2025年度前期コンピュータネットワーク基礎

曜日・時限 火曜日3時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング GP231101
開講学科等 情報通信工学部-情報工学科
教員名 上嶋 章宏
上嶋 章宏
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e4%b8%8a%e5%b6%8b%e3%80%80%e7%ab%a0%e5%ae%8f

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目的

公衆交換電話網から,携帯電話,インターネットにいたるまで,我々の生活は情報通信システムを抜きにしては語れないほどになってきた。本講義では,情報通信システムを支える情報通信ネットワーク技術の基礎を理解するために,情報通信ネットワークに関する基礎技術やインターネットを支える標準の通信手続きであるTCP/IPについて学び,理解できるようになることを目的とする。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A,C ネットワークシステムの基礎 事前学修 シラバスを読んで,関連科目を復習してくる(2時間)
事後学修 ネットワークの発展およびプロトコルの必要性についてノートを整理し復習する(3時間)
2 A,C プロトコルの基礎 事前学修 教科書の第1.1節~1.4節を予習してくる(2時間)
事後学修 プロトコルの標準化についてノートを整理し復習する(3時間)
3 A,C OSI参照モデル 事前学修 教科書の第1.5節~第1.9を予習してくる(2時間)
事後学修 プロトコルの階層化およびOSI参照モデルについてノートを整理し復習する(3時間)
4 A,C データ通信の実際 事前学修 教科書の第2章を予習してくる(2時間)
事後学修 通信方式およびネットワークの構成要素に関して,講義中に課した確認問題を解いて復習する(3時間)
5 A,C ネットワークカードとデータリンク 事前学修 教科書の第3.1節~第3.2節および付録3を予習してくる(2時間)
事後学修 様々なデータリンク技術について調査する(3時間)
6 A,C ディジタル通信の基礎とイーサネットの仕組み 事前学修 教科書の第3.3節~第3.7節および付録4を予習してくる(2時間)
事後学修 イーサネット技術に関して,講義中に課した課題に取り組み,復習する(3時間)
7 A,C パケット通信と経路制御の基礎 事前学修 教科書の第4.1節~第4.5節および付録2を予習してくる(2時間)
事後学修 階層モデルにおけるパケット通信について確認問題を解いて復習する
IPアドレスの役割りと経路制御の仕組みについて復習する(3時間)
8 A,C IPの分割・再構築処理とIPに関連する技術 事前学修 教科書の第4.6節~第4.8節および第5.1節~第5.3節を予習してくる(2時間)
事後学修 IPにおける分割・再構築処理についてノートを整理し復習する
IPアドレスとMACアドレスの必要性を調査し,ノートを整理し復習する(3時間)
9 A,C ネットワークサービスの基礎 事前学修 教科書の第5.4節~第5.8節を予習してくる(2時間)
事後学修 ネットワーク系コマンドの実現方法を調査し,ノートを整理し復習する(2時間)
10 A,C トランスポート層の実際(UDP,TCPを例にして) 事前学修 教科書の第6.1節~第6.2節を予習してくる(2時間)
事後学修 トランスポート層に関して講義中に課した課題に取り組み,復習する(2時間)
11 A,C ネットワークの信頼性確保(1):データグラム型プロトコル 事前学修 教科書の第6.3節~第6.5節を予習してくる(2時間)
事後学修 トランスポート層における信頼性確保について、講義内容をノートに整理し復習する(2時間)
12 A,C ネットワークの信頼性確保(2):ストリーム型プロトコル 事前学修 教科書の第6.6節~第6.7節を予習してくる(2時間)
事後学修 トランスポート層における信頼性確保の実現に関して講義中に課した課題に取り組み,復習する(2時間)
13 I 学習到達度の最終確認 事前学修 授業で学んできた内容を総合的に復習してくる(2時間)
事後学修 分からなかったところをしっかり復習し,学修到達の不充分な点に取り組む(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

・OSI参照モデルの各階層の基本的な機能と役割が理解できる
・ディジタル通信方式やパケットの内部構成を理解できる
・リピータ,ブリッジ,ルータ,ゲートウェイの役割の違いと機能を理解できる
・パケット通信による多重化の基本が理解できる
・IPでの経路制御および分割・再構築処理の仕組みを理解し,人に説明できる
・TCPでの信頼性確保の仕組みが理解できる
・IPアドレスからネットワークアドレス,ブロードキャストアドレスを計算し応用できる
・基本情報技術者試験に対応できる問題対応力を習得し応用できる

〇2024年度以降の入学生
下記リンク先のカリキュラム・マップを参照
URL:https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/

〇2023年度以前の入学生
修得する資質・能力:知識・理解力【DP-P-1-1】
          応用力【DP-P-2-2】

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 50% 80% 20% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 30% 70% 30% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 授業内で実施する演習形式の課題::::: 20% 80% 20% 100%
その他2(具体的に: 0%
100% 77% 23% 0% 0% 0% 100%

教科書・参考書

教科書として以下の書籍を利用する。

教科書:「マスタリングTCP/IP入門編第6版」,竹下隆史,村山公保,荒井透,苅田幸雄オーム社

オフィスアワー

研究室を訪問する場合は,電子メールなどで事前にアポイントを取ることが望ましい。
前期月曜5限(A号館2階教員室15)

なお,学内外の用務のため,オフィスアワーでも教員が教員室に不在の可能性がある。

その他

ほぼ毎回授業の冒頭で前回分の小テストをMoodleで行い,学修進度を確認する。
事後学修の内容をレポートや宿題の形で応用力や学習進度を確認するので,授業中の指示を聞き洩らさない。
授業内外の課題について,解答あるいは考え方を適宜解説する。

実務経験のある教員による授業科目