2025年度後期心理学

曜日・時限 金曜日2時限 期別 後期 週時間数 0
ナンバリング
開講学科等 健康情報学部-健康情報学科 医療工学専攻
健康情報学部-健康情報学科 理学療法学専攻
健康情報学部-健康情報学科 スポーツ科学専攻
教員名 大西 理恵子
大西 理恵子

目的

心理学は、人間の行動や心的過程を科学的に理解しようとする学問です。この授業では、人が外界を理解する仕組み、個人や集団の行動に影響を及ぼす要因、心の健康の促進や心理的支援の方法などの心理学の基礎について学びます。心理学の知見は、日常生活や対人関係、学習やビジネスなど様々な領域で活用されています。本授業を通して、様々な学びの土台となる科学的な人間理解の視点を得ることを目的とします。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A 心理学とは?
ー心理学の歴史や概要、方法について学びます。
事前学修 シラバスを読んでおく。
心理学とはどのようなものか、なぜ科学性が重視されるのか、自分なりに調べてくる。(2時間)
事後学修 心理学の基本的な考え方や研究手法について整理する。(2時間)
2 A こころの基盤
―心的活動の基盤となる脳や神経系の働きについて学びます。
事前学修 人のどのような心的活動に、脳がどのようにかかわっているのか調べる。(2時間)
事後学修 脳の損傷によってどのような影響があるかをまとめる。(2時間)
3 A 感覚・知覚
ー外界を捉える知覚(視覚・聴覚・空間等)の働きについて学びます。
事前学修 五感等の感覚における主観と客観のズレが生じる事象について、探しておく。(2時間)
事後学修 錯視や錯覚などの身近な知覚の現象についてまとめ、日常生活への影響や問題について考える。(2時間)
4 A 認知と情報処理
―注意や認識、記憶等について学びます。
事前学修 認知心理学の情報処理モデルについて調べておく。(2時間)
事後学修 身近なヒューマンエラーの事例について探し、どのような対策が考えられるか自分なりの考えをまとめる。(3時間)
5 A 学習
―条件付けや社会的学習など、行動変化の基盤となる学習のメカニズムを学びます。
事前学修 学習心理学における「学習」とはどのようなことをさすか、一般的に用いられる「学習」との違い調べておく。(2時間)
事後学修 オペラント条件付けやレスポンデント条件付け、社会的学習の内容を確認し、日常生活上の事例をみつける。(2時間)
6 A 動機づけ・情動
―感情や「やる気」のメカニズムについて学びます。
事前学修 なぜ感情があるのか、どのような状況で意欲が生まれるか、自分や周りの事例から考えておく。(2時間)
事後学修 感情の構成要素や理論、感情の意味についてまとめる。(2時間)
内発的動機づけや外発的動機づけなど動機づけについてまとめ、ほめることの功罪や適切な行動を起こしやすくする方法について考える。(2時間)
7 A 思考・言語
―推論や問題解決、コミュニケーションの基礎について学びます。
事前学修 言語や思考の発達モデル(理論)について調べておく。(2時間)
事後学修 言語発達の特徴や課題についてまとめる。(2時間)
8 A 発達
ー発達の捉え方、認知機能や社会的行動の発達、遺伝と環境などについて学びます
事前学修 人の生涯において、どのような発達段階があるかを調べておく。(2時間)
事後学修 各年齢(発達)段階ごとの課題についてまとめる。(2時間)
9 A 社会と個人 
―対人認知や意思決定に影響を与える社会的要因、集団の影響力について学びます。
事前学修 対人認知、集団の心理について調べておく。(2時間)
事後学修 リスキーシフトや社会的排斥等、集団心理がネガティブに作用するメカニズムについてまとめ、対策を考える。(2時間)
10 A パーソナリティ
ーパーソナリティの捉え方や測定方法について学びます。
事前学修 パーソナリティという言葉から連想される内容について考えてくる。(1時間)
事後学修 パーソナリティの理論や測定方法についてまとめる。(3時間)
11 A 心の健康と病理
ー臨床心理学の基礎や心の健康にかかわる要因について学びます。
事前学修 精神疾患の現状や、心の健康が阻害される事例について調べてくる。(2時間)
事後学修 授業で指定した不適応事例について、臨床心理学的に分析する。(2時間)
12 A、F 心理的支援
ーカウンセリングや認知行動療法など、心の支援にかかわるアプローチについて学びます。
事前学修 精神療法/心理療法にどのようなものがあるか、調べてくる。(2時間)
事後学修 授業で指定した不適応事例について、認知行動療法の視点から分析する。(3時間)
13 A、F 日常の中の心理学
ーこれまでの学びをふりかえり、様々な領域での心理学の応用について考えます。
事前学修 これまでの授業内容を復習しておく。(4時間)
事後学修 日常生活で心理学の知識や視点をどのように活かせるのか、自分なりの考えをレポートにまとめる。(6時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

・心理学の成り立ちや手法について説明できる。
・心理学の基礎的な概念や用語について科学的に理解し、説明することができる。
・自分や他者の行動や集団の中で起こる現象について、心理学の概念や用語と結びつけて理解することができる。

科目に関連するディプロマポリシー項目
〇2024年度以降入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科/専攻名称のカリキュラムポリシー下段の 
「カリキュラムマップ」よりご確認ください。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 40% 70% 30% 100%
グループワーク 10% 50% 30% 20% 100%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 40% 20% 40% 40% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 10% 100% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 36% 33% 3% 10% 18% 100%

教科書・参考書

教科書:指定しない。適宜資料を配布する。

参考書:
長谷川・東條・大島・丹野・廣中 著(2020).『はじめて出会う心理学 第3版』 有斐閣アルマ
板口・相馬(2017). 『ステップアップ心理学シリーズ 心理学入門 こころを科学する10のアプローチ』 講談社

オフィスアワー

木曜日17:15~19:00(1号館201研究室)
※上記時間帯に、総合学生支援センターで面談を行っていることがあります(対応できません)。急ぎの場合は、研究室のドアまたは総合学生支援センター受付(1-105)に、名前と連絡先を残してください。
※質問は、Moodleからのメッセージや授業時間に案内するメールアドレスでも受け付けます。

その他

*講義資料は、WEB上で配布します。授業までに各自で確認し、必要であれば印刷してください。
*毎回の授業で、理解度確認のための課題を実施します。
*授業回数の3分の2以上出席していない場合、評価対象となりません(E評価:放棄)。
*質問や課題への回答については、原則としてMoodle上でフィードバックします。

実務経験のある教員による授業科目