2025年度前期運動生理学

曜日・時限 月曜日3時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング FS230505
開講学科等 医療福祉工学部-健康スポーツ科学科
医療健康科学部-健康スポーツ科学科
教員名 武田 ひとみ
武田 ひとみ

目的

安静時の身体機能について学ぶ解剖学や生理学に対し、運動時の種々生理機能について学ぶのが運動生理学である。また、この科目は応用生理学の一つであり、解剖学、生理学、栄養学、生化学、生物学、高校理科、保健などを基礎としているので代謝や身体機能に関する学生の知識レベルに応じて他の科目と重複する内容を復習しながら新しい知識を加えて理解できるようになることを目的としている。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A 科目概要および関連科目の知識確認(関連知識を思い出す)

運動時の身体は安静時と何が違うのか?(全身的な機能の違いがわかる)
事前学修 生理学、解剖学に不安のある人はそれらのテキストやノートの見直しをしておく。(1時間)
【教科書2】「イラスト健康増進科学概論ー運動・栄養・休養」第2章を読んでおく。(1時間)
事後学修 【教科書1】「イラスト運動生理学」の第1章の1から4を読む。(2時間)
      
2 A 筋・骨格系と運動(骨格筋の機能がわかる) 事前学修 【教科書2】第2章の3を読んでおく。(2時間)
事後学修 【教科書1】第2章を読む。(2時間)
3 A 筋収縮とATP(筋収縮の仕組みがわかる)
無酸素性のエネルギー供給機構(無酸素性のエネルギー産生を理解する)
生物学や生化学とも共通する内容を思い出す。
事前学修 参考書「臨床栄養ディクショナリー」「イラスト生化学入門」を入手している人は、それらの代謝の単元を読んでおくと役に立ちます。
【教科書1】第2章2と第4章5を読む。(3時間)
 生物学や生化学とも共通する内容を思い出す。
事後学修 ノートを確認しながら【教科書1】第2章を読む。そして自分がどこまでわかるか確認する(2時間)
4 A 有酸素性のエネルギー供給機構(有酸素性のエネルギー産生を理解する) 事前学修 栄養学を履修している人は、栄養学の教科書「スタンダード人間栄養学1基礎栄養学」「ナーシンググラフィカ(4)ー疾病の成り立ち臨床栄養学」のエネルギー供給機構の分野を読んでおくと役に立つ。生物学や生化学で学んだ内容を思い出す。(2時間)
事後学修 ノートの確認と参考書「臨床栄養ディクショナリー」「イラスト生化学入門」の代謝部分で復習する。(2時間)
5 A 運動中の基質・エネルギー代謝(燃焼基質について知る) 事前学修 生化学、栄養学、生理学のテキストで共通の代謝の内容を復習しておく。(2時間)
事後学修 各科目に出てくるエネルギー供給機構の部分を探して読む。(3時間)
6 A 呼吸器と運動(運動時の呼吸機能を理解する) 事前学修 生理学の呼吸器系を復習しておく。(2時間)
事後学修 【教科書1】第4章を読む。(2時間)
7 A 循環器と運動(運動時の循環機能を理解する) 事前学修 生理学の循環器系を復習しておく。(3時間)
事後学修 【教科書1】第5章を読む。(2時間)
8 A 神経系と運動(運動時の体性神経系や自律神経系の働きを理解する) 事前学修 生理学の神経系を復習しておく。(2時間)
事後学修 【教科書1】第3章を読む。(3時間)
9 A 運動処方の基礎と健康維持増進のための運動 事前学修 【教科書1】第8章を読む。(3時間)
事後学修 【教科書2】巻末資料のはじめの3頁分はこの単元授業時にも利用する。(2時間)
10 A 暑熱環境と運動(体温調節について理解する) 事前学修 生理学の循環器系、体温調節の部分を復習しておけば簡単。(2時間)
事後学修 【教科書2】第2章4を読んでおく。(2時間)
11 A 内分泌系と運動(運動時のホルモン分泌変動について理解する) 事前学修 生理学で学んだ内分泌系を復習しておく。(2時間)
事後学修 【教科書1】第10章を読む。(3時間)
12 A 運動と免疫能(運動時の免疫機能について理解する) 事前学修 生理学で学んだ生体防御を復習しておく。(2時間)
事後学修 健康運動指導士テキストの免疫と運動の部分を読み、復習しておく(3時間)
13 A 水中環境と運動(水中環境での身体機能について理解する) 事前学修 循環器系の復習をしておく。(2時間)
事後学修 健康運動指導士テキストの水中環境と運動に関する部分を読む。(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

○修得する資質・能力:知識・理解力【DP-S-1-1】 
・安静時と運動時の身体機能の違いを知り、運動が心身に及ぼす影響について理解する。
・有酸素性、無酸素性のエネルギー供給機構について説明できる。
・運動時の生体反応や運動継続による身体機能の種々適応について理解する。
○修得する資質・能力:態度・志向性【DP-S-3-1】
・健康管理における運動の重要性を知り、適切な健康指導を行う知識を身につける。

科目に関連するディプロマポリシー項目
〇2024年度以降入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科/専攻名称のカリキュラムポリシー下段の
 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 70% 90% 10% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 15% 80% 10% 10% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 15% 40% 30% 30% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 81% 6% 0% 0% 13% 100%

教科書・参考書

<b>授業中に使います.教科書は必ず入手しておくこと。</b>
【教科書1】「イラスト運動生理学 第6版」朝山正己、彼末一之、三木健寿編著 東京教学社
【教科書2】「イラスト健康増進科学概論ー運動・栄養・休養 第2版」今村裕之、沖嶋今日太、角南良幸ほか 東京教学社(これは栄養学、生理学の教科書でもある。)

参考書
「人体の構造と機能 第5版」佐藤昭夫,佐伯由香編原田玲子他著医歯薬出版株式会社(これは生理学の教科書でもある)
[健康運動指導士養成講習会テキスト」(これは全員1年次で購入しているいろいろな科目で使う書籍)
「スタンダード人間栄養学1基礎栄養学」朝倉書店五明紀春、渡辺早苗、小原郁夫、山田哲雄(これは栄養学の教科書)
「臨床栄養ディクショナリー」山本みどり、佐々木公子編集メディカ出版
「イラスト生化学入門ー栄養素の旅ー 第4版」相原英孝、大森正英ほか東京教学社(これは生化学の教科書)

オフィスアワー

月曜4時限目、(1ー210)(ゼミの実施時間決定後変更の可能性がある。その場合掲示するので確認してください)
学内外の用務によりオフィスアワーでも教員が教員室に不在の可能性があります。

その他

・内容に応じて使うので、特にいらないという指示のない限り「イラスト運動生理学 」と「イラスト健康増進科学概論ー運動・栄養・休養 」の二册を授業にもってくること。
・授業回数の三分の二以上の出席がない場合(例13回の授業ならば9回以上の出席が必要)試験を受けても不合格となる。
・生理学を基礎とした応用科目なので、生理学を既に履修し生理学のテキスト「人体の構造と機能」を自習でもすべて読んで、理解度が高いと非常に学習しやすい。不安のある人はできるだけ生理学のテキストをじっくり読み、忘れていることや自分の知らないことが出てきたら必ず生理学の教科書で調べておくようにすると運動生理学がわかりやすくなる。その他生化学と栄養学の内容も非常に関係が強いので学習しておくことを勧める。

実務経験のある教員による授業科目

該当しない。