2025年度後期生体電気計測学演習

曜日・時限 火曜日6時限 期別 後期 週時間数 2
ナンバリング FS330704
開講学科等 医療福祉工学部-医療福祉工学科
医療福祉工学部-健康スポーツ科学科
医療健康科学部-健康スポーツ科学科
教員名 中村 英夫
中村 英夫
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e4%b8%ad%e6%9d%91%e3%80%80%e8%8b%b1%e5%a4%ab

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目的

健康スポーツ科学分野におけるコンピュータ技術の導入がめざましい状況です.オリンピックや様々な世界大会等で競技成績の計測のために様々な電子機器が利用されており,それらの機器の機能向上と相まって精度も改善され進化を続けています.今後,競技成績向上や競技中の戦略を立てるためにデータを計測するための電子機器導入をする組織が増え,その傾向はこれから増々進むと予測されます.健康スポーツのための電子機器計測技術の進歩に対応し,健康,運動やスポーツの指導現場に取り入れ,新たな価値を創造するために,機器に関する知識,特に本講義では生体に関する電気現象に関する知識を修得しておくことは現場への技術導入の一助となるでしょう.
 本講義では,電子技術に関する基礎的な知識の習得を通して,健康スポーツ科学分野で利用されている,もしくはこれから新たな技術導入を目指すために必要な知識を受講者が習得することが目的です.基礎的な電気・電子回路の知識を演習形式で理解してもらいます.また,現状での健康スポーツ分野で導入されている電子機器について紹介し,今後の技術的発展の方向性について各種課題を通して電子機器技術への理解を深めてもらいます.講義を受講するにあたって e-Learning サイトの小テストを事前に受験してもらい事前学習することを義務付ける「反転学習」を実施します.

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 遠隔授業:AI ガイダンス 事前学修 シラバスを読み,電気回路の参考書等を講読する(4時間)
事後学修 健康スポーツ分野で導入されている電子機器技術に
ついて調査する(4時間)
2 遠隔授業:AC 生体電気現象の歴史 事前学修 生体電気現象の歴史について指定された資料等を講読すること(2時間)
事後学修 生体電気現象の歴史に関する参考書で理解を深め,課題に取り組む(2時間)
3 遠隔授業:AC 電気回路(1):電流と電圧 事前学修 電流と電圧に関する例題を解く(2時間)
事後学修 電流と電圧に関する参考書で理解を深め,課題に取り組む(2時間)
4 遠隔授業:AC 電気回路(2):複素数,ベクトル 事前学修 複素数,ベクトルに関する例題を解く(2時間)
事後学修 複素数,ベクトルに関する参考書で理解を深め,課題に取り組む(2時間)
5 遠隔授業:AC 電気回路(3):回路素子と直流・交流 事前学修 回路素子と直流・交流に関する例題を解く(2時間)
事後学修 回路素子と直流・交流に関する参考書で理解を深め,課題に取り組む(2時間)
6 遠隔授業:AC 電気回路(4):回路計算 事前学修 回路計算に関する例題を解く(2時間)
事後学修 回路計算に関する参考書で理解を深め,課題に取り組む(2時間)
7 遠隔授業:AC 半導体とダイオード,トランジスタの基礎 事前学修 半導体とダイオード,トランジスタの基礎に関する例題を解く(2時間)
事後学修 半導体とダイオード,トランジスタの基礎に関する参考書で理解を深め,課題に取り組む(2時間)
8 遠隔授業:AC オペアンプと帰還回路 事前学修 オペアンプと帰還回路に関する例題を解く(2時間)
事後学修 オペアンプと帰還回路に関する参考書で理解を深め,課題に取り組む(2時間)
9 遠隔授業:AC 変調と復調 事前学修 変調と復調に関する例題を解く(2時間)
事後学修 変調と復調に関する参考書で理解を深め,課題に取り組む(2時間)
10 遠隔授業:AC 生体電気現象 事前学修 生体電気現象の指定箇所を熟読してくること(2時間)
事後学修 生体電気現象に関連する書籍・資料等を読むこと(2時間)
11 遠隔授業:AC 生体組織の電気的特性と生体用電極 事前学修 生体組織の電気的特性と生体用電極に関する例題を解く(2時間)
事後学修 生体組織の電気的特性と生体用電極に関連する書籍・資料等を読むこと(2時間)
12 遠隔授業:AC 生体用増幅器 事前学修 生体用増幅器に関する例題を解く(2時間)
事後学修 生体用増幅器に関連する書籍・資料等を読むこと(2時間)
13 遠隔授業:AC 生体電気信号の応用技術 事前学修 これまでに受講した講義内容について一通り復習すること(4時間)
事後学修 健康スポーツ科学分野における電子機器技術の応用例について考察してみる(4時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇 修得する資質・能力:知識・理解力,応用力【DP-S(1)】
・簡単な電気回路計算ができるようになる
・半導体を利用した素子に関する理解を深める
・生体電気現象に関する知識を修得する

〇 修得する資質・能力:コミュニケーション力,態度・志向性【DP-S-2-1】【DP-S(2)】【DP-S(3)】
・健康スポーツ分野と電子機器技術との関連について説明できる
・健康スポーツ分野における電子機器技術の利用方法について理解する

科目に関連するディプロマポリシー項目
〇2024年度以前の入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科名称のカリキュラムポリシー下段の
 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 30% 70% 20% 10% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 60% 60% 20% 10% 10% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 10% 50% 10% 20% 20% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 62% 19% 0% 8% 11% 100%

教科書・参考書

授業時間中に適宜資料を配布する.

オフィスアワー

オフィスアワーの時間と場所は以下の通りです.
<時間>後期・水曜日4限もしくはオンライン
※ 学内外の用務のため、オフィスアワーでも教員が教員室に不在の可能性があります.
※ 上記の時間帯以外もしくはオンラインを希望する場合は,事前にアポイントをとってください.
<場所>8号館102号室もしくはオンライン

その他

<評価内容のフィードバック>
・e-Learning における確認内容についての解答は受験後閲覧が可能な状態にしておく.
・紙面での学習確認の答案用紙については成績配布時期に返却することとする.

<欠格条件>
・欠席回数が5回を超えた者はE評価となります.また,遅刻も正当な理由が示されない場合は欠席扱いとします.
・小テスト,またはレポート課題を未提出の場合,欠席扱いとする.
・ガイダンスやメール等での指示に従わなかった場合、その責任は学生諸君に帰するものとします.
・事前動画を授業開始前までに必ず視聴すること.視聴を怠った場合,減点とする.視聴を何度も怠った場合,不合格となることもあります.

実務経験のある教員による授業科目