2025年度後期ヨーロッパの言語と文化

曜日・時限 水曜日1時限 期別 後期 週時間数 2
ナンバリング FL110112,FS110112,FY110112,HB110111,HT110111,HW110111
開講学科等 医療健康科学部-医療科学科
医療健康科学部-理学療法学科
医療健康科学部-健康スポーツ科学科
総合情報学部-デジタルゲーム学科
総合情報学部-ゲーム&メディア学科
総合情報学部-情報学科
健康情報学部-健康情報学科 医療工学専攻
健康情報学部-健康情報学科 理学療法学専攻
健康情報学部-健康情報学科 スポーツ科学専攻
教員名 春藤 寛
春藤 寛
職務履歴

目的

本授業の目的は、学生が身近なところから世界に広がるヨーロッパの言語と文化への興味を深めることです。
特に、ヨーロッパの言語と文化の統一性と個別性についても知り、理解できるようになることと、中世ヨーロッパの文化の現代の日本への影響に気づき、その価値を認めることができるようになることに重点を置きます。

ヨーロッパは、「1つだけどバラバラ」です。ヨーロッパ連合の統一通貨ユーロは、その紙幣に「EURO」「ΕΥΡΩ」「EBPO」の3種類の文字で書かれているばかりか、その読み方も統一されておらず、「ユーロ」と発音するのはユーロ使用国ではアイルランド1国のみです。
中世ヨーロッパで作られた物語等の文学作品に描かれる世界は、ロールプレイングゲームをはじめ、現代のエンターテインメントに大きな影響を与えています。 

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 面接授業:A. 高校までに学び、知ったヨーロッパの知識(地理、歴史、文字など)の整頓。
13回の授業予定の紹介。
事前学修 高校までの教科書等を読み返すなどし、自分が学び持っているヨーロッパに関する知識を確認する。(3時間)
事後学修 授業で扱われた内容を確認する。(1.5時間)
2 面接授業:A.F. 現代のヨーロッパの言語の特徴。あいさつ表現から。 事前学修 ヨーロッパのさまざまな言語のあいさつ表現を調べ、音声を聴く。(2.5時間)
事後学修 英語以外のヨーロッパの言語の、英語や日本語との違いを考え、まとめる。(2時間)
3 面接授業:A.F. 古典ギリシア語とラテン語と、ギリシア神話・ローマ神話。 事前学修 欧米の学校でのラテン語教育と、ギリシア神話とローマ神話の神について調べる。(2時間)
事後学修 ラテン語と古典ギリシア語の特徴をまとめ、身の回りのラテン語、古典ギリシア語、ギリシア・ローマ神話に関連した物事がないか探す。(3時間)
4 面接授業:A.F. ラテン語からフランス語へどのように変化したのか。 事前学修 フランス語の発音・文字の読み方等について調べ、ラテン語との違いを考える。(3時間)
事後学修 フランス語が今後どのように変化するか推論を立てる。(1.5時間)
5 面接授業:A.F. 中世のフランス語とこの時代のさまざまな物語など。 事前学修 ラテン語からの変化の途中である11~13世紀のフランス語の特徴を推測する。(2時間)
事後学修 中世の文学作品の現代への影響を調べ、考える。(2.5時間)
6 面接授業:A.F. アーサー王を中心とする宮廷の騎士たちが活躍する物語群。ロールプレイングゲームの源流?…(1)
クレティアン・ド・トロワや逸名の作者の作品について。
事前学修 アーサー王や彼の騎士たちにどんな人物がいたか調べる。(1.5時間)
事後学修 この物語群に明らかに影響を受けたと思われる各種エンターテインメント作品を調べる。(3時間)
7 面接授業:A.F. アーサー王を中心とする宮廷の騎士たちが活躍する物語群。ロールプレイングゲームの源流?…(2)
クレティアン・ド・トロワの作品のうち、前回の授業で採り上げなかった作品について。
事前学修 騎士道とはどういうものか調べる。(2時間)
事後学修 宮廷風(クルトワジー)について自分なりにまとめる。(2.5時間)
8 面接授業:A.F. 食文化。中世から現代へ。 事前学修 ヨーロッパの食文化について知っていることを、日本のそれと対比しつつまとめる。(1.5時間)
事後学修 中世からの食の変化を(できる範囲で)再現する。(3時間)
9 面接授業:A.F. 魔女裁判と動物裁判。 事前学修 魔女裁判と動物裁判とは何か、それぞれどこでいつ頃行われていたかを調べる。(1.5時間)
事後学修 魔女裁判と動物裁判が行われていた時代を教科書的歴史の流れと対比し、なぜ始まって終わったかを自分なりに考える。(3時間)
10 面接授業:A.F. クリスマスのおこり、中世から現代へ。




事前学修 世界各国でクリスマスにどんな行事が行われているのかを調べる。(2時間)


事後学修 クリスマスの日本独自性とキリスト教的でない部分をしっかり把握し、まとめる。(2.5時間)


11 面接授業:A.F. 誕生日を祝うこと。

事前学修 日本でいつ頃から誕生日を祝うようになったのか、それ以前の年齢に対する考え方を調べる。 (2時間)

事後学修 日本での誕生日の祝い方の変化を調べ、今後の変化をヨーロッパ文化との関連から推測する。  (2.5時間)

12 面接授業:A.F. ハロウィーンと日本の伝統行事。


事前学修 世界各国で諸聖人の祝日やハロウィーンにどんな行事が行われているのかを調べる。(2時間)


事後学修 授業で採り上げた日本の伝統行事がなぜ現状のようになったかを調べ、考える。(2.5時間)


13 面接授業:A.F. イースター(復活祭)と日本の伝統行事。 事前学修 世界各国でイースター(復活祭)にどんな行事が行われているのか調べる。(2時間)
事後学修 今後の日本でイースター(復活祭)が広まるかヨーロッパ文化との関連から推測する。中世ヨーロッパ文化が現代(日本)社会にどのような影響を及ぼしているか考える。(3.5時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

見聞きした情報について、ヨーロッパの言語や文化の影響に気づくことができる。
見聞きした情報について、ヨーロッパの言語や文化の観点から誤りがある場合、それに気づき、説明できる。
一見関係のないような複数の情報が、ヨーロッパの言語や文化という点で関連している場合に気づき、新たな創造に結びつけることができる。

科目に関連するディプロマポリシー項目
〇2024年度以降入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科/専攻名称のカリキュラムポリシー下段の
 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。


〇2023年度以前の入学生
修得する資質・能力:知識・理解力・応用力、医療健康科学部統一ディプロマシーポリシー【DP-1】および総合情報学部統一ディプロマシーポリシー【DP-1】 

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 74% 60% 10% 30% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 20% 40% 20% 20% 20% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 6% 25% 25% 25% 25% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 54% 13% 6% 0% 28% 100%

教科書・参考書

特定の教科書はありません。その都度資料を配布します。

オフィスアワー

質問等は、授業後に受け付けます。

その他

レポート試験を行います。
出席回数が6回以下で、レポート試験のレポートを提出しない者は、E判定とします。
課題等については授業中に解説、フィードバックします。

実務経験のある教員による授業科目