2025年度前期集中2DCGアニメーション演習2

曜日・時限 不定期その他 期別 前期集中 週時間数 2
ナンバリング HB230304,HW230304
開講学科等 総合情報学部-ゲーム&メディア学科
教員名 大橋 雅央
大橋 雅央
職務履歴

目的

本演習では、ペンタブレット等を使用したデジタル作画によって、主に実際のアニメーション制作の現場で「動画」と呼ばれている作業工程を演習形式で経験し、アニメーションの基礎的な制作技術や知識を学ぶことができる。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 遠隔A ガイダンス・授業の進め方
・動画基礎(1) 
「動き」の考え方について
「ボールの落下とはね返り」の動き、タイムシートの記入の仕方
事前学修 各授業回のシラバスを読み学習計画・準備を進めること(4時間)
事後学修 次回の演習準備、「原動画」「タイムシート」についての理解深耕(2時間)
2 遠隔C ・動画基礎(2) 
「ボールの落下とはね返り」解説続き
「振り子の運動」課題作成解説
※ボールの落下とはね上がりの応用課題
事前学修 前回授業内容(ものの落下とはね上がりの原理)の復習(2時間)
事後学修 振り子の運動についての復習 (2時間)
3 遠隔C ・動画基礎(3) 
「振り子の運動」課題実作
事前学修 「振り子の運動」課題作成準備(2時間)
事後学修 「振り子の運動」の課題を完成させて提出する(2時間)
4 遠隔C ・人体構造基礎(1)
人の頭部の構造とバランス
事前学修 事前配布資料の内容を確認し読んでおく(2時間)
事後学修 頭部構造と各パーツの配置、バランスについての復習(2時間)
5 遠隔C ・人体構造基礎(2)
手の構造解説
人体の全身構造について正面、側面、背面等(課題出題)
事前学修 人体の骨格構造や筋肉について各自で調べておく(2時間)
事後学修 人体構造についての復習、全身図の課題完成(4時間)
6 遠隔A ・人体構造基礎(3)
人体全身図課題の解説
事前学修 前回課題「人体全身図課題」の完成(2時間)
事後学修 人体の骨格構造や筋肉、比率に関する復習(4時間)
7 遠隔C ・動画演習基礎(1)
「人物の口パク(セリフ)」課題作成
アニメーションのセル(レイヤー)分けの考え方について
事前学修 動画の作画、タイムシートについての予習復習(2時間)
事後学修 セル(レイヤー)を分けることについての理解を深める (2時間)
8 遠隔C ・動画演習基礎(2)
「人物の口パク(セリフ)」課題完成→解説
アニメーションのセル(レイヤー)分けの考え方について
事前学修 「人物の口パク(セリフ)」課題作成計画を練る、動画作成の基礎確認(2時間)
事後学修 「人物の口パク(セリフ)」課題完成させて提出する(2時間)
9 遠隔C ・動画演習基礎(3)
「タップ割り」を用いた動画の作成解説、動画作成
動画作業における基礎的な技術「タップ割り」についての解説・実作→課題作成
事前学修 効率的にモノを動かすこと(作画すること)についての事前学習(2時間)
事後学修 「タップ割り」についての復習、課題の作成(2時間)
10 遠隔C ・動画演習基礎(4)
「タップ割り」を用いた動画の作成解説、動画作成続き
「タップ割り」課題の完成
事前学修 「タップ割り」課題の作成の続き(2時間)
事後学修 「タップ割り」についての復習、技術の確認(2時間)
11 遠隔C ・動画演習応用(1) 
これまでに学修したアニメーション作画技術を用いてオリジナル作品を作成する
事前学修 これまでに学修した内容の復習および確認(2時間)
事後学修 オリジナル作品作成の続き(2時間)
12 遠隔C ・動画演習応用(2) 
オリジナル作品作成の続き
AEによるアニメーション撮影方法について
事前学修 オリジナル作品課題続き(2時間)
事後学修 オリジナル作品課題作成作業の続き(2時間)
13 遠隔A 作品合評
提出された最終課題作品すべてに対して講評をおこなう
事前学修 課題作品を完成させて提出する(4時間)
事後学修 今回の授業において習得した技術、知識の確認(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

「ボールの落下」「振り子の運動」など物理の法則に従った物の動き等の他、「タップ割り」や「Followの歩き」といった課題を通してアニメーター(動画マン)にとって必要となる基礎的な技術や知識の習得を目指す。またCLIP STUDIO paint EXやAdobePhotoshop、AdobeAfterEffectsを用い、作画・彩色・撮影等の作業を行い自ら作成した動画の動きの確認・調整もおこなえる力を身に付ける。
修得する資質・能力:知識・理解力、応用力【DP-B-1-1】【DP-W-1-1】
1.2Dグラフィックの作画法とアニメーション技法を習得する
2.2Dアニメ、デジタルゲームなどのエンタテインメントコンテンツ制作のための専門知識を得る。
3.ウェブデザイン、プレゼンテーションスライド等でも適切に応用できる能力を身に付ける。

科目に関連するディプロマポリシー項目
〇2024年度以降入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科/専攻名称のカリキュラムポリシー下段の
 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 20% 60% 40% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 30% 70% 30% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 50% 60% 40% 100%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 63% 37% 0% 0% 0% 100%

教科書・参考書

参考書『アニメーションの本』(アニメ6人の会編著・合同出版)
参考書『やさしい人物画』(A.ルーミス著・マール社)

その他、授業に必要なプリント・作画資料等も適宜配布する。

オフィスアワー

・授業において不明な点等があった場合は授業終了後に質問すること。

その他

・本講の受講に際しては各自でデジタル作画の環境(液タブ、板タブ等の作画デバイス、CLIP STUDIO paint EXかPhotoshopなどの作画ソフト)を整えておくこと。
・本講はオンラインと対面のハイブリッド形式にて授業を進行する。
・履修希望者多数の場合、よりよい実習環境を整える為に受講人数を50名程度に制限する場合がある。
・なお、授業内容の詳細については、理解度・進捗等を見て変更する場合がある。
・AdobeCreativeCloudコンプリートプランを更新しておき、Photoshop、AfterEffectsが使えるようにしておくこと。
・授業で必要となる資料類はサーバ等を通してデータにて配布する。
・実施した課題に対するフィードバックは基本的に講師が全体に対して実作することでおこなうが、最終提出課題においては合評形式を取り、提出された個々の作品に対して講評を行う。
・原則として5回以上欠席した場合は評価の対象とせずE評価とする。
・30分以上の遅刻は欠席扱いとする。
・授業回第8回から制作に入る最終課題「人物の歩行」が未提出の場合は原則E評価とする。

実務経験のある教員による授業科目

アニメーターとして多数のアニメーション作品の作画に携わった経験を有する教員が実際のアニメーション制作現場で用いられる知識や技法に則って指導をおこなう。