2025年度前期3DCGアニメーション実習2

曜日・時限 水曜日3時限,水曜日4時限 期別 前期 週時間数 4
ナンバリング HB330306,HW330306
開講学科等 総合情報学部-デジタルゲーム学科
総合情報学部-ゲーム&メディア学科
教員名 上田 和浩
上田 和浩
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e4%b8%8a%e7%94%b0%e3%80%80%e5%92%8c%e6%b5%a9

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目的

今日、ゲームや映像コンテンツの制作においては、その多くの場合3DCGによる画像生成、画像処理が不可欠なものとなっていると言えるだろう。そのため、映像制作の現場では3DCGの技術的素養を有した優秀な人材が求められている。3DCGアニメーション演習2は、3DCGソフトウェアを使ったアニメーション制作を行う演習授業である。3DCGアニメーション演習1で行った内容を浚い、その応用について学ぶ。3DCGアニメーションの制作は企画、プリプロダクションから始まり、モデリング、マテリアルの設定、アニメーションリグ、アニメーション設定、ライティング、レンダリング、ポストプロダクションまで、複雑なワークフローを有する。この3DCG制作のワークフローを理解し、短編の3DCGアニメーションの制作を行うことができる知識と技能を得ることを目的とする。
 また、この授業は3DCGアニメーション実習1を習得した学生を対象とする授業であり、3DCGアニメーション実習1を習得後の受講を強く推奨する。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 面接授業 C,E, 初回ガイダンス。授業計画の説明、Mayaの操作の復習などを行う 

課題1
練習アニメーションの制作
事前学修 シラバスを読んで予習をする。(1時間)
事後学修 Mayaの操作の復習を行う。(1時間)
2 面接授業 C,E 課題2
モーショングラフィックスの制作 文字を使った5秒のアニメーションを制作する。
事前学修 モーショングラフィックスについて調べておく。(1時間)
事後学修 アニメーションの演出を考えておく。(1時間)
3 面接授業 C,E,G 課題2の講評を行う。

課題3の制作1
10秒程度のショートアニメーションを2週かけて制作する。サンプルのアニメーションに対して、動きのタイミングや、エフェクトを加えてブラッシュアップする演習。
事前学修 テストレンダリングを行っておく。(1時間)
事後学修 合評でのアドイバイスを元に、作品をブラッシュアップし、再提出を行う。(1時間)
4 面接授業 C,E 課題3の制作2 
10秒程度のショートアニメーションを完成させる。
事前学修 エフェクトについて調べておく。(1時間)
事後学修 アニメーションの演出を考えておく。(1時間)
5 面接授業 C,E, 課題3の講評
課題4の制作1
15秒のショートアニメーションを制作する。
キャラクター、ストーリーは大枠で提示。それらを各自でモデリングし、アニメーションを完成させる。
事前学修 アニメーションのストーリープランを練っておく。(1時間)
事後学修 アニメーションの演出プランを練っておく。(1時間)
6 面接授業 C,E,G 課題4の制作2
キャラクターのモデリングを完成させる。ストーリーのチェックを行う。
事前学修 キャラクターのモデリングを行う(1時間)
事後学修 合評でのアドイバイスを元に、作品をブラッシュアップし、再提出を行う。(1時間)
7 面接授業 C,E, 課題4の制作3
キャラクターのUV設定、リグの設定、マテリアルの設定を行う。
事前学修 キャラクターのリギングの予習。(1時間)
事後学修 マテリアルの設定を行う。(1時間)
8 面接授業 C,E, 課題4の制作4
アニメーションの設定を行う。
事前学修 アニメーション演出のチェック(1時間)
事後学修 テストレンダリングを行う(1時間)
9 面接授業 C,E, 課題4の制作5
レンダリング、ポスト処理
課題4の講評
事前学修 レンダリングを行っておく。(1時間)
事後学修 講評のアドバイスをもとにブラッシュアップする(1時間)
10 面接授業 C,E,G 最終課題制作1
30秒のショートアニメーション作品を制作する。
企画案のチェック。キャラクターデザインのチェック。
事前学修 アニメーションの企画案を考えておく。(1時間)
事後学修 企画案を修正し、キャラクター案を考えておく。(1時間)
11 面接授業 C,E, 最終課題制作2
30秒のショートアニメーション作品を制作する。
企画案のチェック。キャラクターデザインのチェック。
事前学修 キャラクターモデリングを制作する。(1時間)
事後学修 キャラクターを完成させる。小物類のチェック、エフェクトの検討。(1時間)
12 面接授業 C,E, 最終課題制作3
キャラクターのモデリング完成、マテリアルの設定。アニメーションリグの設定
ショートアニメーション3-4
その他、小物類の制作、アニメーションの設定を行う
事前学修 小物類のチェック、エフェクトの検討。(2時間)
事後学修 テストレンダリングを行っておく。(2時間)
13 面接授業 C,E, 最終課題制作4
シーンの設計、モデリング、キャラクターの配置を行う。
レンダリングとポストプロダクション処理を行い、音響効果を加えて、作品を完成させる。
最終課題制作の講評を行う。
事前学修 レンダリングを行っておく。(2時間)
事後学修 講評でのアドイバイスを元に、作品をブラッシュアップし、再提出を行う。
制作過程をまとめてポートフォリオを作成する(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇修得する資質・能力:DP1. 専門知識・技能を修得し、実践する力
3DCGの基礎的な知識について説明することができる。

〇修得する資質・能力:DP3. 課題を発見し、問題を解決する力
科学的な思考力で問題解決することができる。

〇修得する資質・能力:DP5. 自らを律し、学び続ける力
3DCGの最新の技術を獲得することができる。

〇修得する資質・能力:DP6. 総合力
独自性を有した映像作品を創造できる。

<ディプロマポリシーとの関連>
この科目を修得することで、デジタルゲームを主軸としたエンタテインメントコンテンツ分野の最新科学技術の獲得とその応用のため研鑽を続けられる姿勢を身に付けることができる。デジタルゲーム学科並びにゲーム&メディア学科の定めるディプロマポリシー1、3、5、6の達成に寄与する。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 10% 50% 50% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 20% 20% 20% 20% 20% 20% 100%
レポート、宿題 20% 20% 20% 20% 20% 20% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 50% 20% 20% 20% 20% 20% 100%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 23% 23% 18% 18% 18% 100%

教科書・参考書

参考図書 
Maya教科書1,2
Mayaリギング -正しいキャラクターリグの作り方

オフィスアワー

木曜日 13:30-13:50 6号館3階309 教員室(変更がある場合は授業内で知らせる)
または、メールにて随時対応する{アドレスはMoodleに記載}

その他

図書館に配架されている参考図書の閲覧を勧める
課題のフィードバックは講評時に行う
原則3/2以上の出席がない場合はD判定とする
課題提出が全くない場合はE判定とする

実務経験のある教員による授業科目

この科目はグラフィックスデザインおよびゲーム制作会社の実務経験を有する教員による実践的な指導と課題設定を含む