2025年度後期精神医学

曜日・時限 木曜日1時限 期別 後期 週時間数 2
ナンバリング FS330605
開講学科等 医療福祉工学部-健康スポーツ科学科
医療健康科学部-健康スポーツ科学科
教員名 大西 理恵子
大西 理恵子

目的

精神医学は全ての人にとって身近な学問である。その対象は乳児から高齢者まで、そして医療・福祉・教育・産業・家庭など全ての年齢・対象に及ぶ。また、スポーツを精神医学的支援に応用したり、反対に精神医学的・臨床心理学的知見をスポーツに応用しようとする研究も活発になっている。
本講義では、精神医学の基礎的な知識や視点を身につけ、スポーツや日常生活の活動に応用できるようになること、精神的健康を守り促進する行動や考え方を実践できるようになることを目的とする。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A 精神医学の基礎 事前学修 精神医学的な問題としてどのようなものがあるか、また脳機能と精神的問題との関連について調べておく。(2時間)
事後学修 現代社会における精神医学的課題をまとめ、どのように取り組むことが必要かを考えてくる。(2時間)
精神症状と脳の関連についてまとめ、どのような対策や支援ができるかを考えてくる。(2時間)
2 A こころの問題①ストレス関連障害 事前学修 ストレスとは何か(定義・概要)をまとめ、PTSDの症状・経過について調べておく。(2時間)
事後学修 ストレスやPTSDなどのストレス関連疾患に対してどのような支援ができるか考えてくる。(2時間)
3 A こころの問題②気分の障害 事前学修 うつ病の症状や経過について調べておく。(2時間)
事後学修 うつ病に対してどのような支援ができるか考えてくる。(2時間)
4 A こころの問題③不安の障害 事前学修 不安症の症状や経過について調べておく。(2時間)
事後学修 不安症に対してどのような支援ができるか考えてくる。(2時間)
5 A こころの問題④物質関連障害/摂食障害
事前学修 物や人、行動に対する依存の症状や経過について調べておく。(2時間)
事後学修 依存症や摂食障害に対してどのような支援ができるか考えてくる。(2時間)
6 A こころの問題⑤統合失調症 事前学修 統合失調症の症状や経過について調べておく。(2時間)
事後学修 パーソナリティ障害や統合失調症に対してどのような支援ができるか考えてくる。(2時間)
7 A こころの問題⑥性別違和/性に関連する課題
事前学修 LGBTQなどの言葉の意味や特徴について調べておく。(2時間)
事後学修 性や性別に関する社会的障壁に対してどのような取り組みができるか考えてくる。(2時間)
8 A こころの問題⑦発達障害 事前学修 発達障害(SLD・ADHD・ASDなど)の各特徴について調べておく。(2時間)
事後学修 発達障害や発達的な困難感を抱える人に対してどのような支援ができるか考えてくる。(2時間)
9 A こころの支援①力動的精神療法 事前学修 力動的精神療法の概要について調べておく。(2時間)
事後学修 力動的精神療法の理論を日常の課題に応用する。(2時間)
10 A・C こころの支援②人間性中心療法 事前学修 人間性中心療法の概要について調べておく。(2時間)
事後学修 人間性中心療法の理論やカウンセリングの技法を日常の課題に応用する。(2時間)
11 A・C こころの支援③認知行動療法―行動へのアプローチー 事前学修 行動療法の基礎理論(学習理論など)について調べておく。(2時間)
事後学修 認知行動療法における行動的技法を日常の課題に応用する。(4時間)
12 A・C こころの支援④認知行動療法―思考と気分へのアプローチー 事前学修 認知療法の概要について調べておく。(2時間)
事後学修 認知行動療法における認知的技法を日常の課題に応用する。(4時間)
13 A・C こころの健康のための支援を考える 事前学修 これまでの内容を復習しておくとともに、精神医学領域においてスポーツがどのように活用されているか調べてくる。(2時間)
事後学修 青年期に起こりやすい問題を取り上げ、多様な視点を取り入れた支援策を考える。(2時間)
日常行っている活動やスポーツを心の支援に応用する方法について考えてくる。(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇修得する資質・能力:知識・理解、応用力【DP-S-1-1】
 ・精神医学の基礎について理解できる。
 ・精神的問題の症状・原因・関連する要因について理解し、説明できる。
 ・精神的問題への支援の在り方について理解し、実践できる。
〇修得する資質・能力【DP-S-4-1】
 ・こころの問題やその支援にどのようにスポーツを応用できるか、また精神的健康の維持増進の方法を考えることができる。

科目に関連するディプロマポリシー項目
〇2024年度以前の入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科名称のカリキュラムポリシー下段の
 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 60% 60% 40% 100%
小テスト、小論文 20% 80% 20% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 20% 50% 30% 20% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 62% 34% 0% 4% 0% 100%

教科書・参考書

適宜資料を配布する。
参考文献については、授業で紹介する。

オフィスアワー

木曜日17:00~18:30(1号館2階 1‐201教員室)
※上記時間帯に、総合学生支援センターの面談業務等で不在のことがあります。急ぎの場合は、総合学生支援センター受付に伝言(9:00~17:00)、または研究室のドアに名前と連絡先を残してください。

その他

*講義資料は、Moodle上で配布します。授業までに各自で確認し、必要であれば印刷してください。
*授業時間内に、理解度確認のための小テストを実施します。
*授業回数の3分の2以上の出席がない場合、評価対象外(E評価:放棄)となります。
*質問や課題への回答・解説については、原則として授業時間内にフィードバックします。

実務経験のある教員による授業科目

公認心理師・臨床心理士として医療・産業・教育(学生相談)等の臨床経験を持つ教員が、精神医学的課題や疾病、心理的支援の方法について講義する。