2025年度前期スクリプトプログラミング演習2

曜日・時限 水曜日4時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング HB330709,HW430716
開講学科等 総合情報学部-デジタルゲーム学科
教員名 槙石 隆
槙石 隆
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e6%a7%99%e7%9f%b3%e3%80%80%e9%9a%86

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目的

 現在インターネット上には様々な分野の様々なデータが公開されている。それらのデータは、数値、文章、画像、音声等多様な形式を持つ上に、日々更新され流動性も大きい。授業では、これらのデータの収集、処理、可視化、分析を題材として、その際に必要とされるプログラミング手法について学ぶ。プログラミング言語には、Pythonを基本とし、必要に応じてShell Script,PHPなどを用いる。
本授業で取り扱うプログラミング技術とデータ活用法は入門的・基礎的な部分にとどまるものの、デジタル化が進んだ現代社会においては必須の知識と言える。
プログラミング技術は、実際にプログラムを組み、デバッグをくり返す演習によって獲得されるものであり、基本的には独学の中で上達するものである。この科目を修得することで、デジタルゲームを主軸としたエンタテインメントコンテンツ分野の基礎的な専門知識を得て、それらを適切に応用する能力を身に付けることができる。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A ガイダンス(この授業でどういうことを学ぶか、開発環境の整備)
事前学修 シラバスを読み、興味のある学修内容に関する事柄を調べる(2時間)
事後学修 開発環境の起動を再確認しておくこと(3時間)
2 A,C データ処理の方法:
1)Pythonプログラミングの概要、データ構造について
2)モジュールの使用
3)Web APIの使用
事前学修 Pythonの特徴を調べておくこと(2時間)
事後学修 Pythonプログラミングの方法を再確認すること(3時間)
3 A,C データの種類とデータの読み込み
1)csvファイル処理
2)データ抽出/結合
3)データベース化
事前学修 csvファイルの処理について調べておくこと(2時間)
事後学修 pythonによるファイル入出力についてまとめること(2時間)
4 A,C 基本的なデータ処理/データ可視化
1)ノイズ除去、移動平均
2)ヒストグラム、散布図
3)最小二乗法、頻出単語抽出
事前学修 データ可視化の方法について調べておくこと(2時間)
事後学修 授業とは別のデータを用いてデータの可視化を確認すること(2時間)
5 A,C データの収集(Webスクレイピング/クローリング)
1)気象庁のデータ
2)商品価格
3)シカゴ美術館
4)yohooのトップニュース
事前学修 大容量データを公開しているWebサイトをいくつか探しデータを閲覧すること(2時間)
事後学修 授業で作成したデータ収集プログラムを用いてデータ収集を確認すること(3時間)
6 A,C 数値データの統計処理(温度、価格変動、地磁気嵐、台風の経路)
事前学修 統計処理の方法について調べておくこと(2時間)
事後学修 作成した統計処理プログラムを確認せよ。授業とは別データを用いること(2時間)
7 A,C 文字列データの分析(正規表現、自然言語処理モジュール、テキストからの情報抽出) 事前学修 自然言語処理について調べてくること(2時間)
事後学修 作成した言語処理プログラムを確認せよ。授業とは別データを用いること(3時間)
8 A,C データの識別(機械学習の方法、学習するプログラムとは何か) 事前学修 機械学習について調べてくること(2時間)
事後学修 授業で作成した学習プログラムを再確認すること(3時間)
9 A,C データの予測(数値シミュレーション) 事前学修 数値シミュレーションの事例を調べておくこと(2時間)
事後学修 授業で作成したシミュレーションプログラムを再確認すること(3時間)
10 A,C データ処理の自動化(RPAの方法) 事前学修 RPAの事例について調べておくこと(2時間)
事後学修 マウスとキーボードの自動制御プログラムを用いてWebサイトを順に画面キャプチャせよ(3時間)
11 A,C データ処理の実例1(画像認識)
1)手書き文字認識
2)人の顔の抽出
事前学修 人の顔を抽出する方法について調べてくること(3時間)
事後学修 授業とは別のデータ処理プログラムを1つ作成すること(2時間)
12 A,C データ処理の実例2(自動翻訳)
1)AIのWebサービス
2)Web APIの利用
事前学修 自動翻訳のWebサービスを試しておくこと(2時間)
事後学修 授業とは別のデータ処理プログラムを1つ作成すること(2時間)
13 A,C データ処理の実例4(音声認識/音声出力) 事前学修 音声関連のWebサービスを試しておくこと(2時間)
事後学修 授業とは別のデータ処理プログラムを1つ作成すること(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

1.データ処理(統計処理・画像処理・文字列分析)の基本的な手法を説明することができる。
2.Pythonプログラムの基本的な文法仕様を説明することができる。
3.機械学習の応用事例を説明することができる。
〇 2024年度以降の入学生
下記リンク先のカリキュラムマップを参照.
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科名称のカリキュラムポリシー下段の 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。
〇 2023年度以前の入学生
修得する資質・能力:知識・理解力、応用力【DP-W-1-1】【DP-B-1-1】

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 100% 60% 40% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 0%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 60% 40% 0% 0% 0% 100%

教科書・参考書

教科書・参考書は使用しません。

オフィスアワー

授業期間中:木曜日13:15-13:55
※学内外の用務のため、オフィスアワーでも教員が不在の可能性があります。
または、メールでアポイントをお願いします。それから10-305へお越しください。
通常、1~2日以内にお返事しますが、2日経っても返信がなければ、メールの不達の可能性があるので、再送をお願いします。

その他

提出課題についてはチェックの上、必要に応じてmoodle、メールを用いてコメントを行う。
基本的に9回以上の講義出席者を評価対象とします。
原則、出席が9回未満の場合、不合格になりますので注意してください。

実務経験のある教員による授業科目

この授業を担当する教員は、大手ゲームメーカーで開発・運用されたオンラインゲームのプログラミング開発やサーバの構築・サービス運用の経験を持ち、複数のプラットフォームにおけるオンラインゲーム開発全般の実務経験を多く有しております。