2025年度前期生活支援工学

曜日・時限 木曜日2時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング FL331404
開講学科等 医療福祉工学部-医療福祉工学科
医療健康科学部-医療科学科
教員名 新川 拓也
新川 拓也
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e6%96%b0%e5%b7%9d%e3%80%80%e6%8b%93%e4%b9%9f

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目的

人間は自らの生活を便利にするために、様々な機器(モノ)やしくみ(コト)を開発し、普及させてきた。文化が進むに連れ、それらは高機能化を果たしている。ただし、真に使いやすいものを追求する際、それに備わるデザインの有り様は極めて重要である。そのためには、今一度人間の持つ機能、それに即したデザインの有り方を知る必要がある。本講義では、人間の特性をふまえて、生活を支援するモノやコトの開発について、その背景や設計手順に関する基礎的知識を習得することを目的とする。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 AC 「モノ」や「コト」を作り出すためのデザイン、生活を支援する技術とは何か 事前学修 良いデザインとは何か、自分自身で考えておく(2時間)
事後学修 事前学習の結論と比較する(2時間)
2 AC ヒトの視覚1(見るということは何か、ヒトが見る機能、解剖) 事前学修 目の解剖学的知見を調べておく(2時間)
事後学修 構成する部位のそれぞれが持つ特徴を復習する(2時間)
3 AC ヒトの視覚2(光と色の特徴) 事前学修 光に関する単位としくみを調べておく(2時間)
事後学修 講義ノートを復習しておく(2時間)
4 AC ヒトの視覚3(視覚と認知、色覚特性) 事前学修 色覚特性について調べる(2時間)
事後学修 講義ノートを復習しておく(2時間)
5 AC ヒトの聴覚1(聴くということは何か、ヒトが聴く機能、解剖) 事前学修 耳の解剖学的知見を調べておく(2時間)
事後学修 構成する部位のそれぞれが持つ特徴を復習する(2時間)
6 AC ヒトの聴覚2(音声の生成と認識の基礎) 事前学修 ヒトがどのようにして声を発するのか、また聴覚に関わる疾患や障害について調べる(2時間)
事後学修 講義ノートを復習しておく(3時間)
7 AC ヒトの聴覚3(聴覚の認識特性) 事前学修 目をつぶっていても音がどこからやってくるのかがわかる理由を調べる(2時間)
事後学修 講義ノートを復習しておく(3時間)
8 AC 記憶のメカニズム(記憶するプロセス、言葉の定義) 事前学修 憶えるという行為の詳細について、自己体験の詳細をまとめておく(2時間)
事後学修 講義ノートを復習しておく(3時間)
9 AC ヒトの認知特性(ウェーバー・フェヒナーの法則・ゲシュタルト特性) 事前学修 ウェーバ・フェヒナーの法則とは何か、あらかじめ調べておく(2時間)
事後学修 当該法則が日常生活にどのような影響を及ぼしているか調べる(3時間)
10 AC 錯覚の科学(錯視の実例を中心に、なぜ錯覚を起こすのかを解説) 事前学修 そもそも「錯覚する」ということは何か調べる(2時間)
事後学修 錯覚を防ぐ行為について復習しておく(3時間)
11 AC 行為の7段階理論 事前学修 ドナルド・A・ノーマンの「7段階モデル」について調べる(2時間)
事後学修 自身の行為において、7段階に分割を試みる(3時間)
12 AC 良いデザインの設計方針 事前学修 共用品について調べておく(2時間)
事後学修 「なぜモノが利用できるか」について復習しておく(3時間)
13 CF モノを構築するための設計思想・良いデザインとはなにか(デザイン評論と総括) 事前学修 今までのノートを読み直し、全体を把握しておく(2時間)
事後学修 講義ノートを復習しておく(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

○修得する資質・能力:知識・理解力、応用力【DP-L-1-1】【DP-L-1-2】【DP-L-1-3】
・ヒトの感覚特性や記憶のメカニズムを理解できる
・ヒトの行動特性の基礎を理解できる
・モノやコトの設計、デザインの基礎要素を理解できる

○修得する資質・能力:コミュニケーション力、態度・志向性、創造力【DP-L-3-2】【DP-L-4-1】
・生活を支援する技術、生活に密着した技術について演習問題やグループワークに真面目に取り組むことによって、主体的に学習する態度を身に付ける
・教員のフィードバックを受けた際に、適切な応対ができる

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 60% 50% 50% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 10% 40% 10% 50% 100%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 20% 50% 40% 10% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 10% 50% 30% 20% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 40% 38% 9% 6% 7% 100%

教科書・参考書

特に定めないが、適宜資料を配布する予定である。

オフィスアワー

オフィスアワーについては、毎週月曜日の4限目終了後に新川の居室(8-303)にて行う。ただし、出張および緊急の会議等で不在にする場合があるが、その際は別途知らせる。

その他

本講義は、我々の日常生活で用いる道具に関して中心的に言及する。良いデザインを有するモノは随所にその思想と工夫が盛り込まれている。工学について苦手意識を持つ学生諸君についても受講を歓迎する。なお、定期試験の結果提示については、講義中に指示する。授業の情報については、Moodle、電子メール等でアナウンスをするので、必ずチェックする事。

実務経験のある教員による授業科目