2025年度後期政治学

曜日・時限 水曜日2時限 期別 後期 週時間数 2
ナンバリング FL110104,FS110104,FY110104,HB110107,HT110107,HW110107
開講学科等 医療福祉工学部-医療福祉工学科
医療福祉工学部-理学療法学科
医療福祉工学部-健康スポーツ科学科
医療健康科学部-医療科学科
医療健康科学部-理学療法学科
医療健康科学部-健康スポーツ科学科
総合情報学部-デジタルゲーム学科
総合情報学部-ゲーム&メディア学科
総合情報学部-情報学科
健康情報学部-健康情報学科 医療工学専攻
健康情報学部-健康情報学科 理学療法学専攻
健康情報学部-健康情報学科 スポーツ科学専攻
教員名 中川 洋一
中川 洋一
職務履歴

目的

・政治学の一般的な基礎知識や考え方、やや発展的な内容について、幅広い観点から学びます。
・本授業は講義形式であり、講義内容を纏めたレジュメに基づいて実施します。Web型授業の予定です。
・現今の政治の重要な事象については、適宜授業の中で取り上げ、解説したいと思います。
・受講者の理解度に応じて、適宜講義の進度や内容を変更します。
・適宜写真や映像を使用し、視聴覚に訴える多彩な講義を目指します。
・講義で扱うテーマに即した参考文献については、講義の中で適宜紹介します。

・授業中には講師の話をメモに書きとめ、理解できなかった内容は授業後に質問する、関心のある内容については、授業で示す参考書を頼りに独習するといったように、積極的な「学び」の姿勢が奨励されます。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 遠隔授業:A・B・F イントロダクション/権力とは何か
授業の進め方や評価方法についての説明/政治(学)とは何か/権力とは何か①
事前学修 シラバスに目を通す。【2時間】
事後学修 参考文献を用いながら、関心のテーマについて独習してみる【2時間】
2 遠隔授業:A・B・F 政治意識

政治意識―政策の対立軸/政治的無関心
事前学修 1回目のレジュメに目を通し、要点を整理する。【2時間】
事後学修 権力観や支配の正当性について確認する。【2時間】
3 遠隔授業:A・B・F 政治参加ー政治参加とは/投票率の上下の要因/棄権や投票する人のタイプ 事前学修 2回目のレジュメに目を通し、要点を整理する。【2時間】
事後学修 政治参加について確認する。【2時間】
4 遠隔授業:A・B・F 投票行動―投票決定要因/選挙制度/デュヴェルジェの法則 事前学修 3回目のレジュメに目を通し、要点を整理する。【2時間】
事後学修 投票決定要因や選挙制度について確認する。【2時間】
5 遠隔授業:A・B・F マスメディアと政治

議題設定機能/フレーミング/沈黙の螺旋/事例
事前学修 4回目のレジュメに目を通し、要点を整理する。【2時間】
事後学修 ノートを整理しなおし、教科書の該当範囲(と配付資料)を読み直す。【2時間】
6 遠隔授業:A・B・F 政党政治と政党システム①

政党の成立史/政党の分類
事前学修 5回目のレジュメに目を通し、要点を整理する。【2時間】
事後学修 ノートを整理しなおし、教科書の該当範囲(と配付資料)を読み直す。【2時間】
7 遠隔授業:A・B・F 政党政治と政党システム②

政党システムの類型/政党システムの変容/ポピュリズム
事前学修 6回目のレジュメに目を通し、要点を整理する。【2時間】
事後学修 ノートを整理しなおし、教科書の該当範囲(と配付資料)を読み直す。【2時間】
8 遠隔授業:A・B・F 執政制度と比較政治

議院内閣制と大統領制/半大統領制
首相のリーダーシップの類型/比較の中の日本の首相
事前学修 7回目のレジュメに目を通し、要点を整理する。【2時間】
事後学修 ノートを整理しなおし、教科書の該当範囲(と配付資料)を読み直す。【2時間】
9 遠隔授業:A・B・F 多様な自由民主主義

多数決民主主義と合意民主主義
事前学修 8回目のレジュメに目を通し、要点を整理する。【2時間】
事後学修 ノートを整理しなおし、教科書の該当範囲(と配付資料)を読み直す。【2時間】
10 遠隔授業:A・B・F 利益集団

集団化と人員の交換/利益集団とは/ネオコーポラティズム/下位政府

地方自治とは

中央と地方、自治体間の関係/自治体の政策決定と執行/住民参加の形態/参加民主主義
事前学修 9回目のレジュメに目を通し、要点を整理する。【2時間】
事後学修 ノートを整理しなおし、教科書の該当範囲(と配付資料)を読み直す。【2時間】
11 遠隔授業:A・B・F 平和分野での国際協力

平和とは何か/文明化の六角形/新しい戦争/国連とPKO/PKOの変容/平和構築
事前学修 10回目のレジュメに目を通し、要点を整理する。【2時間】
事後学修 ノートを整理しなおし、教科書の該当範囲(と配付資料)を読み直す。【2時間】
12 遠隔授業:A・B・F 地球環境保全分野における国際協力

持続的な開発/酸性雨問題/オゾン層破壊問題/認識共同体
国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)/京都議定書/パリ協定とその限界/パリ協定以後の進展と課題について

事前学修 11回目のレジュメに目を通し、要点を整理する。【4時間】
事後学修 ノートを整理しなおし、教科書の該当範囲(と配付資料)を読み直す。【4時間】
13 遠隔授業:A・B・F 移民分野における国際協力

1945年以後の欧州、オーストラリア、日本における国際移民
事前学修 12回目のレジュメに目を通し、要点を整理する。【4時間】
事後学修 ノートを整理しなおし、教科書の該当範囲(と配付資料)を読み直す。【4時間】

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

科目に関連するディプロマポリシー項目
〇2024年度以降入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科/専攻名称のカリキュラムポリシー下段の
 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。

・この授業を受講することで、「人間性・科学性、国際性、倫理観を有し、高齢社会や地球環境との関わりについて総合的に考える力」【医療健康科学部統一DP(1)】や、「豊かな人格形成の基盤となる知識と教養」【総合情報学部統一DP(1)】を身につけることができます。

(1)政治学の基礎概念を理解する。[知識・理解力]
(2)基礎概念相互の連関(つながり)を理解する。[知識・理解力]
(3)基礎概念を踏まえて、政治制度・政治現象を学術的に分析する。[応用力]
(4)分析を踏まえて、政治制度・政治現象を独自の視点で学術的に論評する。[創造力]
・[]内は関連する評価観点を示しています。

【評価基準】
A(優):到達目標(1)-(3)、もしくは(1)-(4)を達成
B(良):到達目標(1)-(2)を達成
C(可):到達目標(1)を達成
D(不可):到達目標未達成

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 70% 70% 10% 10% 10% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 30% 70% 10% 10% 10% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 70% 10% 10% 10% 0% 100%

教科書・参考書

*教科書と授業で配布されるレジュメに基づきながら勉強します。
*授業の中で、さらに参考書を提示します。その他、資料を配布することがあります。

【教科書】
・伊藤編『ポリティカルサイエンス事始め(第3版)』(有斐閣、2009年)。

【参考書】
・永井・水島・品田編『政治学入門』(ミネルヴァ書房、2019年)。
・加茂・大西・石田編『現代政治学』(有斐閣、2012年)。
・川出・谷口編『政治学』(東京大学出版会、2012年)。
・久米・古城・真淵編『政治学』(有斐閣、2003年)。
・中川洋一『ドイツはシビリアンパワーか、普通の大国か?ドイツの外交政策と政策理念の危機と革新』(法律文化社、2020年)。
・田原・木戸・中川洋一等共著『ルクセンブルクを知るための50章』(明石書店、2018年)。
・甲斐『現代政治のナビゲーター』[新2版](北樹出版、2014年)。
・庄司・宮脇『新グローバル公共政策』(晃洋書房、2016年)。
・宮脇昇編『ウクライナ侵攻はなぜ起きたのか』(早稲田大学出版部、2023年)。
・宮脇昇・浦部浩之・樋口恵佳編『国境の時代』(大学教育出版、2022年)。
 

オフィスアワー

・質問等は時間の余裕がある範囲内で、授業の後の直接対話や、メール(パソコンで利用できるもの限定)で受け付けます。
・授業の進行や、他の学生の学習を妨げる行為(私語、他の授業の予習・復習、授業途中の退室、睡眠、スマートフォンの使用など)をする者の受講は認めません。学習態度も評価に反映させます。
・難しい内容も登場するかもしれませんが、お互いめげずに頑張って勉強しましょう。不明な内容は授業後に質問して下さい。

・定期試験はレポート提出式とし、到達目標の達成度と論述力(学術論文の作成能力=学術的に適切な表現・形式で論述できること)とをあわせて評価します。空所補充(穴埋め)形式、記号選択形式の問題は出題しません。

その他

平常点として毎回、課題を与えます。1週間を目途に課題を提出してください。
加えて、試験の代替としてのレポート形式の課題の実施を最後に要請します。

【課題に対するフィードバック】
・事前に与える課題に関しては、授業内で解答について解説します(たとえば、議院内閣制と大統領制の相違点など)。
・授業内で行う特定テーマについての相談・議論に関しては、メールで応答します。

実務経験のある教員による授業科目