2025年度後期発育・発達と老化

曜日・時限 金曜日1時限 期別 後期 週時間数 2
ナンバリング FS230509
開講学科等 医療福祉工学部-健康スポーツ科学科
医療健康科学部-健康スポーツ科学科
教員名 武田 ひとみ
武田 ひとみ

目的

健康・体力の維持増進や競技力向上を目的とした運動指導を行う際には、年齢や性別など個人の特性を考慮し対象や目的に合わせた指導を行うことが必要である。特にジュニア期における運動の果たす役割は大きく、身体の発達だけでなく精神的発達も促す。本講義では、乳幼児期から壮年中高年期におけるからだの発育・発達と老化に関する特徴を理解し、運動指導を実践する上で必要な基礎知識を学ぶ。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 全て面接授業:A 科目概要 人間の発達とは?
諸家の発達理論の概要
事前学修 教科書の目次や、コラム、図表を見てみる。(0.5時間)
13-26ページを読んでおく。(1時間)
事後学修 発達に関する用語や4原則などが分かったか確かめてみる。(1.5時間)
心理学や教育原理の分野でも関連する内容も含まれているので、登場人物について調べてみる。(1時間)
2 A 身体構造と機能の発達 胎生期から新生児期

事前学修 教科書28-39ページを読んでおく。(2時間)
事後学修 講義の復習、新生児期の特徴をまとめてみる。(2時間)
3 A 身体構造と機能の発達 乳児期


事前学修 教科書の40-54ページを読んでおく。(2時間)
事後学修 講義の復習、 座位や立位の発達、微細運動の発達について、月齢による変化を確認する。(3時間)
4 A 身体構造と機能の発達 幼児期

事前学修 教科書55-67ページを読んでおく。(1時間)
事後学修 講義の復習、認知や言語の発達および日常生活動作の発達過程について確かめてみる。(4時間)
5 A 乳幼児の運動能力の発達 遊びと運動

事前学修 自分が小さい頃や親戚の子供たちの遊びを思い出してみる。(2時間)
事後学修 講義の復習、幼児にとって運動や遊びがどのような意味を持つか、生涯にわたる健康維持増進行動にどのように関係するかを考えてみる。(3時間)
6 A 身体構造と機能の発達 学童期
小学生の身体的発達と運動の実際
事前学修 教科書の68-85ページを読んでおく。(2時間)
事後学修 講義の復習、低学年と高学年で運動機能や認知機能の発達の違いを比較してみる。(3時間)
7 A 身体構造と機能の発達 青年期から成人期

事前学修 教科書の87-122ページを読んでおく。(2時間)
事後学修 講義の復習、心理的、社会的機能の発達や様々な障害、疾病について考える。(3時間)
8 A・G 心理、社会性の発達
社会性や交友関係はどう発達するのか?
事前学修 教科書の23-26、220-227ページを読んでおく。(2時間)
事後学修 講義の復習、年齢に伴う社会化過程の変化やピアジェの発達論について確認する。(3時間)
9 A 青少年期の発育発達と運動
筋力や持久機能の発達とトレーニング 
事前学修 健康運動指導士テキスト(上)6章-6を読んでおく。(1時間)
運動生理学で学んだ持久力や筋力に関わる要素を思い出しておく。(1時間)
事後学修 講義の復習、青少年期の運動の必要性についてまとめる。(2時間)
講義の復習、発育期における筋の機能や持久性機能の発達についてまとめる。(1時間)
10 A 性差について、女性の体力

事前学修 健康運動指導士テキスト(上)6章-7を読んでおく(2時間)
事後学修 講義の復習、女性特有の健康問題から運動の必要性について考えてみる。(3時間)
11 A 女性のライフステージと運動
事前学修 健康運動指導士テキスト(上)6章-7を読んでおく。運動生理学テキスト女性と運動の項目を読んでおく。(1時間)
事後学修 講義の復習、月経周期が運動機能に及ぼす影響や周産期、産後、閉経期に勧められる運動について考えてみる。(3時間)
12 A 加齢に伴う身体機能の変化
高齢者の歩行・転倒のメカニズム

事前学修 健康運動指導士テキスト(上)6章ー8を読んでおく。
「ナーシンググラフィカ(4)疾病の成り立ち 臨床栄養学」の高齢者関連のところも読んでおくと役に立つ。(1時間) 
事後学修 講義の復習、体力、運動能力のピークと加齢変化についてまとめてみる。(3時間)
13 :A 高齢者の体力と運動
対象・目的を考慮した運動・スポーツ
事前学修 健康運動指導士テキスト(上)6章~8を読んでおく。(1時間)
事後学修 講義の復習、中高齢期における運動の有効性についてまとめる。(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇修得する資質・能力:知識・理解力・応用力【DP-S-1-1】
・乳幼児から高齢者に至るヒトの発育・発達と老化に関する基礎的知識を身につける。
・発育発達に応じた身体運動やスポーツについて理解できる。
〇修得する資質・能力:態度・志向性【DP-S-3-1】
・乳幼児から高齢者の特性を理解し、対象・目的に応じた健康・運動の実践指導に役立てることができるようになる。

科目に関連するディプロマポリシー項目
〇2024年度以降入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科/専攻名称のカリキュラムポリシー下段の
 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 70% 60% 40% 100%
小テスト、小論文 15% 50% 30% 20% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 15% 50% 30% 20% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 57% 37% 0% 0% 6% 100%

教科書・参考書

教科書:「コメディカルのための専門基礎分野テキスト 人間発達学」福田恵美子編集、中外医学社
参考書:「健康運動指導士要塞講習会テキスト(上) 第6章」(これはすでに1年時に他の科目で全員購入している書籍なので授業で使います)
    「ナーシンググラフィカ(4)疾病の成り立ち 臨床栄養学」(これは栄養学とスポーツ栄養学の教科書でもある。老化の部分で活用できる)
    「幼児期運動指針実践ガイド」日本発育発達学会編

オフィスアワー

月曜日4限目 研究室1ー210
学内外の用務によりオフィスアワーでも教員が教員室に不在の可能性があります。

その他

教科書は必ず準備してください。健康運動指導士養成講習会テキスト(上)も使用します。筆記用具と教科書を持って授業に臨んでください。
栄養学、スポーツ栄養学の教科書も活用してください。
授業の2/3以上(13回授業なら最低9回)の出席がないと試験を受けても不合格となります。

実務経験のある教員による授業科目

該当しない。