2025年度前期ネットワークプログラミング論

曜日・時限 金曜日2時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング GP331105
開講学科等 情報通信工学部-情報工学科
教員名 竹内 和広
竹内 和広
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e7%ab%b9%e5%86%85%e3%80%80%e5%92%8c%e5%ba%83

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目的

インターネット,携帯電話等,情報通信ネットワークとコンピュータシステムは密接な関係をもつようになっている.本科目では,過年に理論的に学んできた情報通信ネットワークに関する知識を前提に,ネットワークを基本とするシステム構築に関わるプログラムに必要な基本的な概念,理論,技術を講義する.
本科目の学修では,情報工学の専門的技術者として自他ともに認められる上での知識のうち,特にネットワークシステムを構築・運用する上でのプログラム技術を身につけることを目標とする.

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A ネットワークプログラミングの概要 事前学修 ネットワーク工学の内容を復習すること(2時間)
事後学修 自分のPCのネットワーク環境を調査し、文章に整理すること(2時間)
2 A,C オブジェクト指向プログラミング(OOP)言語の概要 事前学修 OOP言語について調べてくること(2時間)
事後学修 OOP言語をインストールすること(2時間)
3 A,C OOP言語の導入 事前学修 OOP言語の基本的な使い方を予習すること(2時間)
事後学修 ネットワークの実験環境を構築すること(2時間)
4 A,C 通信の基本プログラム構造 事前学修 ポート、ソケットの概念を調べてくること(2時間)
事後学修 ポート、ソケットの概念についてe-learningシステムで課題を演習すること(2時間)
5 A,C サーバの基本プログラム構造 事前学修 サーバプログラムを自分のPCで起動してみること(2時間)
事後学修 サーバテストプログラムを実際に演習すること(2時間)
6 A,C JavaScript入門 事前学修 JavaScriptについて予習してくること(2時間)
事後学修 JavaScriptのプログラムを演習してみること(3時間)
7 A ネットワークコンテンツの構造 事前学修 HTML, CSS, Javascriptの関係について予習してくること(2時間)
事後学修 e-learningシステムでネットワークコンテンツに関する課題を演習すること(3時間)
8 A サーバ側プログラムの実際 事前学修 サーバ側のプログラム例について事例を調べてくること(2時間)
事後学修 サーバ側のプログラム例について、e-learningシステムで課題を演習すること(3時間)
9 A プロトコル仕様の実際 事前学修 HTTP,FTP,SSHのプロトコルを調べてくること(2時間)
事後学修 プロトコルについてe-learningシステムで課題を演習すること(3時間)
10 A,C Webサービスシステム 事前学修 どのようなWebサービスが存在するか調べてくること(2時間)
事後学修 Webサービスを利用したプログラムを作成すること(3時間)
11 A,C WebAPIの利用形態 事前学修 WebAPIについて詳しく調査してくること(2時間)
事後学修 WebAPIを利用したプログラムを作成すること(3時間)
12 A,C ネットワークサービス・ビジネス 事前学修 クラウドコンピューティングについて調査すること(2時間)
事後学修 クラウドコンピューティングについてe-learningシステムで課題を演習すること(3時間)
13 A メッセージ解析の演習と解説 事前学修 WebAPIで仕様される具体的なメッセージを収集すること(2時間)
事後学修 メッセージ解析のプログラムを作成し、その結果をレポートすること(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇修得する資質・能力:知識・理解力【DP-P-1-1】
・基本的なサーバ/クライアントシステムのプログラミングの構造を理解することにより,基本的なサーバ・クライアントをサービスするプログラムが作成でき、それを運用できる。
・ネットワークサービスシステムの基礎技術・知識を習得することにより,基本的なネットワークサービスシステムの設計・管理ができる。
・プロトコルに応じたメッセージ処理が理解でき,プロトコルの仕様を読み,処理プログラムを作成できる。
・JavaScriptによりサーバとメッセージのやりとりが行えるプログラムを作成できる。
〇修得する資質・能力:汎用的技能【DP-P-2-1】【DP-P-2-2】
・一般的なネットワークサービスを提供できるサーバ運用に関する知識を習得し,既存のプログラムを活用して多様なサーバを運用できる。
・ネットワークサービスの基本的なオブジェクトについて理解し,それを利用した利用・活用したプログラムが読解・記述できる。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 40% 80% 20% 100%
小テスト、小論文 40% 70% 30% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 20% 70% 30% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 74% 26% 0% 0% 0% 100%

教科書・参考書

教科書は特に指定しない.
参考書は以下の書籍が参考になるが,変化の激しい分野であるので,講義中に適宜紹介する.

オフィスアワー

火曜日3限(A号棟竹内教員室)

その他

受講にはCプログラミングの基礎力があることを前提とする.
受講にはネットワーク工学の内容が理解できていることを前提とする.
小テストおよび学修の中間確認は適宜行う.
授業参加者の予習や理解度合いによって,各回の授業内容が上のようにならない場合がある.
本科目の合格には宿題として課す小レポートの重要性が高いので注意すること.
本科目の課題についてのフィードバックは総合的なコメントと回答例を適宜電子的に提供する.

実務経験のある教員による授業科目

担当教員は、公的研究所での情報システム開発および民間企業への技術指導の実務経験(4年間)を活かし、ネットワークシステムにおける実務事例を教材に取り入れ、実践的に指導する。