2025年度後期前半免疫学

曜日・時限 木曜日3時限 期別 後期前半 週時間数 0
ナンバリング FL230806
開講学科等 医療健康科学部-医療科学科
教員名 長倉 俊明
長倉 俊明
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e9%95%b7%e5%80%89%e3%80%80%e4%bf%8a%e6%98%8e

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目的

免疫学の核になる液性免疫と細胞性免疫をについて解説し、抗体と白血球の働きについて基本的な概念について理解する。講義内容は免疫学の基本とそれに関係する疾患について、特に臨床上重要な感染症、ワクチン、アレルギー、腫瘍、輸血、移植免疫、自己免疫性疾患を例に学習する。そして、これらを説明できるようにすることと、我が身を守る知識と技術を身につけることが最終目的である。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A 免疫の概要(免疫学の基本的用語や内容について) 事前学修 シラバスを読んで,予習しておく(2時間)
事後学修 該当内容の復習と課題作成(2時間)
2 A 液性免疫(免疫で働く抗体やサイトカインについて)
抗体の多様性(抗体がどのように地球上の物質に対応できるか)
細胞性免疫(リンパ球などの役割について)
事前学修 教科書の該当する章を読んでおくこと(2時間)
事後学修 該当内容の復習と課題作成(2時間)
3 A 細菌と寄生虫について(細菌、真菌、スピロヘータなどとウイルスの違い、ウイルスとはどのようなものか解説)
ウィルス(HIV、肝炎)について(特にB型肝炎について)
感染と予防(感染症の原因とその予防方法について)
事前学修 教科書の該当する章を読んでおくこと(2時間)
事後学修 該当内容の復習と課題作成(2時間)
4 A 輸血(血液型と一種の移植である輸血の原則)
腫瘍と免疫(癌も免疫によって抑制されており、その仕組みと治療への応用)
事前学修 教科書の該当する章を読んでおくこと(2時間)
事後学修 該当内容の復習と課題作成(2時間)
5 A アレルギー(免疫の過剰反応であるアレルギーの種類と仕組み) 事前学修 教科書の該当する章を読んでおくこと(2時間)
事後学修 該当内容の復習と課題作成(2時間)
6 A HLAと移植(移植が可能になった理由と、そのための原則) 事前学修 教科書の該当する章を読んでおくこと(2時間)
事後学修 該当内容の復習と課題作成(3時間)
7 A 自己免疫性疾患について(免疫系の暴走について)
免疫不全と環境(免疫系の破綻について)
事前学修 教科書の該当する章を読んでおくこと(2時間)
事後学修 該当内容の復習と課題作成(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

感染症、アレルギー、腫瘍、輸血、移植免疫に関する内容を学び。またそれらを第三者に説明できるようになり、免疫学の知識を臨床の現場で、治療や滅菌業務に正しく実践できるようにする。そして感染症などから我が身を守るすべとなる知識となることも目標とする。また免疫を用いた新しい治療法なども理解できるようにする。到達目標は免疫学の一般的知識を理解し身を守ることができること。

〇2024年度以降の入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科名称のカリキュラムポリシー下段の
 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 70% 70% 20% 10% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 20% 70% 20% 10% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 10% 70% 20% 10% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 70% 20% 0% 0% 10% 100%

教科書・参考書

教科書:免疫―からだを護る不思議なしくみ 第6版
矢田純一(著)
東京化学同人

参考書:臨床工学技士標準テキスト 第4版
編集小野哲章他
金原出版株式会社

オフィスアワー

金曜日15時から16時(於8-412).会議や出張などで不在の場合があります。

その他

理解度によってスケジュールの調整あり (基本的には教科書の順番通り)
原則対面講義であるが遠隔も併用する場合がある。
講義は概ね教科書の目次通りに進行させるので教科書は必携。
講義の終わりに簡単な講義内容のまとめ、重要事項のレポートを課します。
講義は原則対面で行う予定ですがCOVID-19の状況で変更することがあります。
評価の詳細については講義中に説明する。

実務経験のある教員による授業科目

内科医による臨床現場における診断項目と診断方法についても解説。すなわち現場では免疫学をどのように診断や治療に応用させるか、さらに最新の免疫を用いた癌治療の方法などについても解説する。