2025年度後期都市環境の設備1

曜日・時限 木曜日2時限 期別 後期 週時間数 2
ナンバリング EU330327
開講学科等 建築・デザイン学部-建築・デザイン学科 建築専攻
建築・デザイン学部-建築・デザイン学科 空間デザイン専攻
教員名 中田 亮生
中田 亮生
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e4%b8%ad%e7%94%b0%e3%80%80%e4%ba%ae%e7%94%9f

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目的

 本科目は、(建築士受験における)建築設備の一部に対応した授業科目である。主に住宅の水回り(給排水衛生)設備、エネルギー、通信の都市インフラなどについて、住宅内設備とあわせてその仕組みと管理・保全、SDGsを見据えた新規技術と合わせて学ぶ。低年次における建築環境工学系の科目(空間環境デザイン1・2)を基礎とし、建築基準法、建築物衛生法などに基づいた設備設計の手法について、豊富な演習問題を解きながら実務に必要な知識を修得することを目的とする。高年次配当科目の「都市環境の設備2」と対をなす。なお、建築設備において重要な空調設備に関しては、空調負荷の概念と設備の種類を粗く説明する程度に留め、熱負荷計算等を含む詳細な内容は「都市環境の設備2」に委ねる。

【参考:都市環境の設備2(3年次前期配当予定)の目的】
 本科目は、(建築士受験における)建築設備の一部に対応した授業科目である。主に住宅やビルの空調設備、商業施設や工場の冷蔵・冷凍設備などについて、それらの仕組みと管理・保全に必要な知識と技術を学ぶ。低年次における建築環境工学系の科目(空間環境デザイン1・2)を基礎とし、建築基準法、建築物衛生法などに基づいた設備設計の手法について、豊富な演習問題を解きながら実務に必要な知識を修得することを目的とする。2年次配当科目の「都市環境の設備1」と対をなす。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A,C 建築設備の概要 事前学修 テキストの建築設備の概要の該当部分を読む(1時間)。
事後学修 テキストの建築設備の概要の該当部分を読み直し、レポート課題に取り組む(2時間)。
2 A,C 給排水衛生設備1(給水設備) 事前学修 テキストの給排水衛生設備1(給水設備)の該当部分を読む(2時間)。
事後学修 テキストの給排水衛生設備1(給水設備)の該当部分を読み直し、レポート課題に取り組む(3時間)。
3 A,C 給排水衛生設備2(給湯設備) 事前学修 テキストの給排水衛生設備2(給湯設備)の該当部分を読む(2時間)。
事後学修 テキストの給排水衛生設備2(給湯設備)の該当部分を読み直し、レポート課題に取り組む(3時間)。
4 A,C 給排水衛生設備3(ガス設備) 事前学修 テキストの給排水衛生設備3(ガス設備)の該当部分を読む(2時間)。
事後学修 テキストの給排水衛生設備3(ガス設備)の該当部分を読み直し、レポート課題に取り組む(3時間)。
5 A,C 給排水衛生設備4(排水・通気設備) 事前学修 テキストの給排水衛生設備4(排水・通気設備)の該当部分を読む(2時間)。
事後学修 テキストの給排水衛生設備4(排水・通気設備)の該当部分を読み直し、レポート課題に取り組む(3時間)。
6 A,C 給排水衛生設備5(排水処理設備) 事前学修 テキストの給排水衛生設備5(排水処理設備)の該当部分を読む(2時間)。
事後学修 テキストの給排水衛生設備5(排水処理設備)の該当部分を読み直し、レポート課題に取り組む(3時間)。
7 A,C 給排水衛生設備6(衛生器具設備) 事前学修 テキストの給排水衛生設備6(衛生器具設備)の該当部分を読む(2時間)。
事後学修 テキストの給排水衛生設備6(衛生器具設備)の該当部分を読み直し、レポート課題に取り組む(3時間)。
8 A,C 給排水衛生設備7(消火設備) 事前学修 テキストの給排水衛生設備7(消火設備)の該当部分を読む(2時間)。
事後学修 テキストの給排水衛生設備7(消火設備) の該当部分を読み直し、レポート課題に取り組む(3時間)。
9 A,C 空気調和設備1(空調負荷、空気調和方式) 事前学修 テキストの空気調和設備1(空調負荷、空気調和方式)の該当部分を読む(2時間)。
事後学修 テキストの空気調和設備1(空調負荷、空気調和方式)の該当部分を読み直し、レポート課題に取り組む(3時間)。
10 A,C 空気調和設備2(熱源・熱輸送設備と機器部材、排気・排煙設備) 事前学修 テキストの空気調和設備2(熱源・熱輸送設備と機器部材、排気・排煙設備)の該当部分を読む(2時間)。
事後学修 テキストの空気調和設備2(熱源・熱輸送設備と機器部材、排気・排煙設備)の該当部分を読み直し、レポート課題に取り組む(3時間)。
11 A,C 電気設備1(受変電・幹線設備、動力設備) 事前学修 テキストの電気設備1(受変電・幹線設備、動力設備)の該当部分を読む(2時間)。
事後学修 テキストの電気設備1(受変電・幹線設備、動力設備)の該当部分を読み直し、レポート課題に取り組む(3時間)。
12 A,C 電気設備2(自家発電・蓄電池設備) 事前学修 テキストの電気設備2(自家発電・蓄電池設備)の該当部分を読む(2時間)。
事後学修 テキストの電気設備2(自家発電・蓄電池設備)の該当部分を読み直し、レポート課題に取り組む(3時間)。
13 A,C 電気設備3(照明・コンセント設備、情報・通信設備、他) 事前学修 テキストの電気設備3(照明・コンセント設備、情報・通信設備、他)の該当部分を読む(2時間)。
事後学修 テキストの電気設備3(照明・コンセント設備、情報・通信設備、他)の該当部分を読み直し、レポート課題に取り組む(3時間)。
14 A,C 搬送設備(エレベータ、エスカレータ、他) 事前学修 テキストの搬送設備(エレベータ、エスカレータ、他)の該当部分を読む(2時間)。
事後学修 テキストの搬送設備(エレベータ、エスカレータ、他)の該当部分を読み直し、レポート課題に取り組む(3時間)。

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

・一般的な事務所ビルにおける建築設備の種類とその役割を理解している。
・具体的な事務所ビルを想定した場合に、給排水・通気設備における配管径(給水管、排水管、通気管)、給水設備における揚水ポンプの所要動力、ガス機器における加熱能力などの計算ができる。
・空気調和設備における空調負荷と設備の種類を粗く理解している。
・電気設備の種類を理解し、照明設備の容量計算ができる。
以上の到達目標は、当専攻のディプロマ・ポリシー※の(1)専門知識・技能を修得し、実践する力(→評価方法:知識・理解力)、(3)課題を発見し、問題を解決する力(→評価方法:応用力)の修得に対応しています。

※下記リンク先のディプロマ・ポリシーを参照
URL: https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/architecture/arcdesign/
<ディプロマ・ポリシー(建築・デザイン学科 空間デザイン専攻の学位授与方針)>
 建築・デザイン学科 空間デザイン専攻は、すべての人々が安全で快適に生活できる社会を支える都市と建築、インテリアにいたる幅広いスケールの実空間や、デジタル技術により構築された情報空間など、現実と仮想を問わない、人間を取り巻くありとあらゆる空間の設計・造形と構築に関する知識と技術を講義する実学教育を通じて、学生の人間的成長を支援し、広く社会および産業界で活躍でき、持続可能な社会の発展に貢献することができる専門的人材を育成することを目的しています。そのため、本学の基本理念を理解し、次の能力を有すると認められた学生に学士(工学)の学位を授与します。
(1)専門知識・技能を修得し、実践する力(→評価方法:知識・理解力)
デジタル技術・造形物製作技術と人間の感性と伝統的な手わざによる設計技術・造形物製作技術を自在に組み合わせ、持続的社会の構築と発展のために貢献できる空間設計・造形を行い、空間を構築することができる。
(2)コミュニケーション力(→評価方法:コミュ二ケーション力)
情報技術も活用して最適な空間を構築するために、他者の意見を聞き、自分の意見を説明することができる。
(3)課題を発見し、問題を解決する力(→評価方法:応用力)
社会的影響を理解した上で、専門知識・技能に加えてデジタル技術を活用して効率良く問題解決に取組める。
(4)他者と協力して目的を達成する力(→評価方法:態度・指向性)
人々と積極的に交流できる力を磨き、個性を発揮しながらも他者と協調して自らの役割を責任を持って果たせる。
(5)自らを律し、学び続ける力(→評価方法:態度・指向性)
自らに誇りを持ち、心豊かな生活を営む価値観のもと、獲得した専門知識・技能を社会で正しく使用する倫理観と責任感を持って自ら進んで学び続けることができる。
(6)総合力(→評価方法:創造力)
新たな課題に対して、獲得した専門知識・技能を活用し、誠意ある態度で、かつ個性を活かした総合的能力により社会の維持・発展に貢献できる。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 60% 50% 50% 100%
小テスト、小論文 20% 50% 50% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 20% 50% 50% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 50% 50% 0% 0% 0% 100%

教科書・参考書

(1)教科書:初学者の建築講座建築設備(第五版)、大塚雅之、市ヶ谷出版社、2022.
(2)参考書:やさしい建築設備、伏見健・朴賛弼、学芸出版社、2017.

オフィスアワー

(1)日時:前期金曜3限・後期金曜4限(学内外の用務のために教員が不在の可能性もあり、事前に電子メール等でご確認下さい。)
(2)場所:新棟A号館3階教員室10
(3)質問等受付用のメールアドレス:a-nakata@oecu.jp(「osakac.ac」から「oecu」に変更しました)

その他

(1)本科目は、低年次における建築環境工学系の科目(空間環境デザイン1・2)を基礎としており、これらの科目の内容を理解していることが望ましい。また、高年次配当科目の「都市環境の設備2」と対をなすため、併せて履修することを推奨する。
(2)授業では、①講義とその理解を深めるための②演習を行う。演習課題は原則として、出題から2週間後の授業時までにすべて完成させて提出すること。なお、提出物はチェックした後、全体に留意点などを解説する(紙媒体の場合は原則として返却する)。
(3)主として演習のためにPCを必携のこと。また、簡易的な計算のための関数電卓などがあればなおよい。
(4)演習課題とその解答・解説およびその他の資料を、メディアコミュニケーションセンターの学科別E-learning(Moodle)上にアップロードしているので、必要に応じて参照すること。
(5)定期試験の解答を試験後に開示する。また、申し出があればその点数を開示する。
(6)授業時間とオフィスアワー以外の問い合わせは、電子メールで受け付ける。
(7)春季、夏季、冬季休暇などを活用し、授業内容の理解をさらに深めるための学修時間を確保すること。

実務経験のある教員による授業科目