2025年度前期情報活用リテラシー

曜日・時限 水曜日6時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング FL110106,FS110106,FY110106
開講学科等 医療福祉工学部-医療福祉工学科
医療福祉工学部-理学療法学科
医療福祉工学部-健康スポーツ科学科
医療健康科学部-医療科学科
医療健康科学部-理学療法学科
医療健康科学部-健康スポーツ科学科
教員名 大村 基将
大村 基将
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e5%a4%a7%e6%9d%91%e3%80%80%e5%9f%ba%e5%b0%86

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目的

情報社会の中で生活する学生諸君は,日常的に情報の受発信を行っていると思われる。
しかし,情報の受け手として,マスコミやWebページ上の情報を,ためらいもなく信用しているのではないだろうか。また,情報の送り手として,情報を発信する際には,意図を明確にする工夫をすることが大切である等の,配慮が不足しているのではないかと懸念する。
本科目では,提供された情報を読み解くための基礎能力を身に付けるとともに,意図を明確した情報を,発信するために必要な基礎能力を身に付ける。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 遠隔A オリエンテーション
情報活用能力についての学修
1.情報活用能力の3つの素養
2.情報活用能力が求められている背景
事前学修 1.シラバスを読んでおく。(2時間)
2.高等学校の教科「情報」で学んだ内容を整理し、「情報活用能力」とはどのようなものかを考える。(2時間)
事後学修 1.本科目の学修内容を理解し,学習到達目標を確認しておく。(2時間)
2.「情報活用の実践力」、「情報の科学的な理解」、「情報社会に参画する態度」の観点からSociety 5.0社会で必要となる情報活用能力を検討する。(2時間)
2 遠隔A,B,C メディア・リテラシーについての学修
1.メディアの特性を知る
2.事実と意見を見極める
3.メディア・リテラシーに関する検討
4.検討結果の報告(レポート)作成
事前学修 1.マスコミやWebページ上の情報は,信用できるかを考える。(2時間)
事後学修 1.メディア・リテラシーについて,復習し正確に理解する。(2時間)
3 遠隔A,B,C 問題解決についての学修
1.問題解決の手順を知る
2.問題解決に役立つ考え方を理解する
3.マインドマップの活用方法を理解する
4.マインドマップを用いて,与えられた課題の問題点を整理にする
事前学修 1.問題解決の必要性について調べる。(1.5時間)
事後学修 1.問題解決について復習し,正確に理解する。(1.5時間)
1.マインドマップの活用方法を復習し,正確に理解する。(2時間)
4 遠隔A,C プレゼンテーションについての学修
1.プレゼンテーションの概要を理解する
2.プレゼンテーションの企画ができる
3.プレゼンテーションの準備ができる
4.与えられた課題からプレゼンテーションのストーリーを考える
事前学修 1.プレゼンテーションについて,理解していることを整理する。(2時間)
事後学修 1.プレゼンテーションについて,復習し効果的に活用できるようになる。(2.5時間)
5 遠隔A ICT機器やクラウドシステムの効果的な活用方法の検討
1.ICT機器やクラウドシステムが導入できるシチュエーションを検討できる
2.導入効果を高めるための条件、および、適合しない条件を整理できる
3.想定したシチュエーションにおけるICTの活用方法をデザインできる。
事前学修 1.リモートワークや遠隔授業で利用されるICT機器やクラウドシステムを調査し、その特徴を整理する。(2時間)
事後学修 1.ICT機器やクラウドシステムの特徴を整理する。
それらの特徴等を効果的に活用するための方法や考え方と、特徴や利点を失ってしまう可能性のある利用方法や場面を考察する。(2.5時間)
6 遠隔A 受信者に誤解を与えない情報発信の検討
1.扱う情報に合わせた誤解を与えない表現の選択ができる
2.フェイクニュースの発生状況を知り、その虚偽の判断方法を検討できる
事前学修 1.アンケート結果の表現手法としてどのような方法が用いられているか調査する(2時間)
事後学修 1.フェイクニュースを調査し、その発生原因と社会的影響、および、虚偽であることの判断のポイントを考察する。(3時間)
7 遠隔A アンケート調査についての学修
1.アンケート調査の進め方を知る
2.企画と設計の手順を理解する
3.質問文と回答形式を理解する
4.どのような調査を実施するかを決定する
事前学修 1.事前に与えられたテーマ(moodleにて通知)についてインターネット等を用いて調査し、調査ポイントとなると思われる点を整理する。(2時間)
事後学修 1.アンケート調査について,復習し効果的に活用できるようになる。(2時間)
2.今回作成したアンケート内容の有効性について考える。(2時間)
8 遠隔C アンケートの作成
1.Webシステムを利用したアンケート調査用紙の作成ができる
事前学修 1.前回作成したアンケート内容に不足分がないかを考える。(2時間)
事後学修 1.アンケート調査用紙の作成(3時間)
9 遠隔A 情報システムと情報セキュリティの学修
1.クラウドシステムの利点・欠点の整理ができる。
2.情報システムの使用者としてのセキュリティ対策を実施することができる。
事前学修 1.近年の情報流出事例を調査する。(2時間)
事後学修 1.近年の情報流出事例について、情報流出に至った要因を整理し、再発防止の対策を考える。(2.5時間)
10 遠隔A,C アンケート分析
1.データに合わせて情報を可視化する手法を選択できる
2.主張に結び付くデータを適切に選択し、利用することができる
事前学修 1.他者の作成したアンケートを実施し、評価する。(2時間)
事後学修 1.今回分析した結果が,主張に結びついているかを考える。(2.5時間)
11 遠隔C,G プレゼンテーション用スライドの準備 事前学修 1.アンケート分析からプレゼンテーションのストーリーを考える。(2時間)
事後学修 1.プレゼンテーションのリハーサルをする。(2時間)
12 遠隔C,G プレゼンテーション時のスピーチ内容の検討・動画作成
事前学修 1.プレゼンテーションのための効果的に伝えるための準備を行なう。(1.5時間)
事後学修 1.プレゼンテーション動画を作成する(2.5時間)
13 遠隔A,C,G プレゼンテーションの評価
1.他者のプレゼンテーション動画を視聴し、授業内で扱った情報活用のための観点で評価を行う。

まとめ
事前学修 1.作成したプレゼンテーション内容について、その概要と適切な情報伝達のための工夫点をまとめる(1時間)
事後学修 1.プレゼンテーションの他者評価の内容を参照し、スライドおよびスピーチ内容を改善する(2.5時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

・ブレーンストーミングを用いて,問題や解決案を検討することができる。
・情報の判断において、統計的手法や情報整理手法を活用して論理的な判断を検討することができる。
・メディア・リテラシーの考え方を理解し,他者に説明することができる。
・プレゼンテーションを効果的に活用できる。
・情報が社会等に与える影響を予測し、自らが情報収集や情報発信をおこなうことに対しての責任を認識することができる。
・マインドマップを含めた問題解決法を理解し,日常生活で活用できる。

科目に関連するディプロマポリシー項目
〇2024年度以降入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科/専攻名称のカリキュラムポリシー下段の
 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。

○2023年度以前の入学生
・修得する資質・能力:知識・理解力、応用力【DP-L-1-1】【DP-Y-1-1】
・修得する資質・能力:コミュニケーション力【DP-L-2-1】【DP-S-2-1】【DP-S-2-2】【DP-Y-2-1】
・修得する資質・能力:態度・志向力【DP-L-3-3】【DP-S-3-2】【DP-Y-3-1】
・修得する資質・能力:創造力【DP-L-4-1】【DP-S-4-1】【DP-Y-4-1】

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 25% 30% 20% 30% 20% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 30% 30% 40% 20% 10% 100%
レポート、宿題 45% 30% 30% 10% 30% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 30% 30% 18% 22% 0% 100%

教科書・参考書

・授業で必要な資料は,Moodleを用いて配布する。

・参考書は適宜紹介する。

オフィスアワー

開設時間:毎週月曜日13:15~13:50
開設場所:6-105演習室

※授業期間外,あるいはオフィスアワーの時間以外に質問などがある場合は,あらかじめアポイントを取るようにしてください。
※質問等がある場合、授業終了後、直接質問を受け付けます。また、 Moodle,電子メールでの質問も受け付けます。

その他

■フィードバック
・提出課題・レポートについてはチェックの上、必要に応じてmoodleを用いてコメントを行う。
 (授業中の指示に従い確認・対応を行うこと)

■E評価の判定について
以下の条件を満たした場合はE評価とする。
-レポート(宿題)を3回以上未提出の者。
-定期試験(レポート試験)に参加していない者。
-欠席回数が5回以上の者。

■欠席の扱い
指定期間内に課題を提出をしていない場合、欠席として扱います。
ただし、課題提出自体は期間を過ぎた場合であっても受け付けます。(遅延期間に応じた減点をして採点します)

実務経験のある教員による授業科目