2025年度後期日本の近代史

曜日・時限 水曜日1時限 期別 後期 週時間数 2
ナンバリング FL310129,FS310130,FY310130,HB110125,HT110125,HW110125
開講学科等 医療福祉工学部-医療福祉工学科
医療福祉工学部-理学療法学科
医療福祉工学部-健康スポーツ科学科
医療健康科学部-医療科学科
医療健康科学部-理学療法学科
医療健康科学部-健康スポーツ科学科
総合情報学部-デジタルゲーム学科
総合情報学部-ゲーム&メディア学科
総合情報学部-情報学科
健康情報学部-健康情報学科 医療工学専攻
健康情報学部-健康情報学科 理学療法学専攻
健康情報学部-健康情報学科 スポーツ科学専攻
教員名 小田 直寿
小田 直寿
職務履歴

目的

本講義では「歴史的な考え方」というものを学んで、いつか活かして頂きたいと考えています。
歴史そのものへの興味を深めたり、創作に役立ててください。

ところで歴史とは「知識を覚えるもの」だと思っていませんか。
違います。歴史は探求するものです。私たちが知ろうとする何かを、歴史から探り当て、過去から未来への流れのなかで把握するのです。
だから、歴史探求には、①問題意識の確定と、②膨大な史料の読解整理、③過去の研究の正確な理解が必要です。

本講義では、この作業の手ほどきをします。皆さんには、いろいろな人々の今と未来への思い、そして過去が生み出した多様で膨大な史料に出会っていただきます。
もちろん、今すぐマスターできなくても構いません。たとえば趣味を深めるとき、創作のディティールを詰めるとき…やがてどこかで役に立つと信じています。

具体的には、下記の3点を徐々に進めていくことを予定しています。
「史料を読む」…史料を読む最初のてほどきをします。「研究作業」としばしば連動します。
「研究作業」……研究作業をします。具体的には、大阪文化を中心に研究していく予定です。
        ※ただし拙著『家永三郎の思想史的研究』が無事予定通り刊行された場合、そちらの内容にも触れます。
「論文を読む」…論文を読む訓練をします。毎回少しずつ読んでいきますので、確認してください。

いつか本講義をひとつの糧として活かしてくれれば幸いです。
(なお講義の順番を入れ替えることがあります。またホットなテーマが出てきた場合は優先します)

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 遠隔授業:A オリエンテーション・史学概説
 近代史とは何だろう 世界史の中の日本
 歴史史料とはどんなものか
 研究史整理とはどういう作業か
事前学修 手持ちの日本史の教科書に目を通しておくこと。(1時間)
事後学修 講義内容を復習すること(3時間)
2 遠隔授業:A 史料を読む01、研究作業01(研究作業概説)、論文を読む01(概要説明)

事前学修 前回授業末に指示した内容を確認すること(1時間)
事後学修 講義内容を復習すること(3時間)
3 遠隔授業:A 史料を読む02、研究作業02、論文を読む02(序論第1回) 事前学修 前回授業末に指示した内容を確認すること(1時間)
事後学修 講義内容を復習すること(3時間)
4 遠隔授業:A 史料を読む03、研究作業03、論文を読む03(序論第2回) 事前学修 前回授業末に指示した内容を確認すること(1時間)
事後学修 講義内容を復習すること(3時間)
5 遠隔授業:A 史料を読む04、研究作業04、論文を読む04(結論第1回) 事前学修 前回授業末に指示した内容を確認すること(1時間)
事後学修 講義内容を復習すること(3時間)
6 遠隔授業:A 史料を読む05、研究作業05、論文を読む05(結論第2回) 事前学修 前回授業末に指示した内容を確認すること(1時間)
事後学修 講義内容を復習すること(3時間)
7 遠隔授業:A 史料を読む06、研究作業06、論文を読む06(第1節第1回) 事前学修 前回授業末に指示した内容を確認すること(1時間)
事後学修 講義内容を復習すること(3時間)
8 遠隔授業:A 史料を読む07、研究作業07、論文を読む07(第1節第2回) 事前学修 前回授業末に指示した内容を確認すること(1時間)
事後学修 講義内容を復習すること(3時間)
9 遠隔授業:A 史料を読む08、研究作業08、論文を読む08(第1節第3回) 事前学修 前回授業末に指示した内容を確認すること(1時間)
事後学修 講義内容を復習すること(3時間)
10 遠隔授業:A 史料を読む09、研究作業09、論文を読む09(第1節第4回) 事前学修 前回授業末に指示した内容を確認すること(3時間)
事後学修 講義内容を復習すること(3時間)
11 遠隔授業:A 史料を読む10、研究作業10、論文を読む10(第2節第1回) 事前学修 前回授業末に指示した内容を確認すること(3時間)
事後学修 講義内容を復習すること(3時間)
12 遠隔授業:A 史料を読む11、研究作業11、論文を読む11(第2節第2~4回)
附・これまでの講義の補足とまとめ、レポート提出のための注意事項
事前学修 前回授業末に指示した内容を確認すること(3時間)
事後学修 講義内容を復習すること(3時間)
13 遠隔授業:A まとめ 近代日本をどのように考えるか
事前学修 前回授業末に指示した内容を確認すること(3時間)
事後学修 講義内容を復習すること(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

この授業では、さまざまな主題に触れながら、全体を通じて2つの課題(近代日本の特質の考察、史学概論)の考察を深めていきます。それをつうじて、①日本近代史の大きな流れと②人文科学(とくに歴史学)の方法論の大筋とを理解し、③日本近代史に関する問題関心を持つことができます。

この講義を受講することにより、「人間性・科学性、国際性、倫理観を有し、高齢社会や地球環境との関わりについて総合的に考える力」【医療健康科学部統一DP(1)】や、「豊かな人格形成の基盤となる知識と教養」【総合情報学部統一DP(1)】を身につけることができます。

科目に関連するディプロマポリシー項目
〇2024年度以降入学生
下記、記載のカリキュラムマップを参照。
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
※各学科/専攻名称のカリキュラムポリシー下段の
 「カリキュラムマップ」よりご確認ください。
 (それ以前の入学生  https://www.osakac.ac.jp/about/policy/ 参照)

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 100% 15% 15% 15% 40% 15% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 15% 15% 15% 40% 15% 100%

教科書・参考書

講義においては講義プリントを配布し、それにもとづいて授業を行います。

オフィスアワー

メールで受け付けます。(Moodle参照)

その他

単位認定にあたってはレポートを課す予定です。課題は下記2問を予定しています(いずれも1000字程度)。
①(歴史研究手法の理解を問う)
歴史研究の要点について、本講義の内容を整理して書け。またもし自力でより良い考えを見出した場合は参考文献とともに書き加えよ。
②(文献読解手法の理解を問う)
提示する論文を要約せよ。
この2問を常に念頭に置いて講義を聴くようにしてください。
(問題に追加・変更がある場合講義中に報せますので必ずメモを取ってください)

【欠格条件】下記の条件を1つでも満たすものはE評価とします。
A、出席・態度
①出席数が著しく少ない(4回以下)の場合
②私語等授業態度が著しく悪く、かつ注意を聞かなかった場合
B、レポート
①問題に答えない内容のレポートを提出した場合
②他人のレポートを盗用もしくは使い回した場合(同一内容のレポートが提出された場合、関係者全員を不可としますので注意してください)
③インターネット等から敷き写した(=盗用した)場合
④AI使用の形跡が認められた場合
⑤指定の提出期限時間を過ぎた場合

定期試験の講評については、試験終了後にMoodle等で公表する予定です。

実務経験のある教員による授業科目