2025年度後期集中文字の文化と歴史

曜日・時限 不定期その他 期別 後期集中 週時間数 2
ナンバリング FL210126,FS210127,FY210127,HB110128,HT110128,HW110128
開講学科等 医療福祉工学部-医療福祉工学科
医療福祉工学部-理学療法学科
医療福祉工学部-健康スポーツ科学科
医療健康科学部-医療科学科
医療健康科学部-理学療法学科
医療健康科学部-健康スポーツ科学科
総合情報学部-デジタルゲーム学科
総合情報学部-ゲーム&メディア学科
総合情報学部-情報学科
教員名 藤川 智彦
藤川 智彦
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e8%97%a4%e5%b7%9d%e3%80%80%e6%99%ba%e5%bd%a6

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目的

日本の文化と歴史を学ぶ上で,文字は最も重要な要素と言える.日本語の文章表現は漢字とかなおよびカタカナを用いるが,漢字やかなの歴史を知ることは,日本文化を知ることに直結する.また,近年,コンピュータの利用に伴い,文字を書くことが少なくなったため,文字を意識して書くこと,美しく書くことなどはとても困難な状況になっていることが窺える.ここでは,日本の文字の歴史を理解し,美しい文字の臨書なども体験し,現代における文字の芸術性なども含め,幅広く文字の文化を理解する.

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 遠隔A ガイダンス:講義内容の概要および評価方法の説明をおこない,現代書や展示会のついて説明する. 事前学修 シラバスを確認し,授業の目的を理解し,文字の重要性を考えること(1時間)
事後学修 講義の方法や評価方法を確認し,臨書演習および書の芸術鑑賞の準備をおこなうこと(1時間)
2 遠隔C (オンデマンド)臨書体験1:九成宮醴泉銘(欧陽詢)の双鉤と臨書
(オンデマンド)教科書(pp.1-35)の内容をまとめる.
事前学修 教科書(pp.1-35)を読んで,内容を理解する(1時間)
事後学修 臨書体験1:九成宮醴泉銘(欧陽詢)の双鉤と臨書を仕上げ,レポートの形式にまとめる.さらに,教科書(pp.1-35)の内容を整理すること(4時間)
3 遠隔C (オンデマンド)臨書体験2:孔子廟堂碑(虞世南)の双鉤と臨書
(オンデマンド)教科書(pp.36-60)の内容をまとめる.
事前学修 教科書(pp.36-60)を読んで,内容を理解する(1時間)
事後学修 臨書体験2:孔子廟堂碑(虞世南)の双鉤と臨書を仕上げ,レポートの形式にまとめる.さらに,教科書(pp.36-60)の内容を整理すること(4時間)
4 遠隔C (オンデマンド)臨書体験3:雁塔聖教序(チョ遂良)の双鉤と臨書
(オンデマンド)教科書(pp.61-85)の内容をまとめる.
事前学修 教科書(pp.61-85)を読んで,内容を理解する(1時間)
事後学修 臨書体験3:雁塔聖教序(チョ遂良)の双鉤と臨書を仕上げ,レポートの形式にまとめる.さらに,教科書(pp.61-85)の内容を整理すること(4時間)
5 遠隔C (オンデマンド)臨書体験4:祭姪文稿(顔真卿)の双鉤と臨書
(オンデマンド)教科書(pp.86-110)の内容をまとめる.
事前学修 教科書(pp.86-110)を読んで,内容を理解する(1時間)
事後学修 臨書体験4:風信帖(空海)の双鉤と臨書を仕上げ,レポートの形式にまとめる.さらに,教科書(pp.86-110)の内容を整理すること(4時間)
6 遠隔A (オンデマンド)臨書体験5:風信帖(空海)の双鉤と臨書
(オンデマンド)教科書(pp.111-135)の内容をまとめる.
事前学修 教科書(pp.111-135)を読んで,内容を理解する(1時間)
事後学修 臨書体験5:祭姪文稿(顔真卿)の双鉤と臨書を仕上げ,レポートの形式にまとめる.さらに,教科書(pp.111-135)の内容を整理すること(4時間)
7 遠隔A (オンデマンド)臨書体験6:十七帖(王羲之)の双鉤と臨書
(オンデマンド)教科書(pp.136-160)の内容をまとめる.
事前学修 教科書(pp.136-160)を読んで,内容を理解する(1時間)
事後学修 臨書体験6:十七帖(王羲之)の双鉤と臨書を仕上げ,レポートの形式にまとめる.さらに,教科書(pp.111-135)の内容を整理すること(4時間)
8 遠隔AC (オンデマンド)日本の書体1:仮名(平仮名とカタカナ)
(オンデマンド)日本の書体2:五体(篆書と隷書,楷書と行書と草書)
事前学修 唐の四大家と王羲之,奈良時代の三筆について調べること(2時間)
事後学修 要点集の内容を確認し,唐の四大家と王羲之,奈良時代の三筆についてまとめる(2時間)
9 遠隔AC (オンデマンド)書の歴史1:唐の四大家と王羲之
(オンデマンド)書の歴史2:日本の三蹟と各時代の三筆
事前学修 要点集の唐の四大家と王羲之,日本の三蹟と三筆を読んで,内容を理解する(1時間)
事後学修 要点集の内容を確認し,唐の四大家と王羲之,日本の三蹟と三筆についてまとめる(4時間)
10 遠隔DG (体験学習)書の文化調査1:書の展覧会への参加または歴史的書(教科書に記載されている書)の現地調査など 事前学修 調査対象を検討し,行程などを検討する.また,書の芸術鑑賞に関して予習する(3時間)
事後学修 調査対象の書や保管されている建物などの文化財についてまとめる(4時間)
11 遠隔DG (体験学習)書の文化調査2:書の展覧会への参加または歴史的書(教科書に記載されている書)の現地調査など 事前学修 事前に調べた内容と現地での情報を比較検証する(1時間)
事後学修 参加する展覧会に関する情報を事前にまとめる(2時間)
12 遠隔DG (体験学習)書の文化調査3:書の展覧会への参加または歴史的書(教科書に記載されている書)の現地調査など 事前学修 事前に調べた内容と展覧会での情報を比較検証する(1時間)
事後学修 事前に調べた内容と展覧会での情報を比較検証する(1時間)
13 遠隔C (体験学習)書の展覧会および書の文化調査書の報告書作成 事前学修 書の文化調査および書の展覧会の資料を確認して,整理する(1時間)
事後学修 書の文化調査および書の展覧会の報告書を作成する.また,提出する臨書課題も整理する(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

・臨書体験をおこない,書の文化と美しい文字の構成を理解できる.
・文字の歴史について理解できる.
・書の芸術について理解できる.

科目に関連するディプロマポリシー項目
〇2024年度以降入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科/専攻名称のカリキュラムポリシー下段の
 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 25% 50% 20% 30% 100%
小テスト、小論文 20% 80% 20% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 0%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 臨書演習:::::::::: 45% 50% 10% 20% 20% 100%
その他2(具体的に: 芸術鑑賞・文化財検索:::::::::: 10% 30% 10% 30% 30% 100%
100% 54% 14% 10% 9% 12% 100%

教科書・参考書

教科書:字と書の歴史(江守賢治)
参考書:日本書道史(名児邪明),中国書道史(角井博),とめはねっ!鈴里高校書道部(河合克敏)

オフィスアワー

木曜日18:30-20:00(於8104),会議や出張などで不在の場合がある.また,事前にメールで日時を調整することも可能である.

その他

授業前にmoodleの授業内容を確認すること.
書や石碑の文化財の鑑賞や展覧会の芸術鑑賞の参加が講義内で企画されているため,事前に計画を立てて,準備すること.
提出された演習と作品および報告書は採点後,返却するので,各自で受け取ること.
演習に必要なA4トレーシングペーパーや筆ペンは各自で用意すること.

実務経験のある教員による授業科目