2025年度前期微生物学

曜日・時限 月曜日3時限 期別 前期 週時間数 0
ナンバリング EU220220
開講学科等 工学部-環境科学科
工学部-基礎理工学科 数理科学専攻
工学部-基礎理工学科 環境化学専攻
教員名 齊藤 安貴子
齊藤 安貴子

目的

 微生物は、食品を生産する発酵だけではなく、腐敗させるといった人にとって真逆の効果を示すことがあります。また、我々の皮膚の表面を守る菌がいれば、病気を引き起こす菌もいます。さらには、環境を汚染する菌もいれば、環境汚染物質を分解する菌もいます。このように、多種多様の微生物の中で我々は生活をしています。
 そこで、本科目では、この微生物とはいったい何なのか、ヒトなどの動物とどう違うのか、どんな性質を持つのか、などを化学的に学びます。そして、微生物が引き起こす病気から身を守る知識・技術を獲得すると同時に、微生物を利用した食品生産など、生活に役立つ知識を獲得することを学びます。

環境科学科2020年度入学以降の学生に関して、本科目は、食品衛生管理者資格、および、食品衛生監視員任用資格取得のために必要な科目であるため、資格取得を目指す学生は履修すること。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 面接授業:A 微生物とは
微生物学の歴史と取り扱い法
微生物の種類と分類
事前学修 教科書の 1 微生物学の歴史、および、2 微生物の取り扱い法、3 微生物の種類と分類 の部分を読んでおく(3時間)
事後学修 授業の内容を振り返り、わからないことを調べておく(2時間)
2 面接授業:A 微生物の構造 事前学修 4 微生物の構造 の部分を読んでおく(2.5時間)
事後学修 授業の内容を振り返り、わからないことを調べておく(2時間)
3 面接授業:A 微生物の栄養と増殖 事前学修 5 微生物の栄養と増殖 の部分を読んでおく(2.5時間)
事後学修 授業の内容を振り返り、わからないことを調べておく(2時間)
4 面接授業:A 微生物の代謝 事前学修 6 微生物の代謝 の部分を読んでおく(2.5時間)
事後学修 授業の内容を振り返り、わからないことを調べておく(2時間)
5 面接授業:A 微生物の遺伝現象とその応用 事前学修 7 微生物の遺伝現象とその応用 の部分を読んでおく(2.5時間)
事後学修 授業の内容を振り返り、わからないことを調べておく(2時間)
6 面接授業:A 微生物の増殖抑制と殺菌 事前学修 8 微生物の増殖抑制と殺菌 の部分を読んでおく(2.5時間)
事後学修 授業の内容を振り返り、わからないことを調べておく(2時間)
7 面接授業:A 前半部分(第7回まで)の振り返りと確認テスト 事前学修 前半部分のノートとレポートを確認して整理しておく(4時間)
事後学修 小テストの振り返りをして、わからなかったところを調べておく(0.5時間)
8 面接授業:A 抗生物質の作用機構 事前学修 9 抗生物質の作用機構 の部分を読んでおく(2.5時間)
事後学修 授業の内容を振り返り、わからないことを調べておく(2.5時間)
9 面接授業:A 醸造食品 事前学修 10 醸造食品の部分を読んでおく(2.5時間)
事後学修 授業の内容を振り返り、わからないことを調べておく(2時間)
10 面接授業:A 食品の素材生産と微生物 事前学修 11 食品の素材生産と微生物 の部分を読んでおく(2.5時間)
事後学修 授業の内容を振り返り、わからないことを調べておく(2時間)
11 面接授業:A グリーンバイオテクノロジー:農業や環境と微生物
口腔細菌や腸内細菌と健康
事前学修 12 グリーンバイオテクノロジー:農業や環境と微生物、および、13 口腔細菌や腸内細菌と健康 の部分を読んでおく(2.5時間)
事後学修 授業の内容を振り返り、わからないことを調べておく(2時間)
12 面接授業:A 食品の腐敗と微生物 事前学修 14 食品の腐敗と微生物 の部分を読んでおく(2.5時間)
事後学修 授業の内容を振り返り、わからないことを調べておく(2時間)
13 面接授業:A 微生物による食性病害
細菌など
ウイルス、寄生虫など
事前学修 15微生物による食性病害 の202ページまでを読んでおく(2.5時間)
事後学修 授業の内容を振り返り、わからないことを調べておく
期末試験の準備をする(3時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

本科目に関連するディプロマ・ポリシー項目
〇 2024 年度以降の入学生
 下記リンク先のカリキュラム・マップを参照.
    URL: https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/

〇2020年度から2023年度入学学生
〇修得する資質・能力:知識力・理解力【DP-U-1-1】【DP-N-1-1】
 本科目により、受講する学生が・住環境から食環境までの広範囲な知識を有し、身のまわりの生活や地球環境の改善に適切に対応する能力を備えることができる。

〇修得する資質・能力:考察力・応用力【DP-U-1-2】【DP-N-1-1】
 「食環境」分野では、食の安全・安心を守る知識や技術、生命を維持するための「食」に関する化学的な知識をえると同時に、食品・健康分野の知識、新たなバイオ素材や生物に作用する化学物質・有害物質の知識を有し、生態系への影響などを幅広く考察できる能力を獲得することができる。

〇修得する資質・能力:態度・志向性【DP-U-3-1】【DP-N-3-1】
 また、本科目で得られる知識は、社会の発展のために役立てることができる。

〇2019年度までの入学学生

〇修得する資質・能力:知識力・理解力【DP-U-1-2,3】
 本科目は、受講する学生が本学科ディプロマポリシーに記載されたバイオ化学コース、エコ化学コースに必要な広い知識を獲得し、および、深く理解することにつながる。

〇修得する資質・能力:応用力、態度・志向性【DP-U-3-1】
 また、本科目で得られる知識は、社会の発展のために役立てることができる。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 40% 100% 100%
小テスト、小論文 20% 70% 30% 100%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 40% 50% 50% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 0%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 74% 6% 20% 0% 0% 100%

教科書・参考書

東京化学同人 村田容常、渋井達郎 編  「食品微生物学」

教科書を中心に授業を行います。
受講する学生は必ず教科書を入手してください。
食品衛生管理者資格には、「微生物学」が非常に重要です。

オフィスアワー

オフィスアワーは木曜日5限です
場所は新棟A号館教員室07です。
ただし、学内外の用務のため、研究室にいないこともありますので、訪問する場合はあらかじめ講義中にお知らせするメールアドレスに連絡してください。
それ以外の時間に質問がある場合は、メールアドレスに質問を送って下さい。メールであれば、時間は何時でも構いません。疑問がわいたときに連絡ください。
メールで解決できない場合は、別途時間を決めてゆっくりと直接説明します。

その他

専門的な部分が多くなり、講義ではポイントの説明が中心となるため、予習を必ずしてください。
講義は、毎回レポートを書いて提出していただきます。
レポートは次回の講義で返却します。
レポートの回答例は、次週にMoodle上で配布します。
講義の内容を、配布したレポート解答で再確認しながら復習すること。
確認テスト、期末試験の解答用紙は返却しませんが、テストの結果は、個別にメールにて連絡します。個別に解答用紙を見ることもできますので、必要な場合はメールにて連絡をしてください。

事前・事後学修に十分な時間が確保できない場合は、夏季休暇をなどを活用し、授業内容の理解をさらに深めるための学修時間を確保すること

小テストを受けない場合、および、定期試験を受験しない場合は、他に出席があってもE判定とします。

実務経験のある教員による授業科目

公官庁研究所での微生物が生産する化学物質に関する研究開発の経験を活かし、微生物の知識がどのように社会に貢献するのか、また、講義内で学んだことがどのように社会で応用され利用されているのか深く理解することが可能である。
また、食品開発を行う学内ベンチャー起業および経営や実際の商品開発、発酵食品開発検討の経験をもとに、本微生物学で得られる技術や知識が、社会で求められるものであることを知ることができる。