2025年度前期生物化学

曜日・時限 月曜日4時限 期別 前期 週時間数 2
ナンバリング EN120207,EU120207
開講学科等 工学部-環境科学科
工学部-基礎理工学科 数理科学専攻
工学部-基礎理工学科 環境化学専攻
教員名 湯口 宜明
湯口 宜明
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e6%b9%af%e5%8f%a3%e3%80%80%e5%ae%9c%e6%98%8e

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目的

 生命現象を理解するための物質と生体機能との関係を分子レベルで理解することを目標とする。生体関連化学について、有機化学的に理解することを目的とする。ディプロマポリシーにあるおける食の安全・安心を守る知識や技術、生命を維持するための「食」に関する化学的な知識をえると同時に、食品・健康分野の知識、新たなバイオ素材や生物に作用する化学物質・有害物質の知識を有し、生態系への影響などを幅広く考察できる能力を備えることを目的とする。
 基礎理工学科2024年度入学の1年生以降および環境科学科2020年度入学の1年生以降、本科目は、食品衛生管理者資格、および、食品衛生監視員任用資格取得のために必要な科目ですので、資格取得を目指す学生は履修してください。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A 細胞膜の構造 事前学修 脂質について調べておく(2時間)
事後学修 細胞膜の構造を描けるよう復習する(3時間)
2 A 細胞小器官 事前学修 細胞の役割について調べておく(2時間)
事後学修 細胞の模式図が書けるよう復習する(3時間)
3 A 細胞骨格と細胞接着 事前学修 アクチンについて調べておく(2時間)
事後学修 細胞がなぜつぶれないかを説明してみる(2時間)
4 A 細胞周期と細胞の死 事前学修 細胞分裂について調べておく(2時間)
事後学修 細胞周期について復習しておく(2時間)
5 A 組織の維持 事前学修 細胞の分化について調べておく(2時間)
事後学修 ES細胞やiPS細胞について説明してみる(2時間)
6 A 細胞内の無機質 事前学修 無機元素について調べておく(2時間)
事後学修 細胞に必要な元素について説明してみる(2時間)
7 A アミノ酸, タンパク質の化学構造 事前学修 不斉炭素原子について調べておく,高分子について調べておく(2時間)
事後学修 20種のアミノ酸構造を書けるようにする, ペプチド結合を説明できるようにする(3時間)
8 A タンパク質の立体構造 事前学修 水素結合について調べておく(2時間)
事後学修 タンパク質の高次構造について説明できるようにする(3時間)
9 A 核酸の化学構造 事前学修 核酸の役割について調べておく(2時間)
事後学修 ヌクレオチドの構造をかけるようにする(3時間)
10 A DNAの立体構造 事前学修 遺伝子について調べておく(2時間)
事後学修 DNAの2重らせん構造を詳細にみる(3時間)
11 A 糖質の化学 事前学修 糖について調べておく(2時間)
事後学修 いくつかの単糖の構造を書けるようにする(3時間)
12 A 多糖類の化学構造 事前学修 炭水化物について調べておく(2時間)
事後学修 アミロースやセルロースの構造を書けるようにする(3時間)
13 A 脂質の化学構造 事前学修 親水性と疎水性について調べておく(2時間)
事後学修 脂質の種類と構造を説明できるようにする(2時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

・細胞の構造と機能について、細胞膜の構造や細胞小器官などの説明をすることができる。
・タンパク質、核酸、糖質、脂質の分子構造を書くことができる。
・レポートなどにおける文章を論理的にかけるようになる。
・生体分子の倫理的な取り扱いについて理解できる。
・生物化学にかかわる研究開発分野についてのいくつかのトピックスについて理解することができる。

本科目に関連するディプロマ・ポリシー項目
〇 2024年度入学生
下記リンク先のカリキュラム・マップを参照.
https://www.osakac.ac.jp/about/policy/faculty/
〇 2023年度以前の入学生
修得する資質・能力:知識・理解力、応用力【DP-U-1-1】【DP-U-1-2】
修得する資質・能力:コミュニケーション力【DP-U-2-1】
修得する資質・能力:態度・志向性【DP-U-3-1】
修得する資質・能力:創造的思考力【DP-U-4-1】

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 30% 60% 20% 10% 10% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 40% 70% 10% 10% 10% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 30% 50% 50% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 46% 10% 7% 19% 18% 100%

教科書・参考書

教科書:はじめの一歩 生化学・分子生物学 (羊土社) 前野正夫・磯川桂太郎 著

オフィスアワー

オフィスアワー開設時間と場所は、前期毎週月曜日5限)、A号館(新棟)3階教員室05です。
学内外の用務のため、オフィスアワーでも教員が教員室に不在の可能性があります。

その他

夏季(または冬季、春季)休暇などを活用し、授業内容の理解をさらに深めるための学修時間を確保すること。
定期試験未受験で、授業をすべて欠席し、課題も未提出の場合はE判定とする。
レポート課題は授業時間内で解答解説を実施する。

実務経験のある教員による授業科目

産業技術総合研究所にて材料の開発研究を行った経験を活かし、生体分子がいかに産業の中で役立てられていて、どのような開発がされているかを紹介し、授業を展開していく。