2025年度前期集中コミュニケーション論

曜日・時限 不定期その他 期別 前期集中 週時間数 2
ナンバリング FL130401,FS130401,FY130401
開講学科等 医療福祉工学部-医療福祉工学科
医療福祉工学部-健康スポーツ科学科
医療健康科学部-理学療法学科
医療健康科学部-健康スポーツ科学科
健康情報学部-健康情報学科 医療工学専攻
健康情報学部-健康情報学科 理学療法学専攻
健康情報学部-健康情報学科 スポーツ科学専攻
教員名 白川 雅之
白川 雅之
職務履歴

目的

本講義では、社会心理学で明らかにされてきた理論を中心に講義で学び、それらの理論を体験するワークを行うことによって、他者との良好な人間関係を築くためのコミュニケーションスキルを習得し、それが実社会で活かせることを目標とします。3日間の集中講義のなかで、各日の最後の時間に小論文を作成するとともに、最終日の最後の時間では、まとめとしての小論文を作成します。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A,C オリエンテーション、コミュニケーションとは、印象形成 事前学修 シラバスを読んでくる。教科書1~6ページを読んでおく。(2時間)
事後学修 注意事項を確認するともに、コミュニケーションの定義と印象形成のしくみを復習する。この中で、わからないことを整理し、質問できるようにする。(2時間)
2 A,C 対人認知と対人魅力 事前学修 教科書7~24ページを読んでおく。(3時間)
事後学修 対人認知に関わる要因と、対人魅力の構成要素を復習する。この中で、わからないことを整理し、質問できるようにする。(3時間)
3 A,C 親密な人間関係、友情と孤独 事前学修 教科書25~44ページを読んでおく。(2時間)
事後学修 恋愛の成立と進展に関する理論や、友人関係の機能について復習する。この中で、わからないことを整理し、質問できるようにする。(2時間)
4 A,C 対人コミュニケーション、非言語的コミュニケーション、小論文作成 事前学修 教科書45~56ページを読んでおく。(2時間)
事後学修 対人コミュケーションの過程について復習するとともに、非言語的コミュニケーションの機能を実際にどのように役立てることができるかについて考える。この中で、わからないことを整理し、質問できるようにする。(2時間)
5 A,C,F 自分自身について知る、効果的なコミュニケーション 事前学修 教科書57~66、157~164ページを読んでおく。(3時間)
事後学修 アサーションや積極的傾聴法について復習する。この中で、わからないことを整理し、質問できるようにする。(3時間)
6 A,C 態度と説得 事前学修 教科書66~77ページを読んでおく。(2時間)
事後学修 態度の概念や認知的不協和理論について復習する。この中で、わからないことを整理し、質問できるようにする。(2時間)
7 A,F 説得的コミュニケーション 事前学修 教科書66~77ページを読んでおく。(2時間)
事後学修 説得に関する様々な技法を復習する。この中で、わからないことを整理し、質問できるようにする。(2時間)
8 A,C ストレスと人間関係、小論文作成 事前学修 教科書179~200ページを読んでおく。(3時間)
事後学修 ストレスの性質やストレスに対する対処方法を復習する。この中で、わからないことを整理し、質問できるようにする。(3時間)
9 A,C マス・コミュニケーションの影響とコンピューターコミュニケーション 事前学修 教科書78〜94ページを読んでおく。(3時間)
事後学修 マス・メディアが生むゆがみや偏り、コンピューターコミュニケーションの特徴について復習する。この中で、わからないことを整理し、質問できるようにする。(3時間)
10 A,C 集団の中での個人 事前学修 教科書95~103ページを読んでおく。(2時間)
事後学修 援助行動や社会的促進・抑制について復習する。この中から、わからないことを整理し、質問できるようにする。(2時間)
11 A,C 集団のしくみと影響 事前学修 教科書104~112ページを読んでおく。(2時間)
事後学修 集団のしくみや同調行動について復習する。この中で、わからないことを整理し、質問できるようにする。(2時間)
12 A,C 集団間の利害の対立 事前学修 教科書113~128ページを読んでおく。(2時間)
事後学修 集団の形成と集団間関係について復習する。この中から、わからないことを整理し、質問できるようにする。(2時間)
13 A まとめ(小論文作成:2つ) 事前学修 これまでの配布物と、教科書の該当ページに目を通しておく。(2時間)
事後学修 授業の中で得られたことを、実生活でどのように生かすことができるかについて考える。(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

・コミュニケーションとは何か定義を説明できる。
・人間の生理的変化と感情、コミュニケーションに関わるメカニズムについて理解し、説明できる。
・人間にとってコミュニケーションがどのような意味を持つのかを理解できる。
・自分の目的に合わせてコミュニケーションの方法を使い分ける重要さを理解できる。
・集団の中でのコミュニケーションや集団間のコミュニケーションの働きを理解できる。
・授業後にコミュニケーションが必要な場面で必要となる心がけを身につけ、 実践できる。

科目に関連するディプロマポリシー項目
〇2024年度以降入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科/専攻名称のカリキュラムポリシー下段の 
「カリキュラムマップ」よりご確認ください。

修得する資質・能力: 知識・理解力、応用力【DP-S-1-1】
修得する資質・能力:コミュニケーション力【DP-S-2-1】

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 70% 30% 20% 50% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 0%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 30% 20% 20% 60% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 27% 20% 0% 53% 0% 100%

教科書・参考書

教科書:「ワークショップ人間関係の心理学」 藤本忠明・東正訓(編)ナカニシヤ出版 2004年
必要に応じて教科書を参照しながら、講義を進めます。教科書内にあるワークも使用します。小論文作成の際にも参考にします。

オフィスアワー

質問等がある場合、授業終了後、直接お話しします。

その他

3日間の集中講義です。3日間すべて出席できることを確認したうえで、履修してください。
毎回、出席を取ります。欠席数が講義回数の1/3を超えた場合、E評価とします。
初日、2日目、3日目にそれぞれ小論文を作成してもらいます。加えて、3日目には、まとめの小論文も作成してもらいます。以上、4つの小論文のうち、2つ以上未提出の者はE評価とします。
小論文のフィードバックは小論文実施後の授業内で行われます。

実務経験のある教員による授業科目

医療機関で心理検査やリハビリテーションを25年以上行っている公認心理師、臨床心理士が、非常勤講師として、さまざまなコミュニケーション技法について解説します。