2025年度後期生体計測装置学実習

曜日・時限 水曜日3時限,水曜日4時限,水曜日5時限 期別 後期 週時間数 6
ナンバリング FL331205
開講学科等 医療福祉工学部-医療福祉工学科
医療健康科学部-医療科学科
教員名 日坂 真樹
日坂 真樹
職務履歴

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松村 雅史
松村 雅史
職務履歴

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長倉 俊明
長倉 俊明
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目的

生体計測装置学に関連する基礎知識と実践力とを養成するために,X線CTやMRI,超音波診断層値に関する講義や,心電図,血圧モニタリング,超音波を用いた人体の構造観察,溶液濃度計測や二酸化炭素濃度計測などの生体計測について学び,理解できるようになることを目的とする。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A,C 生体計測装置学実習の講義内容(講義全体の概要)と評価方法等の説明
画像処理の基礎,X線画像,CT
(この実習は1回3コマの連続で行う。)
事前学修 シラバスで本授業の目的,授業計画,到達目標を知る。画像処理技術,X線画像,CTについて予習する。
(1時間)
事後学修 実験データ・課題をまとめ,レポートを作成する。
(2時間)
2 遠隔A,C 磁気共鳴映像法(MRI) 事前学修 磁気共鳴映像法について予習する。
(1時間)
事後学修 実験データ・課題をまとめ,レポートを作成する。
(2時間)
3 遠隔A,C 医用画像システム 事前学修 医療情報システム・画像診断について予習する。
(1時間)
事後学修 実験データ・課題をまとめ,レポートを作成する。
(2時間)
4 C 心電図,光電脈波の計測システムの試作(回路製作とビジュアルプログラミング) 事前学修 心電図,光電脈波について予習する。
(1時間)
事後学修 実験データをまとめ,レポートを作成する。
(2時間)
5 C 脈波伝搬時間と血圧のモニタリング(血管硬化度と生活習慣) 事前学修 脈波伝搬時間と血圧計測について予習する。
(1時間)
事後学修 実験データをまとめ,レポートを作成する。
(2時間)
6 C 情報通信の基礎,生体情報のワイヤレスモニタリング
筋活動(EMG)利用したワイヤレスインターフェイス
事前学修 情報通信について予習する。
脳-神経系について解剖・生理学的知識を予習する。
(1時間)
事後学修 実験データをまとめ,レポートを作成する。
(3時間)
7 C 超音波診断装置による臓器の描出 事前学修 解剖学について十分に予習する
(1時間)
事後学修 断層像による解剖学を復習する。
(2時間)
8 C 超音波診断装置による臓器の定量的計測と評価法 事前学修 臓器と血管の解剖学について予習する。
(1時間)
事後学修 断層像による解剖学を復習する。
(2時間)
9 C 超音波診断装置による超音波ドップラによる計測と評価法
超音波診断装置による臓器の超音波による総合的評価法
事前学修 臓器と血管の解剖学と生理学について予習する。
臓器の解剖学と病理学について予習する。
(1時間)
事後学修 循環生理学と解剖学,ドプラ効果,解剖学と病理学的相違について復習する。
(3時間)
10 C 濃度計測(ランベルト・ベールの法則を用いた溶液濃度や二酸化炭素濃度の計測,光源と光検出器の製作) 事前学修 ランベルト・ベールの法則について復習する
(1時間)
事後学修 濃度測定実験のデータをまとめ,レポートを作成する
(2時間)
11 C 各種医用センサーの特性(サーミスタ,サーモパイル,熱電対,CdS,PD) 事前学修 各種医用センサーについて予習する。
(1時間)
事後学修 医用センサーの実験データおよび物理原理をまとめ,レポートを作成する。
(2時間)
12 C 波形処理(加算平均処理,移動平均処理,FFT)
事前学修 波形処理について予習する。
(1時間)
事後学修 測定波形データをまとめ,レポートを作成する。
(3時間)
13 A 実習の総括 事前学修 生体計測装置学実習の実習内容について復習する。(3時間)
事後学修 生体計測装置学実習の実習内容についてまとめる。(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

 〇 修得する資質・能力: 知識・理解力、応用力 【DP-L-1-1】【DP-L-1-2】【DP-L-1-3】 
・ 心電図,光電脈波,および脈波伝搬時間と血圧モニタリングについて理解できる。(松村)
・ 人体の構造と生理学的機能を理解し,さらに構造異常の評価と機能異常の評価基準を理解できる。(長倉)
・ 光の特性,各種医用センサー,濃度計測,波形処理について説明できる。(日坂)

〇 修得する資質・能力: コミュニケーション力【DP-L-2-1】【DP-L-2-2】
・ 実習を通じて,実習レポートをまとめる適切にまとめることができる。
・ 生体計測装置の計測原理について理解し,それを応用する力を習得する。

〇 修得する資質・能力: 態度・志向力【DP-L-3-2】
・ 生体計測装置学に関連する実験を真面目に取り組み,主体的に学習する。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 10% 40% 10% 30% 20% 100%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 60% 40% 20% 30% 10% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 30% 40% 20% 30% 10% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 40% 19% 30% 6% 5% 100%

教科書・参考書

参考書:授業冒頭に指示する。
解剖生理学佐藤達夫・苫米地孝之助・五島孜郎ほか著(長倉)
解剖生理学MINORTEXTBOOK解剖学改訂10版清木勘治(長倉)
石原謙ほか臨床工学講座「生体計測装置学」医歯薬出版(松村)
実験資料を随時配布する。(日坂)

オフィスアワー

生体計測装置学実習の中で質問は随時受け付ける。
学内外の用務のため,オフィスアワーでも教員が教員室に不在の可能性があります。
随時,電子メールで質問を受け付けます。

その他

関数電卓を準備すること。
実験中は名札を着用すること。
基礎医学実習室では白衣,名札を着用すること。
センサの原理を理解するための基礎知識として,基礎物理学,電気回路および数学関連の知識を必要とするので,ME基礎実習,電子回路学などの関連科目も学修すること。
実習レポートが1通以上未受理の者は不合格となる。
Moodleを必ず確認すること。

実務経験のある教員による授業科目

医師として実務経験を有する教員(長倉):内科医でもある担当教員の指導により,受講学生は臨床現場での急変,シャント閉塞,穿刺失敗,出血,腎不全,心不全,動脈硬化のレベル診断などをできるようになる。