2025年度前期情報メディア論

曜日・時限 火曜日6時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング HT430806
開講学科等 総合情報学部-情報学科
教員名 津川 知朗
津川 知朗
職務履歴

目的

近年、インターネットの普及にともなって接する事のできる情報が飛躍的に増大している。特に、Twitter、Facebook、Instagram、TikTok等のソーシャルメディア(SNS)と呼ばれるサービスが本格的に普及し始めて以降、それまでマスメディア等からの情報を受け取るのみであった人達でも積極的に情報発信を行える時代となってきた。しかし、これに伴って不用意な発言や不適切な画像、あるいは違法なコンテンツの投稿等が原因となって、日常生活に重大な支障を来すような問題に発展する事例も増えてきている。本授業では、インターネット上において安全に情報収集、および情報発信を行うためのルールやマナーを学び、前述した問題を引き起こさないような知識を身に着ける事を目的とする。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 遠隔A イントロダクション
(この授業で扱う情報メディア論、特に「情報リテラシー」とは何かを説明し、今後どのような問題とその対策について検討していくのかについて簡単に紹介する)
事前学修 シラバスの内容を熟読する。また情報リテラシーとは何か、現在の自分が知っている事について事前に整理しておく(2時間)
事後学修 情報リテラシーと言うテーマについて、事前に整理した内容と講義内容に差異がなかったかどうかを確認する(2.7時間)
2 遠隔A 情報化社会の現状とインターネットの影響
(インターネットが普及した事によって接する事のできる情報がどれだけ増えたのか、いくつかの具体的な事例を交えながら説明する)
事前学修 普段、インターネットを利用して何を行っているか列挙してみる(2時間)。
事後学修 インターネットが普及した事によって、自分が便利になった点について検討する(2.7時間)。
3 遠隔A ソーシャルメディア(SNS)の動向
(近年、急速に普及しているSNSと呼ばれるサービスについての概要と代表的なサービスを紹介する)
事前学修 ソーシャルメディアと呼ばれるサービスを列挙してみる(2時間)。
事後学修 講義で紹介したソーシャルメディアサービスの利点、欠点を検討する(2.7時間)。
4 遠隔A SNSにおける炎上に関するトラブル事例
(各種SNSで発生している問題に関して、主に炎上と呼ばれる現象に焦点を当てて実例を交えて紹介し、その対策法を検討する)
事前学修 SNSでの炎上事例について、事前調査してみる(2時間)。
事後学修 講義中で紹介された内容を参考に、利用しているSNS設定等を見直す(2.7時間)。
5 遠隔A SNSにおける情報漏洩に関するトラブル事例
(各種SNSで発生している問題に関して、主にプライバシー情報の漏洩に焦点を当てて実例を交えて紹介し、その対策法を検討する)
事前学修 SNS上でのプライバシー情報の漏洩事例について事前調査してみる(2時間)。
事後学修 講義中で紹介された内容を参考に、利用しているSNS設定等を見直す(2.7時間)。
6 遠隔A ソーシャルメディアと携帯端末の発達
(スマートフォン等の携帯端末の発展・普及によってソーシャルメディアへの関わり方がどのように変化したか、また、携帯端末から利用する上で問題になる点について説明する)
事前学修 ソーシャルメディアの内、特に携帯端末でよく利用するものは何か検討する(2時間)。
事後学修 スマートフォン等の設定を見直す(2.7時間)。
7 遠隔A 情報化社会のルールとマナー
(インターネット上で自分の意見等を投稿する際に守らなければならないルールやマナーについての概要を説明する)
事前学修 インターネット上で情報発信をする際に気を付ける事を検討する(2時間)。
事後学修 事前学習で検討した項目は十分であったかどうか確認する(2.7時間)。
8 遠隔A インターネットにおける誹謗・中傷問題
(匿名掲示板等で問題となった中傷問題についての実例を紹介し、その対策方法を検討する)
事前学修 インターネット上で誹謗・中傷が問題となった事例を事前調査してみる(2時間)。
事後学修 誹謗・中傷の加害者にも被害者にもならないための自衛方法を検討する(2.7時間)。
9 遠隔A コンテンツの著作権
(P2Pシステムや動画サービスへの違法アップロード、文章の無断転載等に関して実例を紹介し、その対策方法を検討する)
事前学修 コンテンツの著作権が問題となった事例を事前調査してみる(2時間)。
事後学修 自分がこれまでに問題のある投稿を行っていないかどうか確認する(2.7時間)。
10 遠隔A マスメディアとインターネットメディア
(旧来から存在するマスメディアやインターネットが普及した事によって新たに登場したメディアについて紹介し、接する事のできる報道等の情報がどれくらい増大したのか説明する)
事前学修 情報収集の際によく利用しているサイトやサービスを列挙してみる(2時間)。
事後学修 マスメディアと新たに登場したメディア、それぞれの利点・欠点について検討する(2.7時間)。
11 遠隔A 情報の収集・選択
(インターネットに存在する膨大な情報の中から信頼性のある情報を収集・選択していくにはどうれば良いか検討する)
事前学修 デマが問題となった事例について事前調査してみる(2時間)。
事後学修 情報を収集・選択する際の心掛けについて検討する(2.7時間)。
12 遠隔A 情報セキュリティ
(インターネット上で作成する様々なサービスのアカウントについて、パスワードや入力した各種個人情報の管理方法について説明する)
事前学修 パスワードを管理する際に、自分で気を付けている事を検討してみる(2時間)。
事後学修 自分の各種アカウントの設定を見直す(2.7時間)。
13 遠隔A まとめ
(これまでの講義で紹介してきた内容について、特に重要とされる事項について再度確認をすべく、まとめていく)
事前学修 これまでの講義内容を自分自身で振り返ってみる(2時間)。
事後学修 これまでに講義で紹介した事例を基に、自分が各種インターネットサービスを利用する上で気を付けるべき点について検討する(2.7時間)。

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

<修得する資質・能力(ディプロマポリシー)>
- 知識・理解力,応用力【DP-T-1-1】

1.ソーシャルメディアの動向を理解し、適切な情報発信を行うための知識を身に着ける。
2.インターネット上で守らなければならないルールやマナーを理解する。
3.インターネット上に存在する膨大な情報の中から必要なものを効率的に収集・選択する方法を身に着ける。
4.アカウント情報や各種個人情報を守るための管理方法を身に着ける。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 50% 50% 50% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 50% 20% 10% 20% 30% 20% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 35% 30% 10% 15% 10% 100%

教科書・参考書

教科書:毎回、授業内容についての資料を配布する。

参考書:
・情報活用学入門,大嶋淳俊著,学文社
・統計と言う名のウソ,ジョエル・ベスト著,白揚舎

オフィスアワー

非常勤のため大学に出勤していない。
そのため、質問等は原則としてメールで受け付ける事とする。

その他

実務経験のある教員による授業科目