2025年度前期マルチメディア情報処理

曜日・時限 月曜日3時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング GF330308
開講学科等 情報通信工学部-通信工学科
教員名 土居 元紀
土居 元紀
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e5%9c%9f%e5%b1%85%e3%80%80%e5%85%83%e7%b4%80

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目的

音声や画像および映像などマルチメディアの通信および記録には,様々なディジタル信号処理技術が用いられます.
音声は1次元の信号,画像は2次元の信号として捉えることができ,ディジタル信号処理によって音声・画像情報の圧縮や改善,特徴の抽出などが可能になります.
本講義では,情報通信工学分野における基礎的な専門知識として,以下の項目について理解します.
・ディジタル信号処理の基礎
・画像処理
・音声処理
・映像処理
また,ディープラーニングなど,マルチメディア技術の最近の動向についても理解します.

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A 授業内容と到達目標の説明
通信とマルチメディア
事前学修 シラバスの内容を確認し,わからない用語などあれば調べておく(2時間)
事後学修 授業への要望があればメールで送る.また,関連資格について調べる(2時間)
2 ABCD 人間の視聴覚特性 事前学修 人間の視聴覚特性について調べる(2時間)
事後学修 授業で紹介した資料をもとに錯覚について調べる(2時間)
3 ABCD 色彩とその知覚 事前学修 色と波長の関係について調べる(2時間)
事後学修 ディスプレイの色域について調べる(2時間)
4 ABCD ディジタル信号処理の基礎 事前学修 標本化と量子化について調べる(2時間)
事後学修 標本化定理を確認し,標本化が適切でないとどのような問題が起きるか調べる(2時間)
5 ABCD 周波数解析 事前学修 フーリエ変換について,他の授業の復習などを含め,調べておく(2時間)
事後学修 離散フーリエ変換について復習し,FFTのアルゴリズムについて調べる(2時間)
6 ABCD ディジタル信号の圧縮 事前学修 JPEGなど画像形式にどのようなものがあるか調べておく(2時間)
事後学修 様々な圧縮方法について調べる(2時間)
7 ABCD 授業前半の確認
画像処理1(画質の改善)
事前学修 これまでの授業内容を復習しておく(2時間)
画像のコントラストとは何か調べておく(2時間)
事後学修 前半の授業内容について再度確認し知識を身に付ける(2時間)
画像処理ツールなどを使って,実際に画像のコントラストを変え,その濃度値分布を調べる(2時間)
8 ABCD 画像処理2(画像認識) 事前学修 画像認識の応用にどのようなものがあるか調べる(2時間)
事後学修 ソーベルフィルタによるエッジ抽出を手計算で行ってみる(2時間)
9 ABCD CG 事前学修 テクスチャマッピングとは何か調べる(2時間)
事後学修 授業で紹介した資料を参考に最新のCG技術について調べる(2時間)
10 ABCD 映像処理 事前学修 MPEGなど動画圧縮規格について調べておく(2時間)
事後学修 オプティカルフローについて調べる(2時間)
11 ABCD 音声処理 事前学修 音声の特徴について調べておく(2時間)
事後学修 授業で紹介した以外の音声強調手法や音声合成について調べる(2時間)
12 ABCD マルチメディア情報処理の最新の動向
ディープラーニング
生成AI
これまでの授業の復習
事前学修 ディープラーニングについて調べる(2時間)
事後学修 授業で紹介した資料を参考に実際に学習と認識を行ってみる(2時間)
13 I 学習到達度確認 事前学修 これまでの学習内容を復習する(4時間)
事後学修 演習で間違えたところやわからなかったところについて,再度確認し知識を身に付ける(4時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇修得する資質・能力:知識・理解力、応用力【DP-F-1-1】
・マルチメディアとは何かを理解する
・人間の視聴覚特性を理解する
・ディジタル信号処理の基礎を理解する
・画像処理にはどのようなものがあるかを理解する
・音声処理にはどのようなものがあるかを理解する

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 60% 0%
小テスト、小論文 12% 80% 20% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 0%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 課題 28% 50% 30% 20% 100%
その他2(具体的に: 0%
100% 24% 11% 0% 0% 6% 40%

教科書・参考書

教科書:なし
Moodleに教材を置きます.

参考書:実践マルチメディア,公益財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS協会)

オフィスアワー

金曜17:25~18:25 A号館2F教員室
なお,学内外の用務のため、オフィスアワーでも教員が教員室に不在の可能性があります

その他

マルチメディア検定や画像処理エンジニア検定,色彩検定等の受験に興味のある人には受講を勧めます.
演習課題については,内容をチェックしてコメントします.

実務経験のある教員による授業科目