2025年度後期自然災害概論

曜日・時限 木曜日1時限 期別 後期 週時間数 0
ナンバリング KD131201
開講学科等 建築・デザイン学部-建築・デザイン学科 建築専攻
建築・デザイン学部-建築・デザイン学科 空間デザイン専攻
教員名 中田 亮生
中田 亮生
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e4%b8%ad%e7%94%b0%e3%80%80%e4%ba%ae%e7%94%9f

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目的

 災害対策のための構造設計を行う前提知識としての、自然の脅威と我が国の地盤、気象などについて学ぶ。気象庁が提供する地上天気図・アメダスなどの気象基本情報と、それらを応用した土砂・浸水・洪水などの各種気象防災情報、さらに、地震・津波などの防災情報を使い、それらの情報を適切に読み取り、応用するための基本的な知識・技術について、演習を含めて習得する。また、防災に対する技術的・政治的対策(防災設備を含む)や建築技術者としての心構えについても学修する。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A,C 日本の地形と地震災害の歴史 事前学修 シラバスを読む(1時間)。
事後学修 日本の地形と地震災害の歴史に関する配布資料を読み直し、課題に取り組む(2時間)。
2 A,C 日本の地形と気象災害の歴史 事前学修 日本の地形と気象災害の歴史に関する配布資料を読む(1時間)。
事後学修 日本の地形と気象災害の歴史に関する配布資料を読み直し、課題に取り組む(2時間)。
3 A,C 地震学とその災害の基礎知識1(地震波の伝搬) 事前学修 地震学とその災害の基礎知識1(地震波の伝搬)に関する配布資料を読む(1時間)。
事後学修 地震学とその災害の基礎知識1(地震波の伝搬)に関する配布資料を読み直し、課題に取り組む(3時間)。
4 A,C 地震学とその災害の基礎知識2(プレートテクトニクス) 事前学修 地震学とその災害の基礎知識2(プレートテクトニクス)に関する配布資料を読む(2時間)。
事後学修 地震学とその災害の基礎知識2(プレートテクトニクス)に関する配布資料を読み直し、課題に取り組む(3時間)。
5 A,C 地震学とその災害の基礎知識3(断層) 事前学修 地震学とその災害の基礎知識3(断層)に関する配布資料を読む(2時間)。
事後学修 地震学とその災害の基礎知識3(断層)に関する配布資料を読み直し、課題に取り組む(3時間)。
6 A,C 気象学とその災害の基礎知識1(集中豪雨のメカニズム) 事前学修 気象学とその災害の基礎知識1(集中豪雨のメカニズム)に関する配布資料を読む(2時間)。
事後学修 気象学とその災害の基礎知識1(集中豪雨のメカニズム)に関する配布資料を読み直し、課題に取り組む(3時間)。
7 A,C 気象学とその災害の基礎知識2(台風のメカニズム) 事前学修 気象学とその災害の基礎知識2(台風のメカニズム)に関する配布資料を読む(2時間)。
事後学修 気象学とその災害の基礎知識2(台風のメカニズム)に関する配布資料を読み直し、課題に取り組む(3時間)。
8 A,C 気象学とその災害の基礎知識3(風水害) 事前学修 気象学とその災害の基礎知識3(風水害)に関する配布資料を読む(2時間)。
事後学修 気象学とその災害の基礎知識3(風水害)に関する配布資料を読み直し、課題に取り組む(3時間)。
9 A,C 地震災害情報の見方 事前学修 地震災害情報の見方に関する配布資料を読む(2時間)。
事後学修 地震災害情報の見方に関する配布資料を読み直し、課題に取り組む(3時間)。
10 A,C 気象災害情報の見方 事前学修 気象災害情報の見方に関する配布資料を読む(2時間)。
事後学修 気象災害情報の見方に関する配布資料を読み直し、課題に取り組む(3時間)。
11 A,C 地震防災技術 事前学修 地震防災技術に関する配布資料を読む(2時間)。
事後学修 地震防災技術に関する配布資料を読み直し、課題に取り組む(3時間)。
12 A,C 気象防災技術 事前学修 気象防災技術に関する配布資料を読む(2時間)。
事後学修 気象防災技術に関する配布資料を読み直し、課題に取り組む(3時間)。
13 A,C 日本および地域の防災の取り組み 事前学修 日本および地域の防災の取り組みに関する配布資料を読む(2時間)。
事後学修 日本および地域の防災の取り組みに関する配布資料を読み直し、課題に取り組む(3時間)。

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

・地震の発生とその伝搬について日本近海のプレートおよび断層を含めて理解している。
・局所的な豪雨と台風の発生メカニズムと構造を理解している。
・インターネット等の地震災害情報、気象災害情報を適切に読み取ることができる。
・建築物と土木構造物における代表的な防災技術について説明できる。
・日本および地域の防災の取り組みについて理解し、災害発生時に適切に行動する心構えなどを身に付けている。
以上の到達目標は、当専攻のディプロマ・ポリシー※の(1)専門知識・技能を修得し、実践する力(→評価方法:知識・理解力)、(3)課題を発見し、問題を解決する力(→評価方法:応用力)の修得に対応しています。

※下記リンク先のディプロマ・ポリシーを参照
URL: https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/architecture/arcdesign/
<ディプロマ・ポリシー(建築・デザイン学科 空間デザイン専攻の学位授与方針)>
 建築・デザイン学科 空間デザイン専攻は、すべての人々が安全で快適に生活できる社会を支える都市と建築、インテリアにいたる幅広いスケールの実空間や、デジタル技術により構築された情報空間など、現実と仮想を問わない、人間を取り巻くありとあらゆる空間の設計・造形と構築に関する知識と技術を講義する実学教育を通じて、学生の人間的成長を支援し、広く社会および産業界で活躍でき、持続可能な社会の発展に貢献することができる専門的人材を育成することを目的しています。そのため、本学の基本理念を理解し、次の能力を有すると認められた学生に学士(工学)の学位を授与します。
(1)専門知識・技能を修得し、実践する力(→評価方法:知識・理解力)
デジタル技術・造形物製作技術と人間の感性と伝統的な手わざによる設計技術・造形物製作技術を自在に組み合わせ、持続的社会の構築と発展のために貢献できる空間設計・造形を行い、空間を構築することができる。
(2)コミュニケーション力(→評価方法:コミュ二ケーション力)
情報技術も活用して最適な空間を構築するために、他者の意見を聞き、自分の意見を説明することができる。
(3)課題を発見し、問題を解決する力(→評価方法:応用力)
社会的影響を理解した上で、専門知識・技能に加えてデジタル技術を活用して効率良く問題解決に取組める。
(4)他者と協力して目的を達成する力(→評価方法:態度・指向性)
人々と積極的に交流できる力を磨き、個性を発揮しながらも他者と協調して自らの役割を責任を持って果たせる。
(5)自らを律し、学び続ける力(→評価方法:態度・指向性)
自らに誇りを持ち、心豊かな生活を営む価値観のもと、獲得した専門知識・技能を社会で正しく使用する倫理観と責任感を持って自ら進んで学び続けることができる。
(6)総合力(→評価方法:創造力)
新たな課題に対して、獲得した専門知識・技能を活用し、誠意ある態度で、かつ個性を活かした総合的能力により社会の維持・発展に貢献できる。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 60% 50% 50% 100%
小テスト、小論文 20% 50% 50% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 20% 50% 50% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 50% 50% 0% 0% 0% 100%

教科書・参考書

(1)教科書:資料を配布する。
(2)参考書:
  ・鈴木猛康(編集), 上石勲・他(著)、改訂 防災工学、理工図書、2022.
  ・その他、必要に応じて紹介する。

オフィスアワー

(1)日時:前期金曜3限・後期金曜4限(学内外の用務のために教員が不在の可能性もあり、事前に電子メール等でご確認下さい。)
(2)場所:新棟A号館3階教員室10
(3)質問等受付用のメールアドレス:a-nakata@oecu.jp

その他

(1)PCを必携のこと。また、簡易的に計算できる関数電卓などがあれば持参すること。
(2)授業では、①講義とその理解を深めるための②課題などの取り組みを行う。
(3)課題は原則として、メディアコミュニケーションセンターの学科別E-learning(Moodle)から出題・提出する。
(4)授業中に配布した資料、課題の解答・解説、その他の情報などを、メディアコミュニケーションセンターの学科別E-learning(Moodle)上にアップロード、または、出典の引用をしているので、必要に応じて参照すること。
(5)定期試験の解答を試験後に開示する。また、申し出があればその点数を開示する。
(6)授業時間とオフィスアワー以外の問い合わせは、電子メールで受け付ける。
(7)春季、夏季、冬季休暇などを活用し、授業内容の理解をさらに深めるための学修時間を確保すること。
(8)災害に関するタイムリーな事象を取り扱うため、授業内容の順番などを若干変更する場合がある。

実務経験のある教員による授業科目