2025年度前期構造デザイン総論

曜日・時限 金曜日4時限 期別 前期 週時間数 0
ナンバリング
開講学科等 建築・デザイン学部-建築・デザイン学科 建築専攻
建築・デザイン学部-建築・デザイン学科 空間デザイン専攻
教員名 寶珍 宏元
寶珍 宏元
職務履歴

目的

有名建築の事例紹介を交えながら、「空間のデザイン・形態」と「建築構造・材料・施工」の方法論の関係性の理解の向上を図り、 学科ディプロマポリシーの「専門知識・技能を修得し、実践する力」の学修を目的とする。
本授業の目標は大きく二つある。まず、建築の企画・計画・設計・施工など主な段階を理解した上で、建築物の一般構造や、建築材料、施工に関する基礎知識を体系的に習得することを目標とする。次に、建築構造の計算力学、建築弾性学、建築耐震構造など、建築の設計に必要な基礎的な力学について習得することを目標とする。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A ・ガイダンス:授業内容の概略と評価方法などについて確認する
・各分野の関係:空間デザインと各分野の関係について
・建築のライフサイクルについて
事前学修 予習(2時間)
事後学修 復習と小課題(構造力学など)(2.6時間)
2 A ・建築の着工から竣工までの流れについて:各種工事の説明など
・躯体工事までの解説:現場管理・積算・現地調査・仮設工事・土工事など
・スケジュール管理や事前計画のデザイン:工程表や段取りなど
事前学修 前回授業の復習(2時間)
事後学修 復習と小課題(授業内容の確認や構造力学など)(2.6時間)
3 A ・木造の建築1:一般構造・材料・施工と事例紹介(軸組みによる形態など) 事前学修 前回授業の復習(2時間)
事後学修 復習と小課題(授業内容の確認や構造力学など)(2.6時間)
4 A ・木造の建築2:一般構造・材料・施工と事例紹介(面による形態など) 事前学修 前回授業の復習(2時間)
事後学修 復習と小課題(授業内容の確認や構造力学など)(2.6時間)
5 A ・鉄筋コンクリート造の建築1:一般構造・材料・施工と事例紹介(骨組みによる形態など) 事前学修 前回授業の復習(2時間)
事後学修 復習と小課題(授業内容の確認や構造力学など)(2.6時間)
6 A ・鉄筋コンクリート造の建築2:一般構造・材料・施工と事例紹介(面による形態など) 事前学修 前回授業の復習(2時間)
事後学修 復習と小課題(授業内容の確認や構造力学など)(2.6時間)
7 A ・鉄骨造の建築1:一般構造・材料・施工と事例紹介(骨組みよる形態など) 事前学修 前回授業の復習(2時間)
事後学修 復習と小課題(授業内容の確認や構造力学など)(2.6時間)
8 A ・鉄骨造の建築2:一般構造・材料・施工と事例紹介(トラスによる形態など) 事前学修 前回授業の復習(2時間)
事後学修 復習と小課題(授業内容の確認や構造力学など)(2.6時間)
9 A ・その他の構造1:一般構造・材料・施工と事例紹介(SRC造や補強コンクリートブロック造の建築など) 事前学修 前回授業の復習(2時間)
事後学修 復習と小課題(授業内容の確認や構造力学など)(2.6時間)
10 A ・その他の構造2:一般構造・材料・施工と事例紹介(混構造の建築など) 事前学修 前回授業の復習(2時間)
事後学修 復習と小課題(授業内容の確認や構造力学など)(2.6時間)
11 A ・その他の材料1:材料・施工と事例紹介(ガラス、石、焼成品など) 事前学修 前回授業の復習(2時間)
事後学修 復習と小課題(授業内容の確認や構造力学など)(2.6時間)
12 A ・その他の材料2:材料・施工と事例紹介(仕上げ材料など)
・仕上げ工事、設備工事、外構工事などについて
事前学修 前回授業の復習(2時間)
事後学修 復習と小課題(授業内容の確認や構造力学など)(2.6時間)
13 A ・構造デザインの基礎:解説と事例紹介(構造設計の流れ、建築耐震構造など)
・まとめと最終評価に向けて
事前学修 前回授業の復習(2時間)
事後学修 各回授業の復習(2.6時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

・建築や空間のデザインに関する一般構造や材料特性、および施工方法について、基本的な考え方とその手法例を理解し、説明できること。
・建築の架構形式と構造力学の関係を理解し、応用できること。
・一般構造や材料特性、および施工方法を理解し、空間や建築のデザインに応用できること。

本科目に関連するディプロマ・ポリシー項目
2024年度以降の入学生 下記リンク先のカリキュラム・マップを参照.
URL: https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 40% 70% 30% 100%
小テスト、小論文 30% 60% 30% 10% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 30% 60% 30% 10% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 64% 30% 0% 6% 0% 100%

教科書・参考書

参考書:
・「世界で一番おもしろい構造デザイン」:日建設計構造設計グループ(著)、X-Knowledge
・「施工がわかる イラスト建築生産入門」:一般社団法人 日本建設業連合会(編)、彰国社
・「改訂版 図説 やさしい一般構造」:今村仁美、田中美都(著)、学芸出版社
・「改訂版 図説 やさしい建築材料」:松本進(著)、学芸出版社
・「改訂版 図説 やさしい建築施工」:松本進、臼井博史(著)、学芸出版社
・「改訂版 図説 やさしい構造力学」:浅野清昭(著)、学芸出版社
※その他の資料については適宜、授業時に配布・紹介します。

オフィスアワー

毎回の授業後、または昼休みなどに教員室で対応します。
なお、業務の都合などでオフィスアワーでも教員室に不在の可能性もあります。
事前に教員室に立ち寄るか、メールなどであらかじめアポイントを取ってください。
授業期間外に質問などがある場合も同様です。

その他

本科目の運営状況により、適宜、改善方向の調整を行う場合があります。
その際は、該当する授業回の一つ前のタイミングでアナウンスします。
「定期試験またはレポート試験」の答案は返却しないが、正答例をmoodle等のシステム上で一定の期間、公表する。

実務経験のある教員による授業科目

教員の寶珍はゼネコンで建築現場も含めた実務を経験し、その後地域住民と連携したワークショップなどを数多く経験している。