2025年度前期メディア情報処理学基礎

曜日・時限 金曜日2時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング GP231501
開講学科等 情報通信工学部-情報工学科
教員名 越後 富夫
越後 富夫
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e8%b6%8a%e5%be%8c%e3%80%80%e5%af%8c%e5%a4%ab

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目的

人間のもつ五感のうち最も重要な感覚器は視覚である。視覚を通して人間は外界から情報を獲得し,大脳での知的処理の大部分は視覚情報に関連している。本講では,まず人間および動物の視覚系の構造と機能を学び,環境と視覚の関連性を知る。次に,人間の視覚は入力された情報を解釈することで知覚機能ができていることを錯視を通して確認する。さらに,視知覚として色,形,空間の知覚の仕方を学び,3次元の投影図が作図できるようにする。最後に,視覚機能を実現するコンピュータ視覚について学び,立体映像の知覚とステレオ視による3次元情報獲得手法を理解する。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 面接授業:A 概要(人間の視覚系とコンピュータ視覚) 事前学修 シラバスを読んでおく.(2時間)
事後学修 評価方法,今後の予定を確認する.(2時間)
2 面接授業:A 視覚系の構造と機能(さまざまな生物の眼の構造) 事前学修 生物の眼を調べる.(2時間)
事後学修 生物の眼についてノートを整理する.(2時間)
3 面接授業:C 網膜での情報獲得と脳における情報処理(中心視と周辺視) 事前学修 人間の視覚機能を調べる.(2時間)
事後学修 人間の視覚についてノートを整理する.(2時間)
4 面接授業:C 幾何学的錯視
事前学修 錯視の作品を調べる.(2時間)
事後学修 錯視についてノートを整理する.(2時間)
5 面接授業:C 形の知覚1(透視図の作図) 事前学修 透視図の描き方を調べる.(2時間)
事後学修 透視図の作図についてノートを整理する.(3時間)
6 面接授業:C 形の知覚2(2点透視図, 3点透視図の作図) 事前学修 透視図の作図について復習する.(3時間)
事後学修 2点透視図, 3点透視図を完成する.(2時間)
7 面接授業:A 人間の視覚特性(色彩情報) 事前学修 色彩情報を調べる.(2時間)
事後学修 色彩情報についてノートを整理する.(2時間)
8 面接授業:A 動画像処理 事前学修 動画像処理を調べる.(2時間)
事後学修 動画像処理についてノートを整理する.(2時間)
9 面接授業:A カメラモデル 事前学修 投影方法を調べる.(2時間)
事後学修 投影モデルについてノートを整理する.(3時間)
10 面接授業:A カメラの構造 事前学修 レンズの構造を調べる.(2時間)
事後学修 レンズの構造についてノートを整理する.(3時間)
11 面接授業:C 3次元空間の知覚(立体映像) 事前学修 立体映像を調べる.(2時間)
事後学修 立体映像についてノートを整理する.(3時間)
12 面接授業:A ステレオ法の基礎と課題 事前学修 ステレオ法を調べる.(2時間)
事後学修 ステレオ法についてノートを整理する.(3時間)
13 面接授業:B さまざまな3次元計測 事前学修 講義全体のノートを整理する.(3時間)
事後学修 視覚機能全般を復習する.(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇2024年度以降の入学生
下記リンク先のカリキュラム・マップを参照
URL:https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/

〇2023年度以前の入学生
 〇 修得する資質・能力: 知識・理解力、応用力 【DP-P-1-1】
 ・ 人間の目のしくみを説明できる.
 ・ 人間の視覚特性を説明できる.
 ・ コンピュータ視覚を説明できる.
 ・ 立体視のしくみを説明できる.
 〇 修得する資質・能力: コミュニケーション力 【DP-P-2-1】
 ・ 画像の見え方の違いを議論できる.

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 40% 40% 40% 20% 100%
小テスト、小論文 40% 40% 40% 20% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 20% 20% 30% 20% 30% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 36% 38% 4% 0% 22% 100%

教科書・参考書

教科書は特になし. スライドを元に授業を進めるが,スライドの全てを配布しない.配布物から不足している箇所は必ずノートを取ること.

オフィスアワー

質問は,木曜日15:00-16:00にA14へ来ること. 学内外の用務のため,オフィスアワーでも教員が教員室に不在の可能性があります.その場合は,電子メールで問い合わせてください.


その他

小テスト・作図演習など,4回以上の課題が未提出の場合には,E判定とする.
授業中にスマートフォン,パソコン等でゲームをしていることが判明した場合は,総合点から大きく減点する.
・授業内外の課題について,  解答あるいは考え方を適宜解説する.
・中間試験は希望があれば解答例あるいは総評を適宜開示する.

実務経験のある教員による授業科目

担当教員は,企業研究所において画像認識の研究に従事した経験があり,人間を意識した画像処理技術は重要である.講義内容は経験に基づいて構成している.