2025年度前期生体機能代行装置学1

曜日・時限 木曜日1時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング FL331301
開講学科等 医療福祉工学部-医療福祉工学科
医療健康科学部-医療科学科
教員名 小出 卓哉
小出 卓哉
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e5%b0%8f%e5%87%ba%e3%80%80%e5%8d%93%e5%93%89

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目的

生体機能代行装置学1では、臨床工学技士の主要業務である呼吸、循環、代謝を代行する装置やデバイス、技術について理解することができる。
・呼吸療法は、救急医療から慢性期医療さらに在宅医療と幅広い分野に必要な治療法であることを知り、呼吸生理、呼吸不全の病態から呼吸療法の目的や原理について理解できるようになることを目的とする。
・体外循環では、心臓手術・大血管手術の際に使用され人命に直結する人工心肺の理論及び病態の基礎知識を学ぶ。これより、人工心肺のデバイス、原理、構成の基礎理論と実際、人工心肺における病態生理について理解できるようになることを目的とする。
・代謝では、血液浄化法の原理について学び、その治療システムならびに臨床応用について理解できるようになることを目的とする。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A 呼吸療法総論について 事前学修 教科書1章を読み呼吸療法総論について予習する。(2時間)
事後学修 問題演習で、できなかった点を復習する。(2時間)
2 A 呼吸生理(肺機能)と呼吸不全(血液ガス) 事前学修 教科書2章の2を読み呼吸生理について予習する。(3時間)
事後学修 問題演習で、できなかった点を復習する。(3時間)
3 A 呼吸神経系について 事前学修 教科書3章を読み呼吸神経系について予習する。(2時間)
事後学修 問題演習で、できなかった点を復習する。(2時間)
4 A 呼吸機能検査 事前学修 教科書2章を読み呼吸機能検査について予習する。(2時間)
事後学修 問題演習で、できなかった点を復習する。(2時間)
5 A 酸素療法の基礎 事前学修 教科書4章の1を読み酸素療法について予習する。(2時間)
事後学修 問題演習で、できなかった点を復習する。(2時間)
6 A 人工心肺の概念と各種体外循環法(心臓弁膜症、虚血性心疾患、大動脈疾患)
人工心肺システムの構成(人工心肺回路、血液濃縮器、心筋保護液供給装置)
事前学修 人工心肺を使用する心・血管疾患・人工心肺回路について予習する。(3時間)
事後学修 授業中に出した課題をレポートする。(3時間)
7 A 人工心肺の実際(充填液、血液抗凝固療法、送血・脱血カニューレ) 事前学修 人工心肺回路の充填液、血液抗凝固療法について予習する。(2時間)
事後学修 授業中に出した課題をレポートする。(2時間)
8 A 人工心肺の病態生理(血液希釈、適正灌流量、低体温) 事前学修 血液希釈、適正灌流量、低体温について予習する。(3時間)
事後学修 授業中に出した課題をレポートする。(3時間)
9 A 患者管理(体外循環装置のモニタリング) 事前学修 機械側および生体側の人工心肺のモニタリングについて予習する。(2時間)
事後学修 授業中に出した課題をレポートする。(2時間)
10 A ガイダンス、各種血液浄化法のシステム、血液透析療法に必要なデバイス
腎臓と腎不全、透析療法の現況
事前学修 血液浄化法と透析療法および腎臓の構造と機能について予習する。(3時間)
事後学修 授業中に出した課題をレポートする。(3時間)
11 A ダイアライザ(構造、滅菌、膜素材) 事前学修 ダイアライザについて予習する。(2時間)
事後学修 授業中に出した課題をレポートする。(2時間)
12 A 透析液(組成、清浄化) 事前学修 透析液について予習する。(2時間)
事後学修 授業中に出した課題をレポートする。(2時間)
13 A 透析装置(多人数用装置、個人用装置)の構造と安全管理 事前学修 透析装置について予習する。(2時間)
事後学修 授業中に出した課題をレポートする。(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

修得する資質・能力:知識、理解力【DP-L-1-1】
・呼吸療法の原理,システムを理解し説明できる.
・呼吸療法装置の使用?的を理解し,病態との関連を説明できる.

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 70% 100% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 30% 100% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 100% 0% 0% 0% 0% 100%

教科書・参考書

臨床工学テキス ト生体機能代行装置学-血液浄化-第2版(編著:海本浩一 東京電機大学出版局)

臨床工学講座 生体機能代行装置学呼吸療法装置(編集:廣瀬稔 医歯薬出版)
講義時にパワーポイントやビデオを使用し、プリントを配布する。

臨床工学講座生体機能代行装置学体外循環装置(編集:見目恭一 医歯薬出版)
講義時にプリントを配布する。

オフィスアワー

授業期間中
月曜日11:00~13:00:8号館3階・305研究室(橘)
随時:8号館4階・8-405研究室(小出)

授業期間外およびオフィスアワーの時間外でも、質問等があれば上記研究室に訪ねてくること。また、メールでも受け付けます。
学内外の用務のため、オフィスアワーでも教員室に不在の可能性があります。

その他

1. 講義内容に関連した小テストを、原則として、毎回、出題します。小テストの出題はMoodleによって行います。小テストの解答は指定された期限までにMoodleから提出すること.
2.教科書のほか、プリント配布などによって講義を進める.
3.他の人の授業の妨げになる行為をし、かつ注意に従わなかった場合、定期試験の受験を認めないことがある.
4.欠席回数が3回以上の場合、定期試験(または、レポート試験)を受験したとしても、E評価とすることがある.
5.定期試験(または、レポート試験)が未受験の場合,E評価とする.
6.メールやMoodleなどによる授業(講義)等に関する連絡を必ず確認すること.

実務経験のある教員による授業科目

当該科目では、臨床で実務経験のある臨床工学技士3名が各専門分野について授業を行う。