2025年度前期国際コミュニケーション

曜日・時限 水曜日2時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング HB110123,HT110123,HW110123
開講学科等 医療福祉工学部-医療福祉工学科
医療福祉工学部-理学療法学科
医療福祉工学部-健康スポーツ科学科
医療健康科学部-医療科学科
医療健康科学部-理学療法学科
医療健康科学部-健康スポーツ科学科
総合情報学部-デジタルゲーム学科
総合情報学部-ゲーム&メディア学科
総合情報学部-情報学科
健康情報学部-健康情報学科 医療工学専攻
健康情報学部-健康情報学科 理学療法学専攻
健康情報学部-健康情報学科 スポーツ科学専攻
教員名 王 少鋒
王 少鋒
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e7%8e%8b%e3%80%80%e5%b0%91%e9%8b%92

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目的

  言語によるコミュニケーションは,さまざまなコミュニケーション手段のなかで最も効率的で重要度・抽象度の高いものであるが,異なる文化背景を持つ人とコミュニケートする時や異文化に接触する時は,異文化へのコミュニケーション能力が必要になってくる。このコミュニケーション能力は共通の言語を理解できるばかりではなく,多様な文化に対する理解力や文化理解に基づいた言語の運用力を備えなければならない。
  本講義では,諸言語圏における言語行動の比較を通して,異言語文化間で発生するコミュニケーションギャップの実際を考察するとともに,そのギャップを越えてコミュニケーションが成り立っていく過程ならびに要因を追究し、異なる文化の間におけるコミュニケーションのあり方を探ります。それにより世界や日本の社会・文化の多様性に対する理解を深め、グローバル化した現代の日本と世界の関係がどうあるべきかを考え、真の「国際人」への足がかりを築くことを目指します。
 

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 遠隔授業A 1.教育方針の説明
2.授業内容
3.授業の進め方
4.履修上の注意点
5.成績の評価方法
6.課題
事前学修 シラバスを読んで、授業目的・内容を理解する(1時間)。
事後学修 教員の説明を聞いた上に改めてシラバスを読み、Moodleに掲載している適性検査課題を完成する(2時間)。
2 遠隔授業A コミュニケーションとは何か 
1、コミュニケーションの定義
2、コミュニケーションの構成要素
3、コミュニケーション行動の分類
4、課題
事前学修 Moodleに掲載している参考資料・映像を学習・視聴すること(2時間)。
事後学修 講義内容を復習し、Moodleに掲載している課題を完成する(2時間)。

3 遠隔授業A 言語とコミュニケーション
一、前回課題の解説
二、コミュニケーション能力とは
3、言語とコミュニケーション
4、文化とコミュニケーション
5、課題ワークシート 自分のコミュニケーションスタイルを確認しましょう
事前学修 Moodleに掲載している参考資料・映像を学習・視聴すること(2時間)。
事後学修 講義内容を復習し、Moodleに掲載しているワークシート課題で自分のコミュニケーションスタイルはどのタイプかを確認すること(2時間)。
4 遠隔授業A コミュニケーション能力を向上させる方法
1 コミュニケーションスタイルを再確認。
 A.攻撃的自己表現 他者を尊重せず、一方的に自分の意見を相手に押し付ける方法
 B.非主張的自己表現 相手の意見を尊重するが、自分の意見は押し殺す方法
 C.アサーティブな自己表現
2.「コミュニケーション能力を向上させる方法」
 Aタイプのにコミュニケーション力を向上する方法
 Bタイプのにコミュニケーション力を向上する方法
 Cタイプのにコミュニケーション力を向上する方法
3.課題
事前学修 第3回課題でコミュニケーションスタイルを各自で確認したが、今回の授業はタイプ別にコミュニケーション力を向上するアドバイスをするので自分のタイプを忘れた学生や適当に数字を入れた学生は「課題3」を再確認してから受講して下さい。(2時間)。
事後学修 講義資料を復習し、Moodleに掲載している課題を完成し、アサーティブ・コミュニケーションの理解を深める(2時間)。
5 遠隔授業A 非言語コミュニケーション①
1.前回課題の解説。
2、非言語メッセージの重要性
3、非言語コミュニケーションの種類①
    ①外観
  ②表情
  ③姿勢
    ④ジェスチャー
    ⑤アイ・コンタクト
4、課題
事前学修 Moodleに掲載している参考資料・映像を学習・視聴すること(2時間)。
事後学修 講義内容と参考資料を復習し、Moodleに掲載している課題を完成し、非言語コミュニケーションの理解を深める(3時間)。
6 遠隔授業A 非言語コミュニケーション②
一、非言語コミュニケーションの種類② 
  ⑥、接触
  ⑦、空間
  ⑧、時間
  ⑨、沈黙
2、非言語コミュニケーションの より良い理解のために
3、課題
事前学修 Moodleに掲載している参考資料・映像を学習・視聴すること(2時間)。
事後学修 講義内容と参考資料を復習し、Moodleに掲載している非言語コミュニケーション課題②を完成し、非言語コミュニケーションの理解を更に深める(3時間)。
7 遠隔授業A 日本的コミュニケーションの文化背景
1.日本語コミュニケーションの特質  
①上下関係・内外関係・親疎関係による表現の選択(相対敬語システム)  
②性別の違い
③曖昧性          
④受信性      
2.日本人の表現構造  
3.日本人のコミュニケーション・スタイル 
4.高文脈文化(High Context Culture)と低文脈文化(Low Context Culture)
5.敬語による国民性と対人コミュニケーションの違い  
6.課題
事前学修 Moodleに掲載している参考資料「敬語による国民性と対人コミュニケーションの違い」PDFを読んで、分からないことをチェックすること(2時間)。
事後学修 講義内容と参考資料を復習し、Moodleに掲載している参考資料「敬語による国民性と対人コミュニケーションの違い」PDFを参考にして課題を完成すること(3時間)。
8 遠隔授業A 「笑い」とコミュニケーション・方言の魅力
一.「笑い」とコミュニケーション
 1.非言語コミュニケーションとしてのSmiling(笑顔)
 2.言語コミュニケーションとしてのLaughing (笑い)
 この二つの側面からコミュニケーションスキルを高めよう。
二、方言の魅力
  1.文化としての方言
  2.絆としての方言
三、課題
事前学修 Moodleに掲載している参考資料・映像を学習・視聴すること(2時間)。

事後学修 講義内容を理解した上に好きな方言或いは好きではない方言について発音、文法、コミュニケーション、文化などの側面から分析すること(3時間)。
9 遠隔授業A 言語とアイデンティティ①
1.受講前に「虹は何色(なんしょく)ですか」に投票しよう。
2.言語によって世界観が異なります
3.アイデンティティー(identity)とは
4.言語とアイデンティティ」
5.言語的マイノリティ
事前学修 Moodleに掲載している参考資料・映像「アイヌの人々 日本の先住民族」 国連広報センター などを学習・視聴すること(2時間)。
事後学修 授業内容とMoodleに掲載している参考資料・映像を通して1.言語はなぜ消滅するのか。 2.なぜ言語は民族にとっても、個人にとっても大切か。3.言語が消滅するとなぜ困るかを考えること(3時間)。
10 遠隔授業A 言語とアイデンティティ②
1言語的マイノリティ
①先住民の言語
②移民の言語
③少数民族の言語
2.日本における消滅の危機にある言語・方言
3.課題
事前学修 Moodleに掲載している参考資料・映像「消滅危機言語を守る人 」などを学習・視聴すること(2時間)。
事後学修 授業内容とMoodleに掲載している参考資料・映像を通して4.琉球語は言語か方言か5.琉球民族の歴史 6.沖縄なぜ怒ってるのか7.言語の多様性がなぜ大切か 8. マイノリティの言語はなぜ消えるのか9.アイデンティティの形成において言語の役割を論じなさい10.マイノリティの迫害を引き起こす一番の要因は何か。実例をもって説明せよ(3時間)。
11 遠隔授業A 英語を公用語論の是非
1.背景
2.世界の現状
3.反対派の主張
4.企業の現状 (映像資料:楽天)
5.課題
事前学修 Moodleに掲載している参考資料・映像「スイスの公用語」を視聴し、英語を公用語にしている企業の現状を調べる(2時間)。
事後学修 今回の授業と「言語とアイデンティティ」のトピックスの授業内容も踏まえた上に、英語の公用語化について、あなたの意見を纏めること(3時間)。
12 遠隔授業A 外国人とのコミュニケーション・多文化共生 
1.背景
2.外国人とは何か
3.外国人とのコミュニケーショ
4.多文化共生は可能か
5.課題
事前学修 Moodleに掲載している参考資料・映像を学習・視聴すること(2時間)。
事後学修 ますますグローバル化が進む中に、あなた自身の課題について纏めること(3時間)。
13 遠隔授業A 国際人とは何か
1.「グローバル人材」とは 
2.真の国際人とは
3.国際化とは何か
4.国際コミュニケーションがなぜ必要か
5.課題
事前学修 Moodleに掲載している参考資料・映像を学習・視聴すること(2時間)。
事後学修 これまでの授業を踏まえた上に貴方が考える国際人像を纏めること(3時間)。

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

・国際社会において異なる文化背景の人々とのコミュニケーション力を有する。
・文化の多様性を理解でき、多角的・複眼的な思考ができる。
・新たな課題に対して、獲得した知識・技能・態度等を総合的に活用し、解決できる。
科目に関連するディプロマポリシー項目
〇2024年度以降入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科/専攻名称のカリキュラムポリシー下段の
 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。
〇 2023年度以前の入学生
〇修得する資質・能力:知識・理解力、応用力【医療健康科学部DP(1)】【総合情報学部DP(2)】
・文化の多様性を理解でき、多角的・複眼的な思考ができる。
・新たな課題に対して、獲得した知識・技能・態度等を総合的に活用し、解決できる。
〇 修得する資質・能力: コミュニケーション力 【DP-L-2-1】【DP-Y-2-1】 【DP-S-2-1】【DP-W-2-1】 【DP-B-2-1】 【DP-T-2-2】 
・国際社会において異なる文化背景の人々とのコミュニケーション力を有する。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 30% 40% 30% 20% 10% 100%
小テスト、小論文 10% 50% 30% 10% 10% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 50% 50% 30% 20% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 10% 30% 20% 50% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 42% 30% 19% 0% 9% 100%

教科書・参考書

教科書は指定しないが指示された参考書を読み込み、予習をした上で受講すること。
参考書は授業の初回にリストを紹介する。
二冊以上の参考書を読むことがレポートの執筆条件となっている。

オフィスアワー

寝屋川学舎新棟1階04教員研究室 木曜日2限 

その他

重要 
 ①この授業は毎回に課題があり、すべてMoodleで提出することになっており、Moodleでの指示やアナウンスメントメールでの追加指示を必ず確認して下さい。
 ②欠席回数が4回になった時点でE評価になります。
 ③課題やテスト終了後に正解や解説などMoodleで公開するので、必ず各自に確認して下さい。
 ④課題の正解や解説を公開後にはいかなる理由でも同じ課題やテストを受けられません。 

実務経験のある教員による授業科目