2025年度前期集中高電圧変電工学

曜日・時限 不定期その他 期別 前期集中 週時間数 2
ナンバリング EE330409,EH130404
開講学科等 工学部-電気電子工学科
工学部-電子機械工学科
教員名 濱田 俊之
濱田 俊之
職務履歴

https://research.osakac.ac.jp/index.php?%e6%bf%b1%e7%94%b0%e3%80%80%e4%bf%8a%e4%b9%8b

教員情報データベースに遷移します

目的

この講義では、高電圧変電技術の仕組みや特徴、電気エネルギーの輸送時など高電圧の電気エネルギーを取り扱う場合に生じる各種物質の絶縁破壊現象のメカニズム、高電圧技術の産業応用における電気、材料、熱などとの関係を理解することを目的とする。

授業計画

授業回 形式 学修内容 学修課題
1 [遠隔] A ガイダンス:高電圧変電工学の概要 事前学修 高電圧変電工学の学習内容と目的、静電界の基礎、主に静電界の基礎(テキスト第2章)を読み予習を行っておく。(2時間)
事後学修 講義内容の復習を行う。(2.5時間)
2 [遠隔] A,C 放電の基礎過程:気体の分子運動論 事前学修 教科書の該当箇所を読み予習を行っておく。(2時間)
事後学修 講義内容の復習を行う。課題レポートを作成する。(2.5時間)
3 [遠隔] A 荷電粒子の発生と消滅(励起、電離、遷移、電子付着) 事前学修 教科書の該当箇所を読み予習を行っておく。(2時間)
事後学修 講義内容の復習を行う。課題レポートを作成する。(2.5時間)
4 [遠隔] A 気体の絶縁破壊理論(暗流、タウンゼント放電、ストリーマ放電) 事前学修 教科書の該当箇所を読み予習を行っておく。(2時間)
事後学修 講義内容の復習を行う。課題レポートを作成する。(2.5時間)
5 [遠隔] A 気体の絶縁破壊(火花放電と最小放電電圧、パッシェンの法則、不平等電界下におけるコロナ放電) 事前学修 教科書の該当箇所を読み予習を行っておく。(2時間)
事後学修 講義内容の復習を行う。課題レポートを作成する。(2.5時間)
6 [遠隔] A 定常気体放電(グロー放電、アーク放電) 事前学修 教科書の該当箇所を読み予習を行っておく。(2時間)
事後学修 講義内容の復習を行う。課題レポートを作成する。(2.5時間)
7 [遠隔] A 液体の絶縁破壊理論 事前学修 教科書の該当箇所を読み予習を行っておく。(2時間)
事後学修 講義内容の復習を行う。課題レポートを作成する。(2.5時間)
8 [遠隔] A 固体の絶縁破壊理論 事前学修 教科書の該当箇所を読み予習を行っておく。(2時間)
事後学修 講義内容の復習を行う。課題レポートを作成する。(2.5時間)
9 [遠隔] A,C 複合絶縁体の絶縁破壊理論、高電圧の発生と測定 事前学修 教科書の該当箇所を読み予習を行っておく。(2時間)
事後学修 講義内容の復習を行う。課題レポートを作成する。(2.5時間)
10 [遠隔] A 放電の応用技術 事前学修 教科書の該当箇所を読み予習を行っておく。(2時間)
事後学修 講義内容の復習を行う。課題レポートを作成する。(2.5時間)
11 [遠隔] A,C 電力系統の構成及び変電技術(発電機、変圧器の特性と規約効率) 事前学修 教科書の該当箇所や電力系統の構成及び変電技術について調べ、予習を行っておく。(2時間)
事後学修 講義内容の復習を行う。課題レポートを作成する。(2.5時間)
12 [遠隔] A 電力系統及び変電技術(高電圧変電機器の構造、特徴) 事前学修 教科書の該当箇所や高電圧変電機器の構造、特徴について調べ、予習を行っておく。(2時間)
事後学修 講義内容の復習を行う。課題レポートを作成する。(2.5時間)
13 [遠隔] A,B,C 高電圧絶縁破壊による電気工作物の事故事例から見る技術者倫理、授業全体の振り返りと演習問題 事前学修 電気事故事例を調査し、調査した事例について技術者としての観点から課題を挙げられるようにしておく。これまでの講義内容の復習を行っておく。(2時間)
事後学修 講義内容の復習を行う。これまでの講義内容の復習を行う。課題レポートを作成する。課題レポートを作成する。(4時間)

授業形式記号

  • A:一斉授業(通常の講義)
  • B:問題発見・解決学習、プロジェクト学習
  • C:体験、実験、実習、演習など
  • D:調査 分析、解析など
  • E:ものづくり、作品制作
  • F:グループワーク(ディスカッション・ディベートを含む)
  • G:プレゼンテーション
  • H:地域・企業 連携型学習
  • I:その他

到達目標

〇 修得する資質・能力: 
(2023年度以前入学者)知識・理解力、応用力 【DP-E-1-1】、【DP-H-1-1】
(2024年度以降入学者)専門知識・技能を修得し、実践する力【DP-E-1】【DP-H-1】、自らを律し、学び続ける力【DP-E-5】【DP-H-5】
(1) 絶縁技術の基礎:物質の基礎特性と絶縁破壊機構および各種絶縁技術の特徴を理解し、説明できる
(2) 変電技術:主要な受変電機器の種類や役割がわかり、基本的な動作原理を説明できる

評価方法と評価観点

評価方法 配点合計知識・理解力応用力コミュニケーション力態度・志向性創造力 合計
定期試験またはレポート試験 70% 70% 30% 100%
小テスト、小論文 0%
グループワーク 0%
プレゼンテーション 0%
レポート、宿題 20% 50% 30% 20% 100%
授業での姿勢(ノート、質疑など) 10% 100% 100%
作品、パフォーマンス(実技、実演) 0%
その他1(具体的に: 0%
その他2(具体的に: 0%
100% 59% 27% 0% 0% 14% 100%

教科書・参考書

【教科書】:日高邦彦著、「高電圧工学」、数理工学社
【参考書】:伊与田功編、「電力発生・輸送工学」、オーム社、
      弘山 尚直著、「発変電工学」、電気学会

オフィスアワー

木曜3限、A号館3階教員室40
なお、学内外の用務のためオフィスアワーでも教員が不在あるいは対応できない場合があります。なるべく事前にメールで日時を調整して来室されることをお勧めいたします。

その他

・講義に係る重要な情報・連絡はMoodle上から行う。必ず毎日Moodleで本講義の状況を確認するようにすること。
・本講義は遠隔オンデマンドでの実施を基本とする。各週の講義では出席課題を設定しており、これを提出することで各週の出欠を行う。必ず定められた期日までに課題を提出すること。
 ※出席・課題提出ができない者は単位の修得は極めて困難であることに留意して履修してください。
・講義の欠席回数が総講義回数の1/3を超える者は、定期試験を受験したとしても原則E評価とする。
・定期試験の答案は申し出を行った希望者は返却する。ただし採点の時間として試験後一週間程度必要である。要望があれば定期試験解答の解説も行う。
・講義において準備学習・レポート・演習を実施する。提出物を提出していないと合格できないことがあるので注意すること。
・教科書で補えない内容は適宜資料を配布する。
・正当な理由なく定期試験を欠席(またはレポート試験となった場合は未提出)した者は原則E評価とする。
・(注意)本講義は実務経験による電気主任技術者免状取得に関わる認定に必要な科目(科目区分:電力)である。当該科目区分の認定資格を受けたい学生は必ず修得する必要がある(※対象は2019年度以降の電気電子工学科入学者)。

実務経験のある教員による授業科目

講義担当者は自治体で特別高圧及び高圧の送配電設備や高圧受電設備、発電設備の維持管理の実務経験がある。その経験を活かして、各種発電技術の基礎や運用技術などの指導を行う。