2025年度後期情報ネットワーク

曜日・時限 火曜日4時限 期別 後期 週時間数 0
ナンバリング
開講学科等 総合情報学部-デジタルゲーム学科
教員名 槙石 隆
槙石 隆
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e6%a7%99%e7%9f%b3%e3%80%80%e9%9a%86

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目的

この授業では、ネットワークの基礎から、セキュリティ技術、実践的な暗号技術、ネットワーク運用の安全性確保までを学習します。
情報ネットワークの構造やプロトコルを理解し、それらを安全に活用するための知識を身につけることを目的とします。ガイダンス

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A ガイダンス
・授業の進め方と到達目標の説明
・ネットワークの基本概念(LAN, WAN, インターネット)
・OSI参照モデルとTCP/IPモデルの概要
・セキュリティの基本概念(機密性・完全性・可用性)
事前学修 ・IPA(https://www.ipa.go.jp/security/)をブラウズし、現代の情報セキュリティ問題を調査する(2時間)
事後学修 授業内で解説した内容を復習し理解を深める。(2時間)
2 A ネットワークの構成要素と暗号の基礎
・ネットワークの基本構成要素を理解する
・暗号技術の基本を学ぶ
事前学修 ・ネットワークの構成要素を調べてくる(2時間)
事後学修 授業内で解説した内容を復習し理解を深める。(2時間)
3 A 回線交換とパケット交換 & ハッシュ関数
・ネットワークの通信方式を学ぶ
・ハッシュ関数の原理と用途を理解する
事前学修 ・回線交換ネットワークとパケット交換ネットワークのメリット・デメリットをまとめる(2時間)
事後学修 授業内で解説した内容を復習し理解を深める。(2時間)
4 A ネットワークプロトコルとデジタル署名
・ネットワーク層のプロトコル(HTTP, FTP, TCP/IP)を理解する
・デジタル署名の役割と利用方法を学ぶ
事前学修 ・HTTP のメソッドについて調査(2時間)
事後学修 授業内で解説した内容を復習し理解を深める。(2時間)
5 A DNSと証明書
・DNSの役割とIPアドレスの関係を理解する
・証明書とSSL/TLSの基礎を学ぶ
事前学修 ・自分のPCのIPアドレスを確認し、よく使うサイトのIPアドレスを調べる(2時間)
事後学修 授業内で解説した内容を復習し理解を深める。(2時間)
6 A 電子メールと安全な通信
・E-mailの通信方式とセキュリティ対策を学ぶ
・OpenSSLを用いた安全な通信を体験する
事前学修 ・OpenSSLの基本ドキュメントを読む(2時間)
事後学修 授業内で解説した内容を復習し理解を深める。(2時間)
7 A PGPとTLS/SSL
・PGPとTLS/SSLの基礎を学び、暗号化通信の実装を理解する
事前学修 ・PGPのサイトでPGPを入手し、ドキュメントを読む(2時間)
事後学修 授業内で解説した内容を復習し理解を深める。(2時間)
8 A TCP/IPと信頼性のある通信
・TCPの仕組みと信頼性確保の方法を理解する
事前学修 ・TCP/IPの仕組みを復習する(2時間)
事後学修 授業内で解説した内容を復習し理解を深める。(3時間)
9 A TCPの輻輳制御と最適化
・ネットワーク負荷時の制御技術を学ぶ
事前学修 ・輻輳制御の方法について調査(2時間)
事後学修 授業内で解説した内容を復習し理解を深める。(3時間)
10 A ネットワーク攻撃とセキュリティ対策
・代表的なネットワーク攻撃とその対策を学ぶ
事前学修 ・IPAサイト等でネットワークセキュリティの情報を収集する(2時間)
事後学修 授業内で解説した内容を復習し理解を深める。(3時間)
11 A 安全なWebアプリケーションの設計
・Webアプリの脆弱性と対策を学ぶ
事前学修 ・IPAの「安全なWebサイトの作り方」を調査(2時間)
事後学修 授業内で解説した内容を復習し理解を深める。(3時間)
12 A 情報セキュリティ関連の法律と倫理
・情報セキュリティに関する法規制を理解する
事前学修 ・セキュリティ技術の全体復習(3時間)
事後学修 授業内で解説した内容を復習し理解を深める。(3時間)
13 A まとめとレポートの確認
・これまでの学習内容を整理し、理解を確認する
事前学修 授業内で解説した内容を復習し理解を深める。(3時間)
事後学修 レポート提出に向け最終的な調整などを行う(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

情報ネットワークの構造やプロトコルの基礎を理解し、それらを安全に運用するためのセキュリティ技術を習得する。
ネットワークの基本概念から暗号技術、ネットワークセキュリティ、最新のサイバー攻撃対策までを学び、実践的なスキルを身につける。
〇 2024年度以降の入学生
下記リンク先のカリキュラムマップを参照.
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科名称のカリキュラムポリシー下段の 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。
〇 2023年度以前の入学生
修得する資質・能力:知識・理解力【DP-W-1-1】【DP-B-1-1】

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 100% 70% 30% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 0%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 70% 30% 0% 0% 0% 100%

教科書・参考書

教科書・参考書は使用しません。

オフィスアワー

授業期間中:木曜日13:15-13:55
※学内外の用務のため、オフィスアワーでも教員が不在の可能性があります。
または、メールでアポイントをお願いします。それから10-305へお越しください。
通常、1~2日以内にお返事しますが、2日経っても返信がなければ、メールの不達の可能性があるので、再送をお願いします。

その他

提出課題についてはチェックの上、必要に応じてmoodle、メールを用いてコメントを行う。
基本的に9回以上の講義出席者を評価対象とします。
原則、出席が9回未満の場合、不合格になりますので注意してください。

実務経験のある教員による授業科目

この授業を担当する教員は、大手ゲームメーカーで開発・運用されたオンラインゲームのプログラミング開発やサーバの構築・サービス運用の経験を持ち、複数のプラットフォームにおけるオンラインゲーム開発全般の実務経験を多く有しております。
ゲーム向けIDサービスや課金システムの構築及び運用管理も実施経験があり、実サービス運用経験を元にセキュリティの有用性・危険性に対して具体的説明を行います。