2025年度通年集中異分野協働エンジニアリング・デザイン演習

曜日・時限 不定期その他 期別 通年集中 週時間数 2
ナンバリング EE330807,EH330804,EJ430606,EU330334,GF330503
開講学科等 工学部-電気電子工学科
工学部-電子機械工学科
工学部-機械工学科
工学部-環境科学科
情報通信工学部-通信工学科
教員名 海老原 聡
海老原 聡
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e6%b5%b7%e8%80%81%e5%8e%9f%e3%80%80%e8%81%a1

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目的

技術者、研究者の仕事は専門分野間の複合化・総合化がすすみ、他分野の専門能力をもつ人との協働が不可欠となっている。本授業は、チームで仕事をするための能力、とくに他分野の人を含む他者と協働するための能力を身に着けることを目的とする。新しい製品や物を創作していく際には、エンジニアリング・デザイン(必ずしも解が一つでない課題に対して、種々の学問・技術を利用して、実現可能な解を見つけ出していくこと)が必要なるが、本授業でその意義と必要となる視点を理解する。なお、これらは工学部と情報通信工学部のディプロマポリシーで修得が必要とされている内容である。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 B,F 授業ガイダンス、チーム分け、チームワークとは、チームワーク評価のためのルーブリックの説明、チームワークのためのグループワーク(アイスブレイク)、生物模倣技術の歴史と現状、環境科学、機械工学からの生物模倣技術、 事前学修 シラバスをよく読むこと。生物模倣技術、環境科学、機械工学とは何かを調べること。(1.5時間)
事後学修 異分野協働、エンジニアリングデザイン、チームワークについて調べること。環境科学における生物模倣技術の例を調べること。(3.5時間)
2 A,B,F 電子機械工学、通信工学と電気電子工学からの生物模倣技術、プロジェクトによる学習の説明:ガイダンス、チームによるミーティング 事前学修 メカトロニクス、通信工学、電気電子工学とは何かについて調べること。これまでの生物模倣技術で興味を持ったものを調べておくこと。(2.5時間)
事後学修 ロボットなどの「動く機械」と機械工学における生物模倣技術の例を調べること。
通信工学、電気電子工学における生物模倣技術の例を調べること。
チームメンバーが興味をもつ生物模倣技術を調べること。(2.5時間)
3 B,C,D,E,F 調査:生物模倣技術で調べたことを報告 事前学修 生物模倣技術を調べること(3.5時間)
事後学修 面談の結果をまとめ、テーマに関し再考すること。(1.5時間)
4 B,C,D,E,F 調査:生物模倣技術で興味を持ったことを深く調べたことを報告 事前学修 生物模倣技術で興味を持ったことを深く調べたことを、さらに深く調べる(3.5時間)
事後学修 面談の結果をまとめ、テーマに関し再考すること。(1.5時間)
5 B,C,D,E,F 調査:テーマ決めのプロセスを担当教員へ報告 事前学修 チームで調査するテーマを決めること(3.5時間)
事後学修 面談の結果をまとめ、テーマに関し再考すること。(1.5時間)
6 B,C,D,E,F 調査:選んだテーマについて,生物模倣に基づく製品化において重要な機能やシステムについて担当教員へ報告 事前学修 生物模倣に基づく製品化において重要な機能やシステムを調査すること(3.5時間)
事後学修 面談の結果をまとめ、重要な機能やシステムに関し再考すること。(1.5時間)
7 B,C,D,E,F 調査:選んだテーマが「持続可能な開発目標(SDGs)」のなかでどのように役立つかを担当教員へ報告 事前学修 選んだテーマと「持続可能な開発目標(SDGs)」の関係を調査すること(3.5時間)
事後学修 選んだテーマの「持続可能な開発目標(SDGs)」における役割を再考すること(1.5時間)
8 B,C,D,E,F 調査:選んだテーマのための実験・調査計画を担当教員へ報告 事前学修 選んだテーマのための実験・調査計画をたてること(3.5時間)
事後学修 選んだテーマのための実験・調査を行うための必要物品等を挙げ、取りそろえること(1.5時間)
9 G 中間発表会 事前学修 発表会にむけて、調査内容をまとめること。(3.5時間)
事後学修 質疑応答の結果をまとめ、必要な行動をすること。(1.5時間)
10 B,C,D,E,F 調査あるいは実験:製品化にあたっての問題点を調査した結果を担当教員へ報告 事前学修 製品化にあたっての問題点を調査し、必要に応じ実験等すること。(3.5時間)
事後学修 面談の結果をまとめ、製品化にあたっての問題点を再考すること。(1.5時間)
11 B,C,D,E,F 調査あるいは実験:実験結果について担当教員へ報告 事前学修 実験計画をたて、実験を行うこと(3.5時間)
事後学修 報告会で指摘されたことを踏まえ、実験、調査等を行うこと(1.5時間)
12 B,C,D,E,F 調査あるいは実験:調査・実験結果に対する考察を担当教員へ報告 事前学修 これまでの調査・実験の考察を行うこと。(3.5時間)
事後学修 面談の結果をまとめ、考察を再考すること。(1.5時間)
13 B,C,D,E,F 調査あるいは実験のプレゼンテーションの仕方について担当教員へ報告 事前学修 プレゼンテーションできるように準備すること(3.5時間)
事後学修 授業を踏まえて、プレゼンテーションを改善すること(1.5時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇 修得する資質・能力:知識・理解力、応用力【DP-E-1-1, DP-H-1-1,  DP-J-1-1, DP-U-1-1, DP-F-1-1】
1. 多面的な見方ができ、技術者としての新たな視点を通して、社会が要求する問題解決策を提案できる。

〇 修得する資質・能力:コミュニケーション力、態度・志向性【DP-E-2-1,DP-E-2-2,DP-E-3-1, DP-H-2-1, DP-H-2-2, DP-H-3-1, DP-J-2-1,DP-J-2-2,DP-J-3-1, DP-U-2-1, DP-U-2-2, DP-U-3-1, DP-F-2-1, DP-F-2-2, DP-F-3-1】
2. 自主的な学びを通してエンジニアリング・デザインに触れながら、人にわかりやすいレポートやプレゼン資料を作成し、発表することができる。
3. 課題の解決のために学科を越えたチームでの協働やディスカッションを行い、そこでの意見をまとめ発表することができる。

〇 修得する資質・能力:創造力【DP-E-4-1, DP-H-4-1,  DP-J-4-1, DP-U-4-1, DP-F-4-1】
4. 与えられた制約のもとに課題解決のための計画を立案し、課題を進捗することができる。

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 0%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 30% 10% 10% 40% 40% 100%
プレゼンテーション 25% 20% 20% 20% 20% 20% 100%
レポート、宿題 20% 20% 20% 20% 20% 20% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 20% 20% 20% 20% 20% 20% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 5% 25% 25% 50% 100%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 17% 17% 25% 16% 25% 100%

教科書・参考書

参考書:田崎裕人 , 文部科学省 、「生物模倣技術と新材料・新製品開発への応用」、技術情報協会

オフィスアワー

田中 宏明 木曜5限、A号館(新棟)3階教員室28
井岡 誠司 月曜5限、A号館(新棟)2階教員室2
田代 徹也  月曜4限、 A号館(新棟)2階教員室6
田中 孝徳 金曜5限、A号館(新棟)3階教員室8
中田 亮生 金曜3限、A号館(新棟)3階教員室10
土居 元紀 金曜17:25-18:25、A号館(新棟)2階教員室37
境 隆一  水曜3限、A号館(新棟)2階教員室35
伊藤 義道 水曜5限、A号館(新棟)3階教員室38
海老原 聡 月曜1限、A号館(新棟)3階教員室42

その他

* 履修希望者は本科目の担当教員の承諾を得ること。
* 受講生は、各学科から約4名、総定員約20名とし、希望者多数の場合は担当教員が選考を行う。
* 期末試験は行わない。
* 上記授業のほか、ポスター最終発表会又は遠隔による口頭発表会を行い、発表・質疑応答の評価をする。
* 個別にレポート提出を求める。レポートは内容チェックの上で返却する。

実務経験のある教員による授業科目

田中宏明:メーカーの生産技術部門で勤務経験のある教員が、その経験を活かして、ものづくりの基本的な知識と技術について講義する。
田代徹也:工業高等専門学校で実務経験のある教員が、機械材料の基本的な事項について講義する。