2025年度前期臨床内科学総論

曜日・時限 水曜日2時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング FL330813
開講学科等 医療福祉工学部-医療福祉工学科
医療健康科学部-医療科学科
教員名 長倉 俊明
長倉 俊明
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e9%95%b7%e5%80%89%e3%80%80%e4%bf%8a%e6%98%8e

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目的

臨床医学における病態生理を主に呼吸器疾患、循環器疾患、腎疾患、消化器疾患、脳血管疾患について述べると共に、その検査方法や治療?法について学び,理解できるようになることを目的とする。またこれらの疾患に利用されている機器の原理構造や治療技術について学ぶ。さらに医用画像装置や治療・手術について概説し、インターベンションについても学ぶ。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A 内科学概論(歴史・疾病へのアプローチ・治療法の概要)
恒常性
電解質異常
活動電位、神経の伝達、筋肉の収縮
血液(赤血球・白血球・血小板・血漿・輸血)
事前学修 教科書の「内科概論」を予習(2時間)
事後学修 復習と課題(2時間)
2 A 呼吸器学1(呼吸器の構造と呼吸器疾患)
呼吸器感染症
病原性微生物とは(細菌感染、真菌感染、ウイルス感染症)
抗生物質、抗真菌薬、抗ウイルス薬、薬剤耐性、ワクチン
滅菌と消毒(物理的滅菌、化学滅菌)
事前学修 呼吸器解剖と呼吸機能の復習(2時間)
事後学修 復習と課題(2時間)
3 A 呼吸器学2
呼吸不全
COPD・人工呼吸器
抗癌剤治療
呼吸器学3
血液ガス分析
胸部X線診断、X線CT
事前学修 教科書(呼吸器)の予習(2時間)
事後学修 復習と課題(2時間)
4 A 循環器学1(心臓の構造と循環)
循環器学2(先天性心疾患・弁膜症・大血管疾患と心臓の外科的治療)
事前学修 心臓の解剖学的構造と生理的機能の復習(2時間)
事後学修 復習と課題(2時間)
5 A 循環器学3(虚血性心疾患)
狭心症
心筋梗塞
事前学修 心臓の循環と生理的機能の復習(2時間)
事後学修 復習と課題(2時間)
6 A, C 循環器学4(不整脈、ペースメーカ)
APBとVPB
AV-block
Af, Vf
事前学修 教科書(循環器)の予習(2時間)
事後学修 復習と課題(2時間)
7 A, C 循環器学5(心不全)
診断・検査と治療
事前学修 教科書(循環器)の予習(2時間)
事後学修 復習と課題(2時間)
8 A 腎臓・泌尿器系疾患1
 腎臓の構造・腎疾患と検査
事前学修 教科書(腎臓)の予習(2時間)
事後学修 復習と課題(2時間)
9 A 腎臓・泌尿器系疾患2
 腎炎
  ・腎盂腎炎
  ・糸球体腎炎
  ・急性腎炎
  ・慢性腎炎
 ネフローゼ
 腎・尿路結石
事前学修 教科書(腎臓)の予習(2時間)
事後学修 復習と課題(2時間)
10 A 腎臓・泌尿器系疾患3(腎不全と治療)
急性腎臓病
慢性腎障害
腎不全の合併症
事前学修 教科書(腎臓)の予習(2時間)
事後学修 復習と課題(2時間)
11 A 消化器疾患(肝臓・胆嚢・膵臓) 事前学修 肝臓・胆嚢・膵臓の解剖学的構造と生理的機能の復習(2時間)
事後学修 復習と課題(2時間)
12 A 消化器疾患(胃・小腸・大腸・食道)
内分泌疾患
甲状腺・副甲状腺
下垂体疾患・副腎疾患
糖尿病・尿酸代謝・痛風
事前学修 消化管の解剖学的構造と生理的機能の復習
(1時間)
内分泌の解剖学的構造と生理的機能の復習
(1時間)
事後学修 復習と課題(2時間)
13 A 脳血管疾患と検査
脳出血・脳梗塞・くも膜下出血
脳腫瘍・神経変性疾患
パーキンソン症候群・アルツハイマー病
事前学修 脳血管の解剖学的構造と生理的機能の復習(2時間)
事後学修 復習と課題(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

修得する資質・能力:知識・理解【DP-L-1-1】【DP-L-1-2】
 臨床医学の中でも特に臨床工学技士に関係する疾病について理解できる。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 70% 70% 30% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 20% 70% 30% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 10% 70% 30% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 70% 30% 0% 0% 0% 100%

教科書・参考書

教科書:臨床工学技士標準テキスト 第3版増補

編集小野哲章他
金原出版株式会社

オフィスアワー

金曜4限終了後、会議や出張などで不在の場合があります。

その他

教科書等で予習と復習を行うこと(理解度等によってスケジュールの変更あり)
講義範囲が広いので、解剖学・生理学・生化学・薬理学・病理学は学習してくること。それを前提に講義は進行する。
講義は概ね教科書に沿って進行するが、一部外科内容も行います。
原則対面講義であるが遠隔も併用する場合があります。
講義後にまとめのレポートを課します。

実務経験のある教員による授業科目

診断学の大半を占める内科学を臨床経験のある内科医が、実際の経験も含めて講義をおこなう。分野が広いため深い内容は講義ではできないが重要ポイントには時間をかけて行う予定にしている。