2025年度後期表現実習2

曜日・時限 水曜日1時限,水曜日2時限 期別 後期 週時間数 4
ナンバリング HB330215,HW330215
開講学科等 総合情報学部-デジタルゲーム学科
総合情報学部-ゲーム&メディア学科
教員名 廣瀬 俊彦
廣瀬 俊彦
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e5%bb%a3%e7%80%ac%e3%80%80%e4%bf%8a%e5%bd%a6

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目的

本授業では,鉛筆デッサンの制作を通して描画による表現力を高めることを目的としている。
風景画や自画像、人体デッサン、などを鉛筆で制作することによって、視覚表現にとって重要なデッサン力を身に着ける。ゲーム、アニメーション、イラスト等のキャラクターデザインを行う時、人体の構造の理解していることは非常に重要であり、またそれらの背景を制作する上でもアナログでの描画によって遠近法,明暗法と言った技術を身につけることもまた重要であるので、本授業では描くための知識を学びながら、描くことで技能を獲得して行く。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A ガイダンス
 ・本授業の目的と構成
 ・参考作品紹介
風景デッサンの説明
 ・風景デッサンの制作の準備
 ・鉛筆で描く風景画とは
 ・場所の選定とレイアウト方法について
 ・描画する場所の調査と決定
事前学修 シラバスを読み込んでおくこと
(1時間)
事後学修 描画する場所の候補を数カ所選定し、写真を撮り、次週からの実制作の準備をすること
(1時間)
2 A,E 課題1:風景描画と表現手法(その1/4・課題説明 / 制作開始)
【風景デッサン】

選定した場所で,ラフスケッチを行い構図を決定する。
パースペクティブと空気遠近法を意識して「あたり」をとる

事前学修 パースペクティブと空気遠近法を用いたデッサン作品をWeb、書籍等でよく見ておくこと
(1時間)
事後学修 制作中の作品の写真撮影をすること。
中間チェックで指摘された点についてまとめること。
(1時間)
3 E 課題1:風景描画と表現手法(その2/4・制作/中間チェック)
【風景デッサン】
パースペクティブを再度見直し、大きな陰影をつけていく。
事前学修 前回説明した,パースペクティブについて復習をしておくこと
(1時間)
事後学修 制作中の作品の写真撮影をすること。
中間チェックで指摘された点についてまとめること。
(1時間)
4 E 課題1:風景描画と表現手法(その3/4・制作/中間チェック)
【風景デッサン】
パースペクティブと空気遠近法を意識してより詳細に描く
建物,木などの植物,空など,それぞれ作品の要素をよく観察し描画を行う。
事前学修 授業中にどこまで仕上げるのか制作の進行を確認しイメージしておくこと。
作品の最終的な仕上がりをしっかりとイメージしておくこと
(1時間)
事後学修 制作中の作品の写真撮影をすること。
中間チェックで指摘された点についてまとめること。
(1時間)
5 E 課題1:風景描画と表現手法(その4/4・最終チェック/完成)
【風景デッサン】

風景画のフィニッシュワーク
描画対象の細部を観察しできる限り細部をしっかりと描画する。
完成作品の写真撮影
事前学修 授業中にどこまで仕上げるのか制作の進行を確認しイメージしておくこと。
作品の最終的な仕上がりをしっかりとイメージしておくこと
(1時間)
事後学修 最終チェックで指摘された点について修正すること。
完成した作品を撮影し、データを提出すること
(2時間)
6 A,E 課題2:自画像の制作(その1/3・課題説明 / 制作開始)
【自画像デッサン】

顔のパーツの描き方とバランス,骨格と筋肉の構造観察と陰影のポイント
事前学修 自分の顔を鏡でみたり、写真に撮るなどしてしっかりと観察しておくこと
(1時間)
事後学修 画面のレイアウトがバランス良くとれているか,大きな調子に狂いがないかを見なおしておくこと
(1時間)
7 E 課題2:自画像の制作(その2/3・制作/中間チェック)
【自画像デッサン】

各部の描き込みと髪の表現
事前学修 骨格と細部のバランスを見なおしておくこと
(1時間)
事後学修 授業中に制作した作品の反省点、改善点をまとめること
(1時間)
8 E 課題2:自画像の制作(その3/3・最終チェック/完成)
【自画像デッサン】

自画像のフィニッシュワーク
完成作品の写真撮影
事前学修 作品の最終的な仕上がりをしっかりとイメージしておくこと(1時間)
事後学修 最終チェックで指摘された点について修正すること。
完成した作品を撮影し、データを提出すること
(2時間)
9 A,E 課題3:クロッキートレーニング(その1/1・課題説明 / 制作開始/完成)
【人体クロッキー】

人体デッサンにおける、骨格、プロポーションの理解
人体のパースと陰影の把握
画面レイアウト
次週からのモデルデッサンの同様の教室レイアウトで、人体クロッキーをおこなう。
事前学修 写真等を見ながらで良いので、人体クロッキーを数点描いておくこと
(1時間)
事後学修 完成した作品を撮影し、一番よく描けた作品のデータを提出すること
(1時間)
10 E 課題3:人体デッサン(その1/3・課題説明 / 制作開始)
【モデルデッサン】
人体の構造とバランス、および画面の構図について理解する。
配布された写真を元に人体を描画する。
事前学修 人体(着衣)デッサン作品をWebや本などで見ること
(1時間)
事後学修 制作中の作品の写真撮影をすること。
人体のバランス、大きな陰影の調子に狂いがないか見なおしておくこと
(1時間)
11 E 課題3:人体デッサン(その2/3・制作/中間チェック)
【モデルデッサン】

構図とプロポーションの確認。
陰影と質感の描画
事前学修 前授業内で指摘されたことを修正しておくこと
(1時間)
事後学修 制作中の作品の写真撮影をすること。
中間チェックで指摘された点についてまとめること。
(1時間)
12 E 課題3:人体デッサン(その3/3・最終チェック/完成)
【モデルデッサン】

細密な部分の描き込みと空気感を意識して最終調整をおこなう。

事前学修 作品の最終的な仕上がりをしっかりとイメージしておくこと
(1時間)
事後学修 最終チェックで指摘された点について修正すること。
完成した作品を撮影し、データを提出すること
(2時間)
13 A,E 講評会
本授業で制作した作品の講評を行う。
これまで制作した作品をポートフォリオにまとめるためのポイントを習得する。
事前学修 講評会で発表出来るように制作した作品の反省
点、改善点をまとめておくこと(1時間)
事後学修 講評会で指摘があったポイントを整理して,今後の作品制作に役立つようにする。
授業中に撮影した課題作品の画像とそのデータをポートフォリオの形式にまとめる。
(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

修得する資質・能力: 知識・理解力、態度・志向性、創造力:デジタルゲーム学科 【DP-W-4-1】ゲーム&メディア学科 【DP-B-4-1】
1.描画対象をよく観察し,状況を理解できる態度を身に付けることができる。
2.風景,人体(頭部,全身)などモチーフの構造を知識として理解したうえで描画できる。
3.パースと空気遠近法を理解し,画面に奥行きを描く技能を身に付ける。
4.明暗法を理解し、光源を意識した光と陰を描き立体を表現する技能を身に付ける。
5.構図の取り方によって画面の印象が変わることを理解し効果的に創造的な空間を組み立てる。
6.描く方法を理解し,知識を得ることで,自身の作品を客観的に評価できる。
7.以上の要素を総合的に活用し、細密描写の技能を向上させることによって創造的思考ができるようになる。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 10% 40% 10% 50% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 0%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 10% 80% 20% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 80% 30% 70% 100%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 28% 0% 0% 9% 63% 100%

教科書・参考書

必要に応じて資料を配布する。

オフィスアワー

○オフィスアワー(授業期間中)について
 時間:後期水曜日13:15-13:50  
 場所:10号館4階405教員室  (対面のみ)

※授業期間外、オフィスアワー以外の時間以外に質問がある場合は、授業内および事前に、メールでアポイントメントをとることが望ましい。
※学内外の用務のため、オフィスアワーでも教員が教員室に不在の可能性がある。

その他

 デッサン用具(鉛筆、練り消し、カルトン、クロッキー帳、他)を用意すること。
 課題提出は期限を厳守すること。

○課題のフィードバック
 課題のフィードバックは、講評会で行う。希望者への個別指導でのフィードバックも随時受け付ける。

○欠格条件等
 授業を4回以上欠席の場合はE判定とする。
 不正な出席登録をした者は、その時点でE評価とする。

実務経験のある教員による授業科目

映像制作会社にてデレクターとして様々な企業CMなどの映像制作に携わった経験がある教員が担当する。映像制作や3DCG制作において重要になる遠近法や光の設定、質感などを、繰り返し描画することで得られること伝え、その技術向上を図っている。