2025年度後期食品工学

曜日・時限 金曜日2時限 期別 後期 週時間数 0
ナンバリング EU230309
開講学科等 工学部-環境科学科
工学部-基礎理工学科 数理科学専攻
工学部-基礎理工学科 環境化学専攻
教員名 田中 孝徳
田中 孝徳
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e7%94%b0%e4%b8%ad%e3%80%80%e5%ad%9d%e5%be%b3

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目的

食品加工プロセスは,加熱,冷却,乾燥などといった物理的な操作を組み合わせることによって構成されている。
そこで,本講義では食品加工の原理と方法,とりわけ,物質やエネルギーの移動現象論の概念を修得し,食品加工プロセスを構成する重要な加工方法(単位操作)やそれぞれの解析方法についての基礎知識を身に付けることを目的とする。

環境科学科2020年度入学以降の学生に関して、本科目は、食品衛生管理者資格、および、食品衛生監視員任用資格取得のために必要な科目です。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 面接授業:AC ガイダンス,食品と工学,次元と単位系 事前学修 シラバスを読んでくること(1時間)。
事後学修 教科書p.1~p.5を読み,興味ある食品製造・加工プロセスを調べる(3時間)。
2 面接授業:A 食品工学の基礎:工学的解析,次元解析と無次元数 事前学修 教科書p.6~p.9を読んでくること(1時間)。
事後学修 単位系についてまとめることで学修内容を理解する(3時間)
3 面接授業:A 物質収支 事前学修 教科書p.10~p.11を読んでくること(1時間)。
事後学修 物質収支に関する演習問題を解き,学修内容を理解する(4時間)
4 面接授業:A エネルギー収支 事前学修 教科書p.11~p.13を読んでくること(1時間)。
事後学修 エネルギー収支に関する演習問題を解き,学修内容を理解する(4時間)
5 面接授業:A 殺菌の速度論 事前学修 教科書p.15~p.17を読んでくること(2時間)。
事後学修 加熱殺菌プロセスに関する例題を確認し,学修内容を理解する(2時間)
6 面接授業:A 高温短時間殺菌法 事前学修 教科書p.18~p.20を読んでくること(1時間)。
事後学修 殺菌プロセスに関する演習問題を解き,学修内容を理解する(4時間)
7 面接授業:A 前半の学修内容の総括 事前学修 これまでの演習問題を総復習してくること(4時間)。
事後学修 これまでの演習問題を総復習し,理解を深める(1時間)。
8 面接授業:A 伝熱の基礎 事前学修 教科書p.21のQ-5について取り組んでくること(1時間)。

事後学修 教科書p.21~p.29,学修内容を理解する(4時間)
9 面接授業:A 濃縮 事前学修 教科書p.36~p.38を読んでくること(1時間)。
事後学修 蒸発濃縮に関する演習問題を解き,学修内容を理解する(4時間)
10 面接授業:A 平衡と物質移動:水分活性,気泡、乳化 事前学修 教科書p.40~p.44、p.70を読んでくること(1時間)。

事後学修 水分活性について調べる。気泡に関する演習問題を解き,学修内容を理解する(3時間)
11 面接授業:A 平衡と物質移動:物質拡散 事前学修 教科書p.40~p.44を読んでくること(1時間)。

事後学修 成分の浸透速度に関する演習問題を解き,学修内容を理解する(4時間)
12 面接授業:A 食品のレオロジー 事前学修 教科書p.73~p.76を読んでくること(1時間)。
事後学修 様々な食品のレオロジー特性について調べ,学修内容を理解する(3時間)
13 面接授業:A 食品加工装置とプロセスおよび講義の総括 事前学修 教科書p.136~p.160の概要を確認してくること(1時間)。
事後学修 これまでの演習問題を総復習し,理解を深める(4時間)。

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇 2024年度以降の入学生
  下記リンク先のカリキュラム・マップを参照.
     URL: https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/

〇2023年度以前の入学生
 修得する資質・能力:住環境から食環境までの広範囲な知識  【DP-U-1-1】
修得する資質・能力:生活環境を改善する機器の開発、設計、製造ができる能力  【DP-U-1-3】

・食品加工プロセスにおいて必要となる単位操作の意味やその解析方法を理解し,計算できる。
・食品加工技術に求められる工学的思考について,実例を通して習得する。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 40% 80% 20% 100%
小テスト、小論文 20% 80% 20% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 28% 20% 80% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 12% 40% 20% 40% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 54% 34% 5% 2% 5% 100%

教科書・参考書

教科書:食品工学,日本食品工学会編集,朝倉書店

*講義は本書の内容を参照しながら進行する。例題や問題も含まれているため,各自の予習および学修内容の確認にも役立つ。
*演習問題も行うため,関数電卓を手元に準備すること。

オフィスアワー

オフィスアワーの開設時間は,金曜日の16時20分~17時30分です。場所は,A号館(新棟)3階教員室08です。
学内外の用務のため,オフィスアワーでも教員が教員室に不在の可能性があります。

また、それ以外に、メールでの質問も受け付けます。アドレスは、tanaka@oecu.jpです。

その他

欠席回数が6回以上のもの,あるいは定期試験を受験しなかったものはE評価とする。
毎回の演習については解答例を授業時間内などに示す。
中間までの総括では希望者に答案を一時返却し,その時点での達成状況を確認できる。ただし,答案は再度回収する。
過去の授業動画を限定公開する予定であり,理解度が足りない場合は活用を推奨する。

夏季(または冬季、春季)休暇などを活用し、授業内容の理解をさらに深めるための学修時間を確保すること。

実務経験のある教員による授業科目