2025年度前期運動と心の健康増進

曜日・時限 木曜日2時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング FS231004
開講学科等 医療福祉工学部-健康スポーツ科学科
医療健康科学部-健康スポーツ科学科
教員名 武田 ひとみ
武田 ひとみ

目的

健康維持増進には運動、栄養、休養が大切なことは周知の事実であり、これらのバランスが崩れれば疲労、疾病の原因となる。心身の健康増進や疾病予防には心の健康が重要なことは、ストレスフルな現代社会ではますます明らかとなっており、職場でのメンタルヘルス管理やストレスチェックの重要性が認識されてきている。スポーツ指導者や教育者においても心の健康に関する知識は必要不可欠であり、また、知識を得るだけではなく、それぞれが状況に応じて応用できるように十分考えてみることが大切である。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 全て対面授業の予定:A 科目概要の説明、関連科目の復習
心の健康(メンタルヘルス)とは 
事前学修 教科書の健康・体力づくり事業財団「健康運動指導士養成講習会テキスト(下)」第14章に目を通しておく。(2時間)
事後学修 メンタルヘルスについて自分でも考え,来週までにノートにまとめておく。(2時間)
2 A ストレッサーとストレス反応  事前学修 教科書第14章の1を読んでおく。(3時間)
事後学修 ストレス反応の具体例を考えてまとめてみる。(2時間)
3 A ストレスに関連する疾患について 事前学修 生理学の緊急反応について思い出す。生理学の教科書内分泌や神経系の単元を読んでおくとなおよい。(2時間)
事後学修 ストレスに関連する身体症状のメカニズムを説明できるか例を挙げてまとめてみる。(2時間)
4 A,C 身体活動が精神、心理に及ぼす影響 事前学修 運動によって起こりそうな心理的変化について考えてみる。(2時間)
事後学修 実際に何かの運動を行い、そのあとの自分の心理的変化についてレポートする。(2時間)
5 A,C ストレスマネジメントとカウンセリングについて
ストレスのチェック方法にはどのようなものがあるか。チェック方法を体験する(実習)
ストレスや疲労度、不安感などを測定する方法にはどのようなものがあるのか
事前学修 カウンセリングとはどのようなことをいうのか調べておく。(2時間)
事後学修 ストレスマネジメントについてわかったことをまとめてみる。カウンセリングにおいて大事なことは何か書き出してみる。(3時間)
6 A,C ストレスマネジメントとカウンセリング(ロールプレイ) 実習
カウンセリングの方法を体験する
事前学修 教科書14章の2を読んでおく。13章(この科目で使っている章の一つ前)の復習もしておくと良い。(3時間)
事後学修 実習した内容についてうまく行ったこと、いかなかったことを整理し、対策を考える。(2時間)
7 A,C 健康づくり運動とカウンセリング  事前学修 健康づくり運動や生活習慣病について他の科目の教科書も参考にして自分の知識を確認し、改めて考えてみる。(3時間)
事後学修 健康づくりを目指すカウンセリングで大切なことは何かまとめてみる。(2時間)
8 A ストレス対処に果たす運動の役割 事前学修 ストレス対処にはどのようなものがあるのか調べておく。(2時間)
事後学修 自分の場合のストレス対処についてまとめてみる。(2時間)
9 A ストレスアセスメントと対処法(喫煙問題を含む)1概要の把握  事前学修 教科書14章の3を読んでおく。(3時間)
事後学修 喫煙が人体に及ぼす影響についてまとめる。最近の電子タバコの影響についても情報を調べておく。(2時間)
10 A ストレスアセスメントと対処法(喫煙問題を含む)2方法論の理解
事前学修 教科書14章の3の後半を良く読んでおく。(3時間)

事後学修 禁煙教育や禁煙治療について理解できたか確認しながらまとめる。(2時間)

11 A メンタルヘルスに及ぼす食生活やライフスタイルの影響 事前学修 教科書15章(この科目の一つ後ろ)を読んでおく。特に1と3を良く見ておく。(3時間)
事後学修 自分の食生活について書き出し、問題点はないか考えてみる。(2時間)
12 A 心と栄養 事前学修 教科書15章や履修している人は栄養学、スポーツ栄養学演習の教科書を読んでおく。(2時間)
事後学修 自分の健康管理に生かせそうなことを考えてみる。(2時間)
13 A メンタルヘルスと睡眠
ヘルスプロモーションの実際
事前学修 睡眠が健康に及ぼす影響について調べてみる。(1時間)
自治体でどのような健康維持増進活動が行われているか調べてみる。(1時間)
事後学修 自分の起床時間、就寝時間を一週間記録し、健康管理の観点からどうなのか考察する。(2時間)
自分が将来関わるとしたらどのような方法、場面か考えてみる。(1時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

○修得する能力・資質:知識・理解力【DP-S-1-1】
・メンタルヘルスの重要性について知る
・ストレス反応について理解する
・心と体の健康の関連性について知る
○修得する能力・資質:コミュニケーション力【DP-S-2-1】
・ストレス状態のチェックやカウンセリングの基礎について理解する。
○修得する能力・資質:態度・志向性【DP-S-3-1】
・ストレス対処法や喫煙の害と禁煙指導に関して人々に貢献できる。

科目に関連するディプロマポリシー項目
〇2024年度以降入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科/専攻名称のカリキュラムポリシー下段の
 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 70% 80% 20% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 15% 80% 10% 10% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 15% 30% 30% 10% 30% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 72% 6% 0% 2% 20% 100%

教科書・参考書

教科書:健康・体力づくり事業財団「健康運動指導士養成講習会テキスト(下)」第14章

参考書:「ストレスの科学と健康」二木鋭雄、共立出版
参考書:「対人ストレスコーピングハンドブック」加藤司、ナカニシヤ出版

オフィスアワー

月曜日4時限目(1号館210)(プレゼミ、ゼミの時間決定後変更がある場合は授業で連絡します)
学内外の用務によりオフィスアワーでも教員が教員室に不在の可能性があります。

その他

・教科書は必ず持ってくること。
・健康管理の方法は学んだ内容から発展して各自で考えてみることが大切である。参考になる書籍を読む習慣や自分の考えをまとめる習慣をつけるようにすると良い。
・授業回数の2/3以上(13回授業ならば9回以上)の出席がないと評価対象にならない。
・授業資料や教科書でしっかり学んで提出物があるときはきちんと期限内に出すこと。

実務経験のある教員による授業科目

該当しない。