2025年度前期健康・スポーツ科学論

曜日・時限 木曜日6時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング HB210301
開講学科等 総合情報学部-ゲーム&メディア学科
教員名 大西 理恵子
大西 理恵子

目的

健康とは、単に病気や障害の無いことを指すわけではない。身体的・精神的・社会的に満たされた状態になってはじめて、人は健康であるということができる(WHO憲章)。ストレス社会と呼ばれ、心理社会的に様々な負荷がかかる現代社会において、自分の体と心を守り社会で適応していく(よりよく生きる)ためには、健康について多様な側面から理解し、健康を維持する態度やスキルを身につけることが重要である。
そこで本講義では、睡眠・運動等の身体的健康、ストレス等の精神的健康、社会適応に関わる対人スキルといった健康科学のテーマについて学び、健康行動を実践できる能力を身につけることを目的とする。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 遠隔A 現代社会と健康 事前学修 現代社会における心理・身体・社会的健康課題とは何か、調べておく。(2時間)
事後学修 授業で学んだ課題について、どのように対応するか、自分なりの意見をまとめておく。(2時間)
2 遠隔A ライフサイクルと健康1(胎児期~児童期) 事前学修 胎児期~児童期の社会的な健康課題について調べておく。(2時間)
事後学修 授業で学んだ課題を一つ選び、予防・支援策について意見をまとめる。(2時間)
3 遠隔A ライフサイクルと健康2(思春期・青年期) 事前学修 思春期・青年期の社会的な健康課題について調べておく。(2時間)
事後学修 授業で学んだ課題を一つ選び、予防・支援策について意見をまとめる。(2時間)
4 遠隔A ライフサイクルと健康3(成人期・老年期、終末期) 事前学修 成人期~老年期の社会的な健康課題について調べておく。(2時間)
終末期(ターミナル)における課題やエピソードについて調べておく。(2時間)
事後学修 成人期・老年期の課題から一つを選び、予防・支援策について意見をまとめる。(2時間)
終末期の告知や家族への支援についてどのように向き合うか、意見をまとめる。(2時間)
5 遠隔A 睡眠の健康科学 事前学修 自分の睡眠リズムについて記録をとっておく。(1時間)
事後学修 事前学習で記録した睡眠リズムを見直し、授業の内容を踏まえて改善策を考えて実行する。(3時間)
6 遠隔A 食の健康科学(肥満・摂食障害) 事前学修 自分の食生活・食行動について記録をとっておく。(1時間)
事後学修 事前学習で記録した食行動を見直し、授業の内容を踏まえて改善策を考えて実行する。(3時間)
7 遠隔A 身体の健康科学(運動・生活習慣) 事前学修 日常の運動や起床後の行動について記録をとっておく。(1時間)
事後学修 事前学習で記録した行動を見直し、授業の内容を踏まえて改善策を考えて実行する。(3時間)
8 遠隔A こころの健康①ストレスの科学1(ストレスとは) 事前学修 日頃「ストレス」と感じる出来事について記録しておく。(2時間)
事後学修 授業で測定したストレス・レベルをもとに、自分のストレス脆弱性や現れやすいストレス反応の特徴をまとめる。(2時間)
9 遠隔A こころの健康②ストレスの科学2(コーピング) 事前学修 日頃、ストレスに対してどのような対処をしているか、記録しておく。(1時間)
事後学修 事前学習で記録した対処を見直し、授業の内容を踏まえて別の対処法を考え、実行する。(3時間)
10 遠隔A こころの健康③ストレスの科学3(人間関係のストレスとソーシャル・サポート) 事前学修 自分の普段の人間関係を図にまとめておく。また、どのような人や場面が苦手かまとめる。(2時間)
事後学修 普段の人間関係のあり方を見直し、様々な対人ストレスに対して対応する方法を考える。(2時間)
11 遠隔A・C こころの健康④ソーシャル・スキル実践1(自己表明) 事前学修 愛情や感謝、肯定的・否定的感情の表明をしているか、どのような場面を難しいと感じるかを検討しておく。(1時間)
事後学修 自己表明に関する課題を設定し、日常生活で実践する。(3時間)
12 遠隔A・C こころの健康⑤ソーシャル・スキル実践2(上手な頼み方・断り方) 事前学修 依頼や断り、反論等の場面において、どのような方法が有効か、調べておく。(1時間)
事後学修 ソーシャル・スキルに関する課題を設定し、日常生活で実践する。(3時間)
13 遠隔A・C こころの健康⑥危機管理と緊急支援
健康プラン作成
事前学修 自殺や災害等、個人や集団における重要な危機事態において、どのような支援が行われているか調べておく。(2時間)
これまでの授業内容を復習しておく。(2時間)
事後学修 緊急支援の方法や個人として求められることについてまとめる。(2時間)
自分の健康プランを完成させる。(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

・現代社会で見られる健康の阻害要因について理解し、対策を考えることができる。
・各発達段階で起こりやすい問題について理解し、対策を考えることができる。
・睡眠・食・運動等に関する正しい健康行動についての知識を修得し、実践できる。
・社会適応やストレスに関わる要因(ソーシャル・スキルを含む)について理解し、自己のストレス・マネジメント・プログラムを立案・実行できる。
科目に関連するディプロマポリシー項目
〇2024年度以降入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科/専攻名称のカリキュラムポリシー下段の
 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。
 〇2023年度以前の入学生
  修得する資質・能力:知識・理解力、応用力、コミュニケーション能力、創造力【総合情報学部統一DP(1)】

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 50% 50% 30% 20% 100%
小テスト、小論文 20% 60% 30% 10% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 30% 30% 30% 30% 10% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 46% 30% 0% 21% 3% 100%

教科書・参考書

教科書:指定しない。適宜資料を配布する。

参考書:山崎喜比古(2017)「新・生き方としての健康科学」有信堂高文社
     谷口弘一・福岡欣治(2006)「対人関係と適応の心理学―ストレス対処の理論と実践」北大路書房

オフィスアワー

木曜日17:00~18:30(1号館2階 1‐201教員室)
※上記時間帯に、総合学生支援センターの面談業務等で不在のことがあります。急ぎの場合は、総合学生支援センター受付に伝言(9:00~17:00)、または研究室のドアに名前と連絡先を残してください。
※質問は、Moodleからのメッセージや授業時間に案内するメールアドレスでも受け付けます。

その他

*講義資料は、WEB上で配布します。授業までに各自で確認し、必要であれば印刷してください。
*毎回の授業で、理解度確認のための課題を実施します。
*授業回数の3分の2以上出席していない場合、評価対象となりません(E評価:放棄)。
*質問や課題への回答については、原則としてMoodle上でフィードバックします。

実務経験のある教員による授業科目