2025年度後期情報社会と情報倫理

曜日・時限 水曜日6時限 期別 後期 週時間数 2
ナンバリング FL210125,FS210126,FY210126,HB210112,HW210112
開講学科等 医療福祉工学部-医療福祉工学科
医療福祉工学部-理学療法学科
医療福祉工学部-健康スポーツ科学科
医療健康科学部-医療科学科
医療健康科学部-理学療法学科
医療健康科学部-健康スポーツ科学科
総合情報学部-デジタルゲーム学科
総合情報学部-ゲーム&メディア学科
総合情報学部-情報学科
教員名 大村 基将
大村 基将
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e5%a4%a7%e6%9d%91%e3%80%80%e5%9f%ba%e5%b0%86

教員情報データベースに遷移します

目的

コンピュータおよびコンピュータネットワークの急速な発展は、情報化を急速に進め、社会を情報の力が社会を動かす大きな要素となる社会(情報社会)へと変化させた。このことは、我々に多大な恩恵を与えるとともに、この社会固有の問題点を生んだ。
本講義は,情報社会に生きる我々が互いに快適かつ安全に生活を営むための規律および規範(情報倫理)を理解し、これに基づいて情報社会に参画できる資質を養うことを目的とした講義である。
講義では、実際の情報技術、知的財産,情報の取り扱いに関連した法令,ネットワーク犯罪事例などを取り上げながら、情報社会がもたらす利と害の理解や、他者の権利を尊重の態度の育成を図る。
また、ディスカッションやロールプレイングなどを通して、情報にまつわるトラブルの回避や情報の活用方法のあり方を判断し、適切な行動を選択するための能力を養う。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 遠隔A ガイダンス
-情報・情報社会・情報倫理・情報モラル
事前学修 シラバスの内容を確認する。
教科書の0章を読み、内容をまとめる。
(2時間)
事後学修 情報・情報社会・情報倫理・情報モラルの意味を復習する。
(2時間)
2 遠隔A,B ・個人情報とその取り扱い1
-個人情報とは何か,個人情報はなぜ流出するのか,秘密保持契約
-個人情報保護法,プライバシー侵害,肖像権,名誉毀損
事前学修 教科書1章(1.1-1.3)の内容を読み、内容をまとめる(2時間)
教科書1章(1.3-1.5)の内容を読み、内容をまとめる(2時間)
事後学修 個人情報・秘密保持契約を復習し正確に理解する。(2時間)
プライバシー侵害・個人情報保護法等を復習し,これらの侵害が自身および他者に与える影響を考える。
(2時間)
3 遠隔A,B 創作物に対する権利
-知的財産権
-産業財産権
-著作権
事前学修 教科書2章(2.1,2.2)の内容を読み、内容をまとめる(2時間)
事後学修 知的財産権・産業財産権を復習し,自らの研究分野等での事例を調査する。
(2時間)
4 遠隔A,B,C デジタル時代の著作権
-著作権の侵害
-著作物の利用
-著作隣接権
事前学修 教科書2章(2.3-2.5)の内容を読み、内容をまとめる(2時間)
事後学修 著作権を復習し,他社の著作権を侵害しない・侵害されない為にどうすればいいかを整理する。
(2時間)
5 遠隔A 社会生活における情報
-ビジネス,公共サービスの変化
-生活スタイルの変化,健康面への影響

ネット社会とコミュニケーション
-ソーシャルメディアと情報共有
-情報発信の責任とマナー
事前学修 教科書3章の内容を読み、内容をまとめる(2時間)
事後学修 情報化が社会にもたらした変化を整理する。
健康面への影響を考慮した生活スタイル(生活空間)のあり方を検討する。
ソーシャルメディアの特性をふまえて、活用時の注意点や危険性を整理する。(2時間)
6 遠隔A 情報社会を支える技術
-通信・暗号化技術
-ユピキタスコンピューティング
-IoT
事前学修 配布資料(Moodleにて配布)を確認し、資料内に示す情報機器の主要技術について調査する(2時間)
事後学修 情報技術の概要を覚えるとともに、各種技術を適切に利用するために、自身がどのような取り組みをすべきかを検討する。
(2時間)
7 遠隔A 前半のまとめ・小テスト 事前学修 これまでに作成したノートを整理しながら、前半部での学習内容をまとめる。
(3時間)
事後学修 自己採点を行い、間違えた箇所を復習する。
(3時間)
8 遠隔A ビジネスと情報
-電子商取引
-インターネットショッピング
-企業における情報管理と運用
事前学修 教科書4章の内容を読み、内容をまとめる(2時間)
事後学修 ビジネスにおける情報化の現状をふまえ、それらを利用する個人が心得るべき事柄や、消費者保護についてまとめる。(2時間)
9 遠隔A,B インターネットの被害と対策1
-サイバー犯罪の概要と近年の傾向
-コンピュータウイルス被害
-不正アクセス被害
事前学修 教科書7章(7.1)および8章(8.2)の内容を読み、内容をまとめる(2時間)
教科書7章(7.2)および8章(8.1,8.3)の内容を読み、内容を確認する(2時間)
事後学修 コンピュータウイルスの種類と、それに応じた適切な対処法をまとめる。(2時間)
不正アクセス被害の原因と対策を対応づけて整理する。(2時間)
10 遠隔A,B,C インターネットの被害と対策3
-セキュリティ対策
-ネット詐欺/違法販売/出会い系サイト
-個人情報の流出・リベンジポルノ問題など
事前学修 教科書7章(7.3-7.5)の内容を読み、内容を確認する(2時間)
事後学修 インターネットを使った詐欺や違法販売等が横行する原因を推察し,日常的にこれらの犯罪被害を受けないための予防と対処方法を検討する(2時間)
11 遠隔A,B ネット社会とコミュニケーション
-ソーシャルメディアと情報共有
-情報発信の責任とマナー
事前学修 教科書6章の内容を読み、内容を確認する(2時間)
事後学修 SNS等を利用する利点と欠点を整理し、自他共に問題に巻き込まれない(巻き込まない)ための行動を考え、自身が現在行なっているネット利用が適正であるかを見直す(2時間)
12 遠隔A,B 情報倫理・情報セキュリティ教育
-セキュリティ・ポリシー
-企業内情報セキュリティ教育
-学校における情報倫理教育
事前学修 教科書5章(7.1)および8章(8.2)の内容を読み、内容を確認する(2時間)
事後学修 自身が情報倫理および情報セキュリティの教育担当となった場合に、どのような順序で何を指導すべきであるかをまとめる(2時間)
13 遠隔A 後半のまとめ・小テスト
総括
事前学修 これまでに作成したノートを整理しながら、後半部での学習内容をまとめる。(2時間)
これまでに学んできた内容を,「自分を守るために」と「他者の権利を犯さないために」に整理する。
(2時間)
事後学修 自己採点を行い、間違えた箇所を復習する。(2時間)
これまでに学んできた内容を,日常生活の中で活用できるようにする。
(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

科目に関連するディプロマポリシー項目
〇2024年度以降入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科/専攻名称のカリキュラムポリシー下段の
 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。

〇修得する資質・能力:知識・理解力、応用力【DP-L-1-1】【DP-Y-1-1】
・他者の権利を犯さないために,知的財産権について理解し,正しい取扱いができる。
・自分を守るために,個人情報等の重要情報について理解し,正しい取扱いができる。
・自分を守るために、現在のインターネットの脅威について理解し,予防と対処ができる。

〇修得する資質・能力:コミュニケーション力【DP-L-2-1】【DP-S-2-1】【DP-S-2-2】【DP-Y-2-1】
・情報社会を支える技術などを踏まえて、その活用方法や問題点を他者に説明できる。

〇修得する資質・能力:態度・志向力【DP-L-3-3】【DP-S-3-2】【DP-Y-3-1】
・ICTの進化や社会情勢の変化をふまえて、これからの情報モラルや情報に関する倫理のあり方を考察することができる。

〇修得する資質・能力:創造力【DP-L-4-1】【DP-S-4-1】【DP-Y-4-1】
・利用者、利用できるICT資産、および社会からの要請や倫理規範などを総合的に加味し、状況に合わせた情報利用のための施策を検討することができる。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 50% 50% 30% 20% 100%
小テスト、小論文 20% 60% 30% 10% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 20% 30% 30% 30% 10% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 10% 50% 50% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 43% 27% 7% 16% 7% 100%

教科書・参考書

<教科書>
情報教育学研究会・情報倫理教育研究グループ編著
「インターネットの光と影Ver.6-被害者・加害者にならないための情報倫理入門-」(北大路書房)

・補足資料を必要に応じてMoodleを用いて配布する。

オフィスアワー

開設時間:毎週月曜日13:10~13:50
開設場所:Meetによるオンライン実施(リンク等はMoodleに記載)
※授業期間外,あるいはオフィスアワーの時間以外に質問などがある場合は,あらかじめアポイントを取るようにしてください。
※質問等がある場合、授業終了後、直接質問を受け付けます。また、 Moodle,電子メールでの質問も受け付けます。



その他

■フィードバック
・提出課題・小テストについてはチェックの上、必要に応じてmoodleを用いてコメントを行う。
 (授業中の指示に従い確認・対応を行うこと)
・試験方法等については授業内の動画等で指示する。必ず確認すること

■評価不能判定(E判定)について
以下を満たしたものは、E判定とする。
-定期試験を未受験のもの
-欠席回数が4回以上となった者
-授業中に課した課題(レポートなど)が3回以上未提出の者

実務経験のある教員による授業科目

ソフトウェア開発を主事業とする企業にて勤務経験のある教員が、その経験を生かして、業務上で発生しうるインシデントやその対策についての解説などを交えながら指導する。