう。
事前学修 作成した経皮的心肺補助(ECMO)に関するレポート内容・キーワードについて復習しておく。(2時間)
事後学修 レポートに講義内容を加筆し,経皮的心肺補助(ECMO)に関するレポートを作成する。(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

・電気メスについて,その構成と原理を説明することが出来る。
・除細動器について,その構成と原理を説明することが出来る。
・輸液ポンプについて,その構成と原理を説明することが出来る。
・観血式血圧計について,その構成と原理を説明することが出来る。
・人工心肺装置について,その構成と原理を説明することが出来る。
・経皮的心肺補助(ECMO)について,その構成と原理を説明することが出来る。
・医用機器学概論に関連する演習問題を真面目に取り組み,主体的に学習する。

科目に関連するディプロマポリシー項目
〇2024年度以降入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科/専攻名称のカリキュラムポリシー下段の
 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。

〇 2023年度以前の入学生
  修得する資質・能力: 知識・理解力,応用力【DP-L-1-1】 【DP-L-1-2】
          

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 60% 100% 100%
小テスト、小論文 10% 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 30% 50% 50% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 75% 15% 0% 0% 0% 90%

教科書・参考書

参考書:「臨床工学講座 医用治療機器学 第2版」
      篠原一彦編 医歯薬出版

    「臨床工学技士標準テキスト (第4版)」
      小野哲章,峰島三千男,堀川宗之,渡辺敏,編 金原出版

    「MEの基礎知識と安全管理」
      (社)日本エム・イー学会ME技術教育委員会監修

    「臨床工学講座生体機能代行装置学体外循環装置」  
      見目恭一,福長一義,編 医歯薬出版

オフィスアワー

オフィスアワーの開設時間・場所:後期 火曜日 15:00~19:00(在室時)・8号館4階・401研究室(橘研究室)
注)学内外の用務のため,オフィスアワーでも教員が教員室に不在の可能性があります。

その他

医用機器に興味を持つことで、工学系、医学系、医工学系の知識を関連させて広い視野で学んで欲しい。
レポートは評価後、返却する。
授業の詳細については、Moodleにおいて周知するので必ず確認をすること。
社会状況に応じて「遠隔(面接併用)」とする場合があります。

実務経験のある教員による授業科目

臨床工学技士として8年間,医療機器管理業務,人工心肺業務,手術室での業務などに従事してきた経験を活かして,治療機器の原理,構造を基本教授し,臨床現場における治療機器の運用例や医療スタッフ・患者とのコミュニケーションについても教授する。