2025年度前期ヒト型ロボット創造製作実習

曜日・時限 月曜日3時限,月曜日4時限,月曜日5時限 期別 前期 週時間数 6
ナンバリング FL331401
開講学科等 医療福祉工学部-医療福祉工学科
医療健康科学部-医療科学科
教員名 藤川 智彦
藤川 智彦
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e8%97%a4%e5%b7%9d%e3%80%80%e6%99%ba%e5%bd%a6

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、平松 幹雄
平松 幹雄
職務履歴

目的

この実習は技術者の基礎となるものづくりの体験および基礎技術の習得を目指す実習である.ここでは,二足歩行ロボット製作を体験することにより,ものづくりの基礎的な技術の理解を深めることを目的とする.特に,二足歩行ロボットの設計・加工・組立におけるものづくりの工程を体験し,ものづくりの技術修得だけでなく,ものづくりに必要な考え方やチームによるものづくりの経験を得ることを目指している.また,このロボットはヒト型ロボット歩行制御実習で使用するロボットであり,ヒトの運動を再現できるような二足歩行ロボットとなっている.そのため,このロボットの機能や機構を理解することも大切である.

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A ガイダンス 事前学修 ものづくりの重要性を考え,その技術について調べること(1時間)
事後学修 テキストを読んで,ものづくりの技能について確認すること(2時間)
2 CE 回路製作体験:モータ制御回路(PWM信号の発振回路)の製作 事前学修 電気回路製作の基本を調べ,理解すること(1時間)
事後学修 PWM信号の課題をおこなうこと(4時間)
3 CE 機械加工体験:ミニテーブルの加工 事前学修 機械加工の基本を調べ,理解すること(1時間)
事後学修 機械加工での重要点や注意点を確認し,自身の作業の工程と加工物の確認をおこなうこと(2時間)
4 CE 製図体験:石膏模型の計測と製図 事前学修 製図の基本を調べ,理解すること(1時間)
事後学修 製図における重要点や注意点を確認し,課題の製図をおこなうこと(4時間)
5 EF 加工準備(ポンチ)と枠の組立 事前学修 グループ内での作業分担の相談し,自身の作業を確認すること(1時間)
事後学修 機械加工での重要点や注意点を確認し,自身の作業の工程と加工物の確認をおこなうこと(2時間)
6 EF 加工準備(ケガキ)と機械加工(穴あけ) 事前学修 グループ内での作業分担の相談し,自身の作業を確認すること(1時間)
事後学修 機械加工での重要点や注意点を確認し,自身の作業の工程と加工物の確認をおこなうこと(2時間)
7 EF 機械加工(切断,タップ加工) 事前学修 グループ内での作業分担の相談し,自身の作業を確認すること(1時間)
事後学修 機械加工での重要点や注意点を確認し,自身の作業の工程と加工物の確認をおこなうこと(2時間)
8 EF 機械加工(折り曲げ,リーマ加工) 事前学修 グループ内での作業分担の相談し,自身の作業を確認すること(1時間)
事後学修 機械加工での重要点や注意点を確認し,自身の作業の工程と加工物の確認をおこなうこと(2時間)
9 EF 組立(腕部と脚部) 事前学修 グループ内での作業分担の相談し,自身の作業を確認すること(1時間)
事後学修 組立工程での重要点や注意点を確認し,自身の作業の工程と組立の確認をおこなうこと(2時間)
10 EF 組立(全体)と調整 事前学修 グループ内での作業分担の相談し,自身の作業を確認すること(1時間)
事後学修 組立工程での重要点や注意点を確認し,自身の作業の工程と組立の確認をおこなうこと(2時間)
11 EF オリジナル追加パーツの設計と製図 事前学修 オリジナルの追加パーツを手書きすること(3時間)
事後学修 オリジナルパーツ設計者との現工程の確認を密におこない,自身の作業の工程とオリジナルパーツの確認をおこなうこと(2時間)
12 EF オリジナル追加パーツの加工 事前学修 グループ内での作業分担の相談し,自身の作業を確認すること(1時間)
事後学修 オリジナルパーツ設計者との現工程の確認を密におこない,自身の作業の工程とオリジナルパーツの確認をおこなうこと(2時間)
13 EF オリジナル追加パーツの組立と立位調整 事前学修 グループ内での作業分担の相談し,自身の作業を確認すること(1時間)
事後学修 ものづくりの一連の工程を整理し,自身の作業経験と得た技術の確認をすること(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

・ものづくりにおける一連の工程を体験し,それぞれの工程の手順と方法を理解できる.
・グループによる製作を体験で,仲間と連携したものづくりを体験できる.

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 30% 20% 20% 20% 20% 20% 100%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 0%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 30% 40% 20% 20% 20% 100%
その他1(具体的に: 課題実習:::::::::::::::::::: 40% 50% 30% 20% 100%
その他2(具体的に: 0%
100% 38% 24% 6% 20% 12% 100%

教科書・参考書

教科書:特になし.製作上に必要なテキストは配布する.
参考書:はじめてのロボット創造設計(著者:米田完,坪内孝司,大隅久.出版社:講談社).

オフィスアワー

月曜日(授業日)18:20-20:00(於5105).なお,会議や出張などで不在の場合がある.また,事前にメールで日時を調整することも可能である.

その他

ヒト型ロボット創造製作実習とヒト型ロボット歩行制御実習は片方のみの履修だとロボットの運動制御までのものづくり工程が修得できないため,必ず両方を受講すること.なお,ヒト型ロボット創造製作実習のみの受講に関して,理由がある場合は各自で担当者に連絡すること.
実習で使用する0.3,0.5,0.7mmのシャープペンと円のテンプレートは各自で用意すること.
提出された演習などは採点後,返却するので,各自で受け取ること.

実務経験のある教員による授業科目

プロジェクターのリフレクターを含むガラス製品を開発・製作した経験から得たものづくりに対する考え方や取り組む姿勢,加工技術などを活かした教育をおこなう.