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2025年度前期
基礎解析学3・演習
曜日・時限
月曜日3時限,月曜日4時限
期別
前期
週時間数
4
ナンバリング
GF120104
開講学科等
工学部-電気電子工学科
工学部-建築学科
教員名
宮本 孝志
宮本 孝志
職務履歴
目的
微分積分学は17世紀にニュートン、ライプニッツによって創始されたものであるが、18世紀に至りオイラー、ラグランジュの研究により、ほぼ今日の形をとるに至った。それ以降、微分積分学は自然科学、工学の諸分野で広く用いられ、逆にこれらの分野の諸問題が微分積分学の内容を豊かにした。微分積分学は、微分方程式さらにベクトル解析と呼ばれる高等微分積分学(advanced calculus)あるいはもっと広く数理科学と呼ばれる分野につながるものであり、本学の専門科目を履修・理解するのに必要な基礎知識、工学の基礎知識となるものである。この授業では、「微分積分・演習」に続いて,理工系学部・学科に共通な基礎数学の修得を目的とする。
具体的には,多変数関数(主に2変数関数)の微分積分法について、基本的な関数の扱いに重点を置き、またそれぞれのテーマについてもポイントを絞り、平易な解説と演習を行う。
まず、1変数関数と多変数関数の違いを学び、極限の概念を通して偏微分係数および偏導関数の定義を学ぶ。次に、1変数関数の微分計算を復習しながら偏導関数の計算法を習得する。特に、偏微分計算において重要な変数変換の鎖法則を学ぶ。偏微分の応用としては、2変数関数のテイラーの定理、3次元空間における曲面を理解するために重要な接平面と法線ベクトルの意味と計算法、極値問題などについて演習を交えて学んでいく。2重積分においては、累次積分によって1変数の定積分に帰着させる方法を演習を通して習得する。また2重積分の変数変換では、極座標変換や1次変換にテーマを絞ってその計算方法を習得する。2重積分の応用においては、曲面に囲まれた立体図形の体積計算を学ぶ。
授業計画
授業回
形式
学修内容
学修課題
1
A,C
講義内容の概要説明と評価方法の説明
多変数関数の極限、連続性
事前学修
1変数関数の極限,連続性の復習をしておく(3時間)
事後学修
例題などを復習し,指示された演習問題を解く(3時間)
2
A,C
偏微分係数、偏導関数
事前学修
1変数関数の導関数の計算法を復習しておくこと(3時間)
事後学修
例題などを復習し,指示された演習問題を解く(3時間)
3
A,C
2変数関数における合成関数の微分法、鎖法則
事前学修
1変数関数の合成関数の微分法を復習しておくこと(3時間)
事後学修
例題などを復習し,指示された演習問題を解く(3時間)
4
A,C
2変数関数におけるテイラーの定理,マクローリン展開
事前学修
1変数関数のテイラーの定理を復習しておくこと(3時間)
事後学修
例題などを復習し,指示された演習問題を解く(3時間)
5
A,C
曲面の法線ベクトルと接平面
事前学修
3次元空間における直線と平面について復習しておくこと(3時間)
事後学修
例題などを復習し,指示された演習問題を解く(3時間)
6
A,C
曲線の接線と陰関数
事前学修
テイラー展開について復習しておく(3時間)
事後学修
例題などを復習し,指示された演習問題を解く(3時間)
7
A,C
2変数関数の極値問題
事前学修
教科書§5.6の前半を読んでおくこと(3時間)
事後学修
例題などを復習し,指示された演習問題を解く(3時間)
8
C
中間まとめ、理解度確認
事前学修
今までの講義内容について、ノートをまとめて復習しておくこと(3時間)
事後学修
理解度確認で出来なかった問題について、教科書、ノートで復習して、関連する問題を解いておくこと(3時間)
9
A,C
重積分の定義、累次積分
事前学修
教科書5.1節を読んでおくこと(3時間)
事後学修
例題などを復習し,指示された演習問題を解く(3時間)
10
A,C
2重積分の計算(累次積分による計算)
事前学修
1変数関数の不定積分におけるさまざまな計算法を復習しておくこと(3時間)
事後学修
例題などを復習し,指示された演習問題を解く(3時間)
11
A,C
2重積分における積分変数の変換とヤコビアン
事前学修
極座標、1次変換について復習しておくこと(2時間)
事後学修
例題などを復習し,指示された演習問題を解く(3時間)
12
A,C
重積分の応用(体積)
事前学修
教科書5.4節を読んでおくこと(2時間)
事後学修
例題などを復習し,指示された演習問題を解く(3時間)
13
C
補足とまとめ
事前学修
積分全般について復習しておくこと(2時間)
事後学修
講義全体について、ノートをまとめておくこと(3時間)
授業形式記号
A:一斉授業(通常の講義)
B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
C:体験、実験、実習、演習など
D:調査 分析、解析など
E:ものづくり、作品制作
F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
G:プレゼンテーション
H:地域・企業 連携型学習
I:その他
到達目標
修得する資質・能力
1.関数の極限で、1変数関数と多変数関数の違いを理解し説明できる。
2.偏微分の意味を知り、偏導関数の計算ができる。
3.変数変換における鎖法則を理解し説明できる。
4.2変数関数のテイラーの定理が理解でき、その計算ができる。
5.2変数関数の極値問題が解ける。
6.2重積分の意味を知り、累次積分による計算ができる。
7.2重積分における変数変換を理解し説明できる。
8.2重積分を用いて、立体の体積計算ができる。"
本科目に関連するディプロマ・ポリシー項目
○2024年度入学生
下記リンク先のカリキュラム・マップを参照
http:https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
○2023年度以前の入学生
習得する資質・能力: 知識・理解力、応用力【DP-F-1-1】
評価方法と評価観点
評価方法
配点合計
知識・理解力
応用力
コミュニケーション力
態度・志向性
創造力
合計
定期試験またはレポート試験
50%
80%
20%
100%
小テスト、小論文
30%
80%
20%
100%
グループワーク
0%
プレゼンテーション
0%
レポート、宿題
0%
授業での姿勢(ノート、質疑など)
0%
作品、パフォーマンス(実技、実演)
0%
その他1(具体的に: 授業における演習や課題など
20%
50%
30%
10%
10%
100%
その他2(具体的に:
0%
100%
74%
22%
2%
0%
2%
100%
教科書・参考書
教科書「新編 基礎 微分積分」中村拓司,松田真実,萬代武史,柳田達雄著、学術図書出版(2024年度の「基礎解析学2・演習」「基礎解析学2演習」の教科書と同じであるので、すでに買っているものは新たに買う必要はない。)
オフィスアワー
非常勤講師については,担当教員の指示に従うこと.担当教員でなくとも数学に関連する質疑は,以下のオフィスアワーで対応します.ただし,変更の可能性もあるので,案内などに注意してください.その他,質問対応(数学質問相談室等)については別途,掲示やMyPageなどでお知らせします.オフィスアワーを利用する際は,部屋を訪ねる前にメールで連絡して調整してください.時間割の都合等でオフィスアワーに来れない場合は、別の日時で対応するのでメールで相談してください.学内外の用務のため、オフィスアワーでも教員が教員室に不在の可能性があります.
岩瀬:前後期,水曜3限(A棟1階教員室18)iwase@oecu.jp
香川:前期木曜4限,後期月曜3限(A棟1階教員室20)kagawa@oecu.jp
梶木屋:前後期,月曜5限(A棟1階教員室19)kajikiya@oecu.jp
紫垣:前期月曜2限, 後期木曜2限(A棟1階特任教員室)s-takahiro@oecu.jp
松田:[寝屋川] 前期木曜昼休み, 後期水曜3限(A棟1階特任教員室)m-mami@oecu.jp
松田:[畷] 前期火・水・金昼休み, 後期金昼休み(講師控室)m-mami@oecu.jp
若林:前期金曜3限, 後期火曜3限(A棟1階教員室22)wakabayashi@oecu.jp
その他
履修登録について:1年生は,web履修において表示されるクラスで履修すること。
再履修の登録については,履修登録の手引きにある制限について,十分注意すること。
「基礎解析学2(・)演習」,「基礎微積分1・演習」,「微分積分・演習」のいずれの単位も修得をしていない者は,
この科目の前に「基礎解析学2(・)演習」をまず履修することが望ましい.
課題(小テスト,理解度確認など)の返却については授業中に説明する。
定期試験は,基本的に返却しないが,状況に応じて各担当教員に確認すること。
実務経験のある教員による授業科目
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