2025年度後期アクティブサイエンスゼミナール1

曜日・時限 木曜日3時限 期別 後期 週時間数 0
ナンバリング EN230408
開講学科等 工学部-基礎理工学科
教員名 多米田 裕一郎
多米田 裕一郎

目的

これまでに学習した科学や数学に関する知識や技術を駆使して、与えられたプロジェクトを達成するための実践力を養う。またプロジェクトを遂行する過程で、科学や数学に対する専門知識と応用力を深める。適時、プロジェクトの進行状況についてプレゼンテーションや学生同士でディスカッションを行い、コミュニケーションとプレゼンテーションスキルの向上を図る。また,問題解決に向けた総合的な力を得る.さらに、社会における問題解決のために科学の知識・技術が適切に使われる流れを理解する.
プロジェクトは、数学系とサイエンス系の二つに大別される。以下がこれまでのプロジェクトの例である。
○数学系プロジェクト:フラクタル図形の数理~測る・知る・創る,数学パズル・ゲームの制作,平面図形・立体図形の基礎と応用,数学教育力強化プロジェクトなど
○サイエンス系プロジェクト:物理力強化プロジェクト,音と光を操ろう,理科教材の資料を作ってみよう,計算機を使った計測や制御の基礎研究など

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 A スタートアップミーティングとプロジェクトグループの編成 事前学修 シラバスを読んで、進行スケジュールを確認しておく.(1時間以上)
事後学修 自分の選択したプロジェクトを遂行する上で必要な情報を確認する.(3時間以上)
2 F 各プロジェクトごとにプロジェクトポートフォリオの作成 事前学修 プロジェクトポートフォリオ作成に必要な情報をあらかじめまとめておく.(2時間以上)
事後学修 自分が担当する項目について、文献等をあたって十分に学習を進める.(2時間以上)
3 F, C プロジェクト目標達成のためのワークショップ
各プロジェクトに分かれて,そのプロジェクトの問題発見過程を学ぶ.
事前学修 自分が学習した内容を、他のメンバーと共有できるように資料を用意する.(2時間以上)
事後学修 自分の学習内容と他のメンバーの学習内容と合わせて、総合的にまとめておく.(2時間以上)
4 B プロジェクトポートフォリオに沿ったグループ活動1
問題設定と理解
事前学修 活動内容について、グループのメンバー同士で十分に打ち合わせを行う.(2時間以上)
事後学修 今回の活動内容について、グループのメンバー同士で十分に議論し反省点などをまとめておく.(2時間以上)
5 F, B プロジェクトの進行状況を確認するためのグループディスカッション
問題解決へのアプローチ法を探る
事前学修 これまでの活動内容とプロジェクトの進行状況を十分に把握しておく.また、学内にいる当該プロジェクトに関係する専門家にヒアリングし、資料を準備しておく.(2時間以上)
事後学修 今後のプロジェクトの進め方について、グループ内で十分に打ち合わせておく.(2時間以上)
6 B プロジェクトポートフォリオに沿ったグループ活動2
問題解決のための資料調査・分析など
事前学修 活動内容について、グループのメンバー同士で十分に打ち合わせ、問題解決へ向けた資料の準備を行う.(2時間以上)
事後学修 問題解決へ向けた資料の分析結果などを整理し、今回の活動内容について、グループのメンバー同士で十分に議論し反省点などをまとめておく.(2時間以上)
7 B プロジェクトポートフォリオに沿ったグループ活動3
問題解決に向けて,計算・グラフや図の作成・実験器具の製作など
事前学修 活動内容について、グループのメンバー同士で十分に打ち合わせを行う.(2時間以上)
事後学修 計算結果・実験結果の検証など、今回の活動内容について、グループのメンバー同士で十分に議論し反省点などをまとめておく.(2時間以上)
8 F, C プロジェクトの目標達成度を評価するためのワークショップ 事前学修 これまでの活動内容とプロジェクトの進行状況を十分に把握しておく.(2時間以上)
事後学修 今後のプロジェクトの進め方について、グループ内で十分に打ち合わせておく.(2時間以上)
9 B プロジェクトポートフォリオに沿ったグループ活動4
問題解決に向けて再検討など
事前学修 今回の活動内容について、グループのメンバー同士で十分に議論し反省点などをまとめておく.(2時間以上)
事後学修 今回の活動内容について、グループのメンバー同士で十分に議論し反省点などをまとめておく.(2時間以上)
10 B プロジェクトポートフォリオに沿ったグループ活動5
多角的視点からの再検討など
事前学修 活動内容について、グループのメンバー同士で十分に打ち合わせを行う.(3時間以上)
事後学修 今回の活動内容について、グループのメンバー同士で十分に議論し反省点などをまとめておく.(3時間以上)
11 F, C プロジェクトの最終成果を評価するためのワークショップ 事前学修 これまでの活動内容とプロジェクトの進行状況を整理し成果としてまとめられるようにしておく.(3時間以上)
事後学修 プロジェクトの成果についてグループ内で十分に打ち合わせし意見をまとめておく.(3時間以上)
12 F プロジェクトの成果報告のまとめ 事前学修 成果報告に必要な資料を整理しておく.(3時間以上)
事後学修 プレゼンテーション作成に必要な資料をリストアップしておく.(3時間以上)
13 G プロジェクトの成果報告会 事前学修 グループのメンバーとプレゼンテーションの練習を十分にしておく.(3時間以上)
事後学修 プレゼンテーションの出来について反省点をまとめておく。他グループのプレゼンテーションについて考察する.(3時間以上)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

○修得する資質・能力:知識・理解力、応用力【DP-N-1-1】
 ・各テーマについての新しい知識を具体的に述べることができる。
 ・基礎理工学が必要とされる理由などを正しく理解し、説明することができる。
○修得する資質・能力:コニュニケーション力【DP-N-2-1, DP-N-2-2】
 ・意志疎通と相互理解のためのディスカッションやコミュニケーションを実践できる。
 ・不特定多数の相手に伝わるプレゼンテーションスキルを実践できる。
 ・他者のプレゼンテーションを聞き理解するスキルを実践できる。
○修得する資質・能力:姿勢・態度【DP-N-3-3】
 ・自分が興味のある分野のテーマについて理解を深め、プレゼミ・卒業研究の準備や深化を行うことができる。
 ・グループのメンバーと役割分担や共同作業を円滑に進めるスキルを実行できる。
○修得する資質・能力:創造力【DP-N-4-1】
 ・プロジェクト目標の設定と進行スケジュールの管理法を設計することができる。
 ・目標達成のために必要な知識や技術を習得する方法を実践できる。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 40% 20% 20% 20% 20% 20% 100%
プレゼンテーション 20% 20% 20% 20% 20% 20% 100%
レポート、宿題 0%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 30% 20% 20% 20% 20% 20% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 10% 20% 20% 20% 20% 20% 100%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 20% 20% 20% 20% 20% 100%

教科書・参考書

プロジェクトグループごとに適時指示する。

オフィスアワー

プロジェクトはグループのメンバーが協力し合って進めていくものであり、教員の関与は必要最低限であることが望ましい。したがってこの科目のための特定のオフィスアワーは設定しない。必要な場合は、プロジェクト担当教員の指示に従うこと。
与えられた時間内に課題をこなすためには、入念な事前学習が不可欠である。教員の指示を待つだけでなく、自ら興味を持ったことや疑問に思ったことについて、積極的に学習を行うこと。
決められたゼミナールの時間内だけで、プロジェクトに関する作業をすべて行うことは難しい。空き時間を活用し、積極的に下調べや研究、プレゼンテーションの準備などを進めること。

その他

フィードバックは各担当教員の定める方法で行う。

実務経験のある教員による授業科目